フィンランド料理の評判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/24 05:01 UTC 版)
「フィンランド料理」の記事における「フィンランド料理の評判」の解説
フィンランド料理は、イギリス料理と並び評判はあまり良いとは言えない。例として、2005年フランス大統領ジャック・シラクは、フィンランド料理について「欧州で最悪の料理の1つで、英国料理よりはわずかにおいしいだけ」と酷評したと報じられた。また、イタリアの首相シルヴィオ・ベルルスコーニも、フィンランドのスモークトナカイを「パルマ産のハムのほうが比べ物にならないほど美味い」などと語っている。こうしたイメージの悪さは、かつては過酷な風土ゆえ新鮮な果物や野菜が中々手に入りにくく、根菜や黒ライ麦パン、発酵乳製品などに拠らざるを得ず、またフィンランド料理の薄味が外国人にはなじめないこと、さらに古くから塩以外の香辛料も入手が困難であったことなどが原因として挙げられる。 農業や輸送技術の発達を見た現代においてもその状況は揺るがなかったが、転機となったのは1995年の欧州連合加盟である。貿易障壁が取り払われるに伴い、穀物や肉、牛乳などの物価が50%近く下落したほか、スーパーやレストランにも世界中の食材が並ぶようになった。今やフィンランド料理は欧州大陸の最新鋭の調理技術を駆使しながら、日々研鑽を重ね、2003年にはヘルシンキ市内のレストランがミシュランガイドにて2つ星を得る程にまで成長した。
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