タグの種類とは? わかりやすく解説

タグの種類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 18:49 UTC 版)

RFID」の記事における「タグの種類」の解説

パッシブタグ受動タグ)とアクティブタグ能動タグ)、双方組み合わせたセミアクティブタグ起動能動タグ)の3種類がある。 パッシブタグ パッシブタグとは、リーダからの電波エネルギー源として動作するRFタグで、電池内蔵する必要がないタグアンテナリーダからの電波一部反射するが、ID情報はこの反射波乗せて返される反射波強度は非常に小さいため、アクティブタグ比べてパッシブタグ受信距離は比較短くなるが、安価にできること、ほぼ恒久的に作動することから、今後普及本命目されている。リーダ側は、比較強め電波供給しタグからの非常に微弱な反射波受信解読できる必要があるICそのものアンテナ埋め込まれている場合も多いが、その場合、通信可能距離は数センチメートル程度制限される通信距離伸ばすには、IC外部アンテナ取り付けることが必須となる。 RFID期待高まっているのは、このパッシブタグが非常に安価10円以下)に生産できる見込み出てきたためである。 アクティブタグ アクティブタグは、電池内蔵したタグである。通信時に自らの電力電波発するため、通信距離パッシブタグ比べ長く取れる(1~100メートル以上)。またセンサー接続して自発的にその変化通知することができるので、センサーネットワークとしての用途期待されている。 さらにアクティブタグは、内蔵する電池容量により、通信回数削減する方法取り入れられ定期的な自己通信型と、待受通信型分けられる前者タグ内蔵する時計などにより、一定時間ごとに通信行いそれ以外時間帯休止し電力消費抑えるのである後者は、通信起動を自ら行わないもので、呼出しを待つものや、タグ自身備わったスイッチなどの情報通信開始するものがある。 セミアクティブタグ セミアクティブタグは、電池内蔵するアクティブタグ機能有するが、上位システムへの通信起動パッシブ方式起動をする。市民マラソンなどの参加者にこのセミアクティブタグ使用しスタートゴールライン長波帯電磁誘導起動をかけ、タグUHF帯電波等で各選手情報高速アップロードすることで、参加者それぞれのタイムなどの計測利用する例がある。 また、電波伝達方式で、次の2つ分類することもある。 電磁誘導方式 タグコイルリーダのアンテナコイルを磁束結合させて、エネルギー信号伝達する方式電波方式比べてエネルギー効率的に伝達できるので、開発先に進んだFeliCaこの方式である。130~135kHz、13.56MHzでこの方式が採用されている。パッシブタグ通信可能距離は最大でも1メートル程度である。 電波方式 タグアンテナリーダアンテナ電波やりとりしエネルギー信号伝達する方式電波空間放射して伝達するので、電磁誘導方式比べて、より遠くタグ通信可能になる。が、タグ受け取れるエネルギーきわめて微弱であるため、パッシブタグは、最近になってようやく実用化された。433MHz、900MHz帯、2.45GHzでこの方式が採用されている。通信可能距離はパッシブタグで3~5メートルである。アクティブタグは、空中線電力さえ許せばキロメートル程度通信可能である。 アンテナ伝達するという点で、両者基本的な違いはないが、この違いは、電波の波長アンテナ間の距離で決まる。波長に対して距離が長ければ空中伝搬する電波として伝達され短ければ空間放射されるよりも前に電界磁界変化他方アンテナに伝わる。

※この「タグの種類」の解説は、「RFID」の解説の一部です。
「タグの種類」を含む「RFID」の記事については、「RFID」の概要を参照ください。

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