バブル景気とバブル世代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 07:16 UTC 版)
「バブル世代」の記事における「バブル景気とバブル世代」の解説
バブル景気の時期は、1986年11月から1991年2月であり、有効求人倍率上1988年から1992年度頃まで売り手市場であるが、就職活動は入社前に行われるためバブル世代に該当する世代とズレがある。 バブル世代は、とりわけバブル景気時の4年制大学卒業時と重なる1963年(昭和38年)から1969年(昭和44年)や1963年(昭和38年)から1970年(昭和45年)頃生まれを指す場合もあれば(狭義のバブル世代)、1963年(昭和38年)4月2日から1972年(昭和47年)4月1日(高卒の場合:1974年〈昭和49年〉4月1日)生まれを指す場合、さらに1963年から1970年代生まれを指す場合など範囲は一定していないが、これらの範囲からすると広義では、概ね1963年(昭和38年)4月2日から1979年(昭和54年)4月1日生まれがバブル世代に当てはまる。また、バブル世代は新人類世代と混同されることもあり、その場合はバブル期以前に入社した1957~1962年度生まれも含まれる。 なお、1990年前後の大学進学率は30%前後であり、短大への進学率及び専門学校への進学率がそれぞれ10%前後、さらに、大学卒業後に大学院への進学率も10%前後であり、最終学歴が大卒である人がとりわけ多いわけではない。 以下に主な学歴とバブル世代の関係を示す。○の部分がバブル期に新入社した世代に該当する。 最終学歴\年度生まれ19601961196219631964196519661967196819691970197119721973197419751976博士課程(3年制)博士後期課程(3年制) ○ ○ ○ ○ ○ 修士課程(2年制)博士前期課程(2年制) ○ ○ ○ ○ ○ 大卒(4年制) ○ ○ ○ ○ ○ 短大(3年制)専門学校(3年制) ○ ○ ○ ○ ○ 短大(2年制)高専(5年制) 専門学校(2年制) ○ ○ ○ ○ ○ 専門学校(1年制)高校(4年制) ○ ○ ○ ○ ○ 高校(3年制) ○ ○ ○ ○ ○ 中学校(義務教育) ○ ○ ○ ○ ○ ※浪人や留年は除く、年度生まれとはその年の4月2日から翌年の4月1日生まれまでを指す。 補足 1965年生まれの大卒と1967年生まれの高専卒・専修学校(専門学校)卒・短大卒(1988年入社組)に限っては、前年の「公定歩合が戦後歴代最低の2.5%を記録」、「ブラックマンデーと、世界同時株安」、「造船不況からの脱却の遅延」などの要因により、就職は比較的困難であった。 多くの女性は「男性は仕事、女性は家庭」の戦後女性の価値観を引きずっており、専業主婦志向の女性が多数派であったが、「均等法第一世代」と呼ばれた新人類世代に続き、大都市圏の高学歴層を中心にキャリアウーマンを目指した女性も多かった。男性は団塊ジュニア世代と比べて、正規雇用率が高く非正規雇用者率が低い世代である。 以下、本項では大卒で就職した時期がバブル景気時と重なる、1965年4月2日から1970年4月1日に生まれた世代について記載する。
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