チェス界での来歴とは? わかりやすく解説

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チェス界での来歴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 14:35 UTC 版)

ガルリ・カスパロフ」の記事における「チェス界での来歴」の解説

史上最年少22歳世界チャンピオンの座を奪取したことに始まり15年もの間世界チャンピオンタイトル保持しつづけたFIDE:1985 - 1993, PCA:1993 - 2000)。FIDE世界ランキング最高位は1位(1984年1月)で、通算255カ月世界ランキング1位は史上最長である。FIDE発表レーティング最高値は2851(1999年7月2000年1月)で、これはマグヌス・カールセン2013年1月更新するまで、13年間にわたってFIDEレーティング最高値であった。また22歳6ヶ月での王者2013年現在更新されていないカスパロフ1973年10歳時にミハイル・ボトヴィニク主宰するチェス学校入りチェスプレーヤーとしての英才教育受けたカスパロフから見て恩師校長にあたるボトヴィニクは、ソ連出身チェス世界チャンピオン第1号で、複数回のチャンピオンになった経歴だけでなく、工学者でもあったため、プロ世界離れた後は後進の指導コンピュータチェス専念していたのである(このチェス学校1980年代後半には、ボトヴィニクとカスパロフ共同運営する学校になった。ボトヴィニクのチェス学校は、カスパロフ以外にもアナトリー・カルポフウラジーミル・クラムニクなどの世界チャンピオン輩出することになった)。 1978年にはソコルスキー記念トーナメントで1位となり、グランドマスターとなった1980年には世界ジュニアチェス選手権優勝し第19回ジュニア世界チャンピオンとなるなど、10代からすで将来有望若手として有名であった1984年には21歳初めチェス世界選手権出場初出場にして勝ち進み10年ほど世界チャンピオンタイトル保持するアナトリー・カルポフ挑戦することになった。 この試合は(も)チェス史に残るものであり、その激闘ぶりと異例の展開はしばしチェス界では語られている。記録として48局で5勝3敗40引き分けのまま、当時世界チェス連盟会長カンポマネスの判断により中止とされ、無勝負となったのであり、その経過次のようなものである。もともと「6局先勝局数無制限」という条件での試合であった最初カルポフが4局連勝した。そこでカスパロフ反省し戦略改めた同時に相手チャンピオンカルポフにも様々な思惑生まれておりプレーのしかたに変化生じた。その次は驚くことに17連続引き分けとなった。第27局でカスパロフ落とし5-022引き分けとなった。やがて試合は3か月目に突入した若きカスパロフは第32局で初勝利し攻勢転じたその後5週間にわたり引き分け続いたが、カスパロフ側のほうが攻め調子であった世界中のチェスファンはこの試合終わりがあるのか?と疑問感じ始めていた。大会運営側はさすがにプレーヤー休息必要だ判断し試合中ありながらゲーム数日間休みになった。これは異例決定であった休み明けの第48局にカスパロフ勝利し5-3迫り明らかに勢いカスパロフにあった。この時国チェス連盟FIDE)のフロレンシオ・カンポマネス会長に対してソ連スポーツ省から圧力がかかり、1985年2月15日、同会長記者会見開き対戦中止する発表した試合は5か月及んでいたにもかかわらず結局勝者が無いままに終わり迎えたのである。6か月後に再戦決められた。 1985年再戦では、第一局からカスパロフ勝利カスパロフアナトリー・カルポフ破り当時の)史上最年少世界チャンピオンとなったその後15年チャンピオンタイトル守り続けたのである

※この「チェス界での来歴」の解説は、「ガルリ・カスパロフ」の解説の一部です。
「チェス界での来歴」を含む「ガルリ・カスパロフ」の記事については、「ガルリ・カスパロフ」の概要を参照ください。

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