ピザの誕生とは? わかりやすく解説

ピザの誕生

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 01:29 UTC 版)

ピザの歴史」の記事における「ピザの誕生」の解説

ピザ現在の形に近くなったのは、16世紀新大陸からトマトもたらされてからである。原産地インカでは栽培種となっていたトマトだが、ヨーロッパで有毒植物ベラドンナと形が似ていたため、当初食品として人気はなく、もっぱら観賞植物として育てられていた。しかしインカ同様にスペイン領だったナポリでは、18世紀後半までには貧し人々トマトパン乗せる具として使い始めた。ナポリピザはすぐに訪れ観光客対す名物料理となった当初ピザ屋台路地売りされていた。ナポリのピッツェリア・アンティカ・ポルタルバは1738年から店でピザ作って路地販売しており、1830年に店を椅子テーブル整ったレストラン改装した現在の店舗当時と同じ位置にある。『三銃士』の作者アレクサンドル・デュマ・ペール1843年の著Le Corricoloの中で、ピザナポリ貧民が冬に食べ唯一の食べ物であると説明した上で、「ナポリピザ植物油豚脂牛脂チーズトマトアンチョビ味付けられている」と描写している。 1870年創業セルサーレ老舗ピザ専門店「ダ・ミシェル」は、本物ナポリピッツァマリナーラマルゲリータ2種類だけだとしている。ナポリピッツァ・マリナーラは最も古い形のピザであり、トマトオレガノニンニクオリーブ・オイルが具であり、バジリコ使われることも多い。マリナーラは「船乗り」を意味する語であり、ナポリ湾拠点とする漁師好んだからこの名が付いたと言われている。マルゲリータ1880年創業ピザ専門店ラファエレ・エスポジト (en) が作った1889年エスポジトイタリア王ウンベルト1世王妃マルゲリータ3種ピザ献上しこのうちマルゲリータイタリア国旗を思わせる緑(バジリコ)、白(モッツァレッラチーズ)、赤(トマト)で彩られピザ気に入った。ナポリピッツァ・マルゲリータの名はこれに由来する1984年設立された「元祖ナポリピッツァ協会」("Associazione Verace Pizza Napoletana")はナポリピッツァピザ台の製法を「使って485加熱した密閉オーブン6090焼いたもの。生地は手でこねること。生地伸ばすのに麺棒どの道具を用いてはいけない。直径35センチメートル超えてはいけない。中央の厚さ3分の1センチメートル越えてはいけない」と定めている。 ナポリピザ台が柔らかくしなやかな一方ローマで薄くサクサクしたもの好まれた。また、ピザ・アル・タリオ(en:pizza al taglio)と呼ばれる四角い型の上焼かれるタイプのものもある。ピザ・アル・タリオには多種多様なトッピングがなされ、量り売りされる。

※この「ピザの誕生」の解説は、「ピザの歴史」の解説の一部です。
「ピザの誕生」を含む「ピザの歴史」の記事については、「ピザの歴史」の概要を参照ください。

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