ツアーへの復帰とは? わかりやすく解説

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ツアーへの復帰

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 08:32 UTC 版)

ボブ・ディラン」の記事における「ツアーへの復帰」の解説

1974年、かつてのバック・バンドだったザ・バンド従えてレコーディングしたプラネット・ウェイヴス』を発表。初のビルボードNo.1アルバムとなる。引き続きザ・バンドと共に全米ツアー行った。彼らとの共演1968年ウディ・ガスリー追悼コンサート1969年ワイト島音楽祭1971年大晦日のザ・バンドコンサートのゲスト以来5回目である(最後1976年の『ラスト・ワルツ』だった)。しかし、今やスターダムのしあがったザ・バンドとの力関係対等になり、バンドサウンドとしては完璧非の打ち所のないものながら、ボブ自身は退屈さをも漏らしていたようである。このツアー模様ライブ盤偉大なる復活』に収録された。 翌1975年には、『ブロンド・オン・ブロンド』のサウンドと『ナッシュヴィル・スカイライン』の透明感併せ持つコロムビア復帰作『血の轍』を発表内省的沈鬱内容にも関わらず、これもNo.1獲得ボブ当時マリー・トラヴァースピーター・ポール&マリー)のラジオ番組で「なぜ、このような暗いアルバム好かれているのか理由わからない」と述べている。この作品は、当初ニューヨークで録音されプレス盤も出回ったが、ボブ本人リリース直前ストップをかけ、ミネアポリス半数取り直した録音にはミック・ジャガー立ち会ったミックオルガン弾いたそうだが、採用されたかは不明ニューヨーク音源からは「リリーローズマリーハートジャック ("Lily, Rosemary and the Jack of Hearts") 」だけが日の目を見ていない。 また1975年10月 - 12月1976年4月 - 5月2つ時期にかけて「ローリング・サンダー・レヴュー」と銘打ったツアー行なった。これは事前宣伝行わず抜き打ち的にアメリカ各地都市訪れて小規模ホールコンサート行なうというもので、かつてのフーテナニーのリバイバルないし、巨大産業化したロック・ミュージック対す原点回帰姿勢提示した。このツアーでは、ボブ自身監督つとめた映画レナルド&クララ』の撮影あわせて行われた。このツアー模様は『ローリング・サンダー・レヴュー(ブートレッグ・シリーズ第5集)』(2002年)、『激しい雨』(1976年)、映画レナルド&クララ』、テレビ番組Hard Rain』などに収録されている。このツアーメンバー主としてツアー開始直前録音されアルバム欲望』が1976年初頭発表されNo.1獲得するとともに自身最大セールス記録した1978年には映画レナルド&クララ ("Renaldo and Clara")』が公開されるが、内容難解すぎると不評を買い、興行的に失敗。はじめは4時間弱だったが、後に2時間短縮版編集され再度公開。だが結局評価変わらずじまいであった封切り先立ち『4 Songs From "Renald & Clara"』というプロモEP業界内に配布された。サウンドトラック盤からの抜粋であるが、オリジナル盤は公式発表されていないこの年12年ぶりにワールド・ツアー開始し2月から3月にかけては初の来日公演行ない東京公演模様が『武道館』に収録リリースされた。1971年のレオン・ラッセル・セッション以来女性コーラスホーンセクションを含むビッグバンド編成である(ディラン1987年ツアーまで女性コーラス導入していた)。また、ツアー中にはツアーメンバーとともにストリート・リーガル』を制作日本滞在時に作曲したという「イズ・ユア・ラヴ・イン・ヴェイン ("Is Your Love in Vain?") 」も収録されており、イギリスなどでマイナー・ヒットとなった。 なお、来日記念盤として日本限定発売された『傑作』には、アルバム未収録の「親指トムのブルースのように ("Just Like Tom Thumb's Blues", Live at Liverpool) 」「スペイン語愛の言葉 "Spanish Is The Loving Tongue" (Piano Solo Version) 」「 ジョージ・ジャクソン (Big Band Version) 」「リタ・メイ」などが収録された。後にオーストラリアとニュージーランドCD化されたが、入手困難となっている。

※この「ツアーへの復帰」の解説は、「ボブ・ディラン」の解説の一部です。
「ツアーへの復帰」を含む「ボブ・ディラン」の記事については、「ボブ・ディラン」の概要を参照ください。

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