ダッシュダイエットの特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/09 07:30 UTC 版)
「ダッシュダイエット」の記事における「ダッシュダイエットの特徴」の解説
ダッシュダイエットに特別のレシピは無い。特別の食材を必要としない。決められた割合で各グループの食品を摂取するだけである。ダッシュダイエットを実践すると2週間以内に血圧低下の効果が現れる。また二重盲検試験により効果が示されている。また、糖化反応を減らしている。 日本の高血圧治療ガイドライン2014によれば、生活習慣の改善に関して、減塩、DASH食、減量、運動、節酒を比較したところ、降圧の効果が最も大きかったのはDASH食であった。ダッシュダイエットを他の健康法(運動、節酒、減塩、禁煙など)と組み合わせると、さらに効果が増す。 ダッシュダイエットには、2つのバージョンがある。通常版と減塩版である。通常版ではナトリウムは1日に2300mg(食塩なら5.8g)、減塩版ではナトリウムは1日に1500mg(食塩なら3.8g)を想定している。上の表を見ても分かるように、特に食塩については言及していないが、実践すると自然にナトリウム摂取量が減る。人が摂取する食塩の多く(75%以上)は加工食品に含まれるが、ダッシュダイエットを実践すると加工食品の摂取が減る。ダッシュダイエットでは、カリウム、マグネシウム、カルシウムが多く含まれることになる。それらの元素は、ナトリウム(食塩)を体外に排出させる。 ダッシュダイエットは、高血圧用の治療食であって、肥満用の治療食ではない。しかし、ダッシュダイエットは、健康的な食生活に導くので、実践すると過剰な体重は減ることが多い。高血圧と肥満の両方ともある人にも勧められる。人工透析中の人は、ダッシュダイエットを行うことはできない。慢性腎臓病の人は、ダッシュダイエットを行って良いかどうかを、主治医に聞かなければならない。高血圧で降圧薬を服薬中の人は、服薬を続けながら、ダッシュダイエットについて、主治医の指導に従い実施する。 ダッシュダイエットでは、野菜、果物、低脂肪の乳製品を多く摂取する 野菜、果物、牛乳が多い 全粒穀物 果物 魚 乳製品 ダッシュダイエット導入のガイド ダッシュダイエットの導入の前に、2・3日間、何を、いつ、どのくらい食べたかを記録しておくと良い。そして、ダッシュダイエットと比較すれば、何を変えるべきかの方向性が分かる。 ゆっくり食事を変える方が良い。ある日の夕食に野菜を1単位だけ加えて、さらに次の日の昼食に果物を1単位だけ加えるなどである。そうすれば、導入時の下痢や便秘を防ぐことができる。 これまで使っていたバターやマーガリンの量を半分に減らすのが良い。 もし、乳糖不耐症があるのなら、乳糖分解酵素の薬を飲むか、乳糖除去ミルクを使うと良い。 全粒の穀物(例えば全粒の麦、全粒のシリアル)を食べることによって、ビタミンBを補うことができる。 1回の食事でまとめて摂らずに、3食に振り分けた方が良い。各食事に2単位ずつの野菜や果物とするのが良い。果物を、間食として摂ることもできる。 デザートや間食には、お菓子でなく、果物を使用するのが良い。
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