デイヴ・スミス・インスツルメンツの製品
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「シーケンシャル・サーキット」の記事における「デイヴ・スミス・インスツルメンツの製品」の解説
エボルバー(Evolver) - モノフォニック。2基のシングルサイクルデジタルウェーブオシレータと2基の伝統的アナログオシレータを装備し、アナログフィルターで音色変化を作り出すデジタルアナログハイブリッドシンセサイザー。キーボード版の他、デスクトップ版も存在する。 ポリエボルバー (Poly Evolver) - Evolverの4ボイスポリフォニック版。5オクターブ鍵盤。キーボード版の他、ラックマウント版も存在する。 プロフェット'08 (Prophet '08 2008年発売)- オシレータに2基のDCOを採用し、カーティス製VCFを搭載する8ボイスアナログシンセサイザー。Prophetの商標を取り返したことにより、久々にProphetシンセサイザーが発売されることになった。これを記念し、自照式透明ホイールを持つLimited Editionが少数発売された。当初はロータリーエンコーダを操作子としていたが、誤動作が多発したためリコールとなり、可変抵抗器を用いたProphet '08 PE (Pot Edition)に置き換わった。 モフォ - モノフォニックのデスクトップキーボードレスシンセサイザーで、プロフェット'08をモノフォニックにしたもの。 テトラ4 (Tetra4) - モフォを4ボイスに拡張したもの モフォキーボード (Mopho Keyboard) - モフォに3オクターブの鍵盤と音作り用のツマミをつけたもの モフォ X4 (Mopho X4) - テトラ4に3オクターブ半の鍵盤と音作り用のツマミをつけたもの モフォSE (Mopho SE) - モフォX4の筐体を使い、モノフォニックのモフォを収めたもの。本機の発売によりモフォキーボードは販売終了となった。 テンペスト (Tempest) - ロジャー・リン氏と協業したアナログ・デジタルハイブリッドリズムマシン。音源アーキテクチャはEvolverで、PCM波形とアナログオシレータの両方を扱うことができる。6ボイス。 プロフェット12 (Prophet-12, 2013年発売) - DSPを使ったデジタルオシレータをカーティス製アナログVCFで処理する12ボイスのデジタルアナログハイブリッドシンセサイザー。2ボイスあたり1基のDSPを搭載している。1ボイスあたり4オシレータで、伝統的アナログ波形の他、シングルサイクルのデジタル波形を選べ、波形間をモーフィングできる。またDX7と同様のリニアFM音源機能(位相変調)がある。Dave Smith Instrumentsが開発したシンセサイザーでは最も複雑で最も高価である。キーボード版の他、デスクトップ版が存在する。2018年12月に製造が完了し、最後に数量限定品としてホワイト筐体モデルを発売した。Dave Smith Intruments世代の製品であるため黒筐体モデルにはSEQUENTIALのロゴはないが、ホワイト筐体ではバックパネルにSEQUENTIALロゴが記載され、ピッチベンダー下の木目部分にSEQUENTIALステッカーを貼り付けてある。 プロ2 (PRO-2, 2014年発売) - プロフェット12のモノフォニック版。プロフェット12は2ボイスで1つのDSPを使っていたが、本機は1ボイスで1つのDSPを使うため処理に余裕があり、複数の波形を重ねたスーパーウェーブ機能がある。フィルターはカーティス製ローパスフィルタに加え、オーバーハイム流のステートバリアブルフィルタも備え、2つのフィルタを通る信号の配分比は連続可変できる。モジュレーションソースとして使えるステップシーケンサーを持つ。4オシレータを4音パラフォニックとして使用することもできる。 シーケンシャル プロフェット6 (Sequential Prophet-6, 2015年発売) - シーケンシャルのロゴが復活したVCO採用の6ボイスアナログシンセサイザー。プロフェット5のオマージュモデルとして開発された。DIMMメモリースロットを用いたモジュール構造となっており、単独ボイスの故障をユーザーサイドで容易に交換できるようになっている。このモデルより鍵盤がイタリアFATAR製になっている。 OB-6 (OB-6, 2016年発売) - トム・オーバーハイム氏と協業し、プロフェット6の筐体とモジュール構造、制御系アーキテクチャを流用したOB-Xaのオマージュモデル。VCO採用の6ボイスアナログシンセサイザー。VCOはプロフェット6と同じものであるが、カーティスフィルターの代わりに、ステートバリアブルフィルターが搭載されている。 プロフェットREV2 (Prophet REV2, 2017年発売) - 比較的廉価なためロングセラーとなっていたProphet '08の改良モデルで、DCO採用のアナログシンセサイザー。8ボイスと16ボイスの2モデル展開で、8ボイスモデルはあとから16ボイスにグレードアップできる。基本構成はProphet '08のままであり、'08の音色データを取り込むこともできる。1系統のエフェクターとUSBを搭載した以外に旧モデルとの大きな違いはない。 シーケンシャル プロフェット X (Sequential Prophet X, 2018年発売)- Native Instruments KONTAKT用サンプルライブラリを開発している8DIO社と協業。150GBファクトリー/50GBユーザーサンプルの大容量PCMプレイバックオシレータを搭載したデジタルアナログハイブリッドシンセサイザーで、スーパーウェーブとハードシンクに対応した2系統のバーチャルアナログオシレータも持つ。アナログVCF(LPFのみ)は2系統搭載し、ステレオサンプルに対応した8ボイスステレオ出力が標準で、16ボイスモノラルにもできる。ピアノ音色等の演奏のために、PCMオシレータを1基だけ使った32ボイスパラフォニックモードも装備されている。標準の61鍵モデルの他、セミピアノ76鍵盤のProphet XLも発売されている。
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