フィンランド最高司令官とは? わかりやすく解説

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フィンランド最高司令官

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 02:45 UTC 版)

カール・グスタフ・エミール・マンネルヘイム」の記事における「フィンランド最高司令官」の解説

冬戦争」および「継続戦争」も参照 1939年8月ソビエト連邦ドイツとの間にモロトフ=リッベントロップ協定を結び勢力圏確認をすると、フィンランドに対して東カレリアとの交換カレリア地峡割譲要求したソ連要求は主にレニングラード攻撃することのできる範囲フィンランド保有していることに対して安全保障のための領域獲得するのだった。しかし、カレリア地峡フィンランド人口おおよそ10%居住し工場多く建設されておりフィンランドとしてはこれを割譲することはできなかった。マンネルヘイムソ連との交渉担当したパーシキヴィ要求受け入れ進言したが内閣拒否し交渉決裂したマンネルヘイム10月17日再度辞任撤回しフィンランド軍最高司令官引き受けた。公式にはソビエト攻撃があった後の11月30日最高司令官職についている。この攻撃によって冬戦争開始された。マンネルヘイム気持ちは娘ソフィーの手紙に書かれている。「歳と健康を考えれば私は最高司令官重責など引き受けたくなかった。しかし私は政府大統領懇願に膝を折らねばならなかった。私は今4度目戦争の中だ。」 戦争が始まるとその日のうちにマンネルヘイム最高司令官として国防軍その日最初に命令出した大統領1939年11月30日をもって私をフィンランド軍最高司令官任命した勇敢なるフィンランド兵士諸君!私がこの職に就いた今、我々の不倶戴天の敵が再びわが国侵している。まずは自らの司令官信頼せよ。諸君は私を知っているし私も諸君知っているまた、階級問わず皆がその本分の達成のためであれば死を厭わないことも知っている。この戦争は我々の独立継続のため以外の何者でもない。我々は我々の家を、信念を、国を守るために戦うのだ。 マンネルヘイム急いで自らの司令部ミッケリ再編成しアクセル・アイロ中将とカール・ルドルフ・ワルデン大将補佐したアクセル・アイロマンネルヘイム親し友人であり、ルドルフ・ワルデンは1939年12月から1940年3月27日まで司令部代理人として内閣送られ戦後防衛相となったマンネルヘイム自身冬戦争継続戦争大半ミッケリ司令部使ったが、何度も前線へ足を運んだ1940年3月12日締結されモスクワ平和条約によって冬戦争終結した憲法上は戦争終結すれば最高司令官大統領であるキュオスティ・カッリオや後を継いだリスト・リュティに戻さねばならなかったが、カッリオもリュティ留任させた。 冬戦争の後、デンマークノルウェーヴェーザー演習作戦ドイツ侵攻を受け、ソ連バルト三国占領したバルト諸国占領)。1940年7月ドイツからの密使リュティマンネルヘイム訪れドイツフィンランドの独立認めることを伝えた8月ドイツノルウェー進駐している軍人往復のためにフィンランド通過する許可得たマンネルヘイムスウェーデン共同した中立化画策したが、ドイツフィンランド中立になることを認めなかった。 独ソ関係が険悪化する中、ドイツ軍フィンランド駐留しドイツ軍80,000人の指揮権譲渡マンネルヘイムに対して提案したマンネルヘイムフィンランドドイツ戦争目的結び付けないよう断ったマンネルヘイムナチス・ドイツ政府との関係可能な限り形式的なものに保ち同盟のための条約拒否成功した6月22日ドイツソ連に対してバルバロッサ作戦開始するフィンランド領からドイツ軍攻撃をはじめ、これに対してソ連フィンランド空爆行った。こうしてフィンランドソ連間でも戦争始まりマンネルヘイム発案フィンランドはこの戦争継続戦争呼称した。フィンランド国内からドイツ軍侵攻したが、マンネルヘイムドイツへ支援控えフィンランド軍レニングラード包囲戦の手伝いをさせることは堅く拒否したマンネルヘイム75歳誕生日である1942年6月4日に、政府フィンランド元帥英語版)(フィンランド語: Suomen Marsalkka、スウェーデン語: Marskalk av Finland)の称号与えた。彼はこの称号得た唯一の人間である。この日、マンネルヘイム誕生日祝してアドルフ・ヒトラー急遽訪問したが、これはあまり嬉しくない出来事であり、マンネルヘイム困惑させた。

※この「フィンランド最高司令官」の解説は、「カール・グスタフ・エミール・マンネルヘイム」の解説の一部です。
「フィンランド最高司令官」を含む「カール・グスタフ・エミール・マンネルヘイム」の記事については、「カール・グスタフ・エミール・マンネルヘイム」の概要を参照ください。

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