テレビ装置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/02 17:48 UTC 版)
テレビカメラはビジコン管、25mmと100mm焦点距離レンズ、シャッター、幾つかの光学フィルター、虹彩システムからなり、中心軸からおおよそ16度傾斜した軸に乗っていた。カメラは角度と高さが動かせる鏡の下にあり、この配置によって隣接重複画像を立体画像ペアとなるように仮想立体画像ペアが作成でき、三次元画像として表示することができた。このステレオ機能はさまざまな月面特徴のうちいくらかを写真測量によって測定することを可能にした。テレビカメラの運用は地球からの適当なラジオ指令の受信によって行われた。ひとこまひとこまの月面画像は360度以上の方向で得られ、平面法線から+40度から、カメラの軸、-65度の範囲まで撮影できた。 カメラには600走査線と200走査線の2モードが使われており、200走査線モードでは最初の14枚の写真を1フレーム61.8秒でスキャンし無指向性アンテナを通して送信した。残りの送信は600走査線画像で、指向性アンテナを介して、1フレーム3.6秒でスキャンした。200走査線の写真はビデオ送信を完了するために20秒を必要とし、1.2KHzの帯域幅を利用していた。600走査線の画像はビジコン管から読みとるのに一分を必要とし、220KHzの帯域幅を必要とした。データ送信は一般的なテレビ放送や閉鎖回路テレビの両方と同じテレビ信号に転換された。テレビ画像は地球の高持続蛍光体に被せられた低速スキャンモニターに表示された。持続性は名目最大フレームレートに最も合うように選ばれた。TV識別のフレームはそれぞれの受信TVフレームごとに受信され、受信画像と共にレート対応でリアルタイムで表示された。データは磁気ビデオテープに記録された。 1966年6月14日の月での日没までに10,000枚を超える画像が撮影された。これらの画像には広角、狭角パノラマ、焦点照準調査、測光調査、特定地域調査、天体などさまざまな写真があった。サーベイヤー1号は7月7日にもカメラ起動の指令に反応し、7月14日までに1000枚近い画像を送信している。
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テレビ装置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/24 02:10 UTC 版)
ビジコン管、25・100ミリメートル焦点レンズ、シャッター、光学フィルター、絞りの機能がついたテレビカメラが中央の軸から16度傾斜の軸に取り付けられていた。また、垂直、水平方向に可動な鏡の下に取り付けられていた。カメラの運用は地上からのコマンドに依存していた。方位で360度、面法線の+40度上からカメラのZ軸、さらに-65度下まで撮影できた。200走査線モードは無指向アンテナで送信を行い1フレームあたり61.8秒で走査した。200走査線写真の完全なビデオ送信は20秒が必要であり、1.2kHzの帯域幅が使われた。600走査線写真は指向性アンテナで送信され、これらの写真は走査1回に3.6秒がかかり、ビジコンからの画像を読むのに名目1秒を必要とし、220kHzの帯域幅が使われた。これらの写真は高持続蛍光体に被せられた低速スキャンモニターで表示された。持続性は名目最大フレームレートに合うように選ばれた。TV識別の1フレームは1画像ごとに受信され、受信画像とともにレート対応のリアルタイムで表示された。これらのデータは磁器ビデオテープに記録された。 カメラは1967年4月20日から5月3日までに6,315枚の写真を地球に送信した。これらの写真の中には宇宙機自身、パノラマ月面調査写真、掘取機の動作の様子、地球による日食の様子などが撮影された。 アポロ12号の月着陸船はサーベイヤー3号の着陸地点近郊に着陸して乗組員のコンラッドとビーンは宇宙機を調べ、10kgほどのサーベイヤーのパーツを地球に持ち帰った。この中にはカメラも含まれており、現在では国立航空宇宙博物館の常設展示になっている。
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