シリーズにより違いのある設定
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「草薙素子」の記事における「シリーズにより違いのある設定」の解説
年齢 押井守による映画版での押井個人の設定では、年齢は47〜48歳。 神山健治による『攻殻機動隊 S.A.C.』シリーズでは、第1作の時点で25〜26歳。 サイボーグ化した経緯と時期 漫画『攻殻機動隊2 MANMACHINE INTERFACE』エピローグでは、幼少時に事故か病気で生身の身体を失い義体化した事が示されている。 小説『攻殻機動隊 灼熱の都市』では成人後に訓練中の事故でサイボーグ化したとされている。 『攻殻機動隊 S.A.C. 2ndGIG』では、幼い頃に「航空機事故」に遭って家族を失い、生き延びるために全身義体を選んだ事が明らかにされている。神山が監督を務めたアニメで『攻殻機動隊S.A.C.』シリーズの前時代に当たる世界観を有するとされる『東のエデン』においては、2011年2月14日に羽田沖で巡航ミサイルが旅客機を直撃し、6歳の男女2名を除く乗客乗員236名が死亡する大惨事「11発目のミサイル」が起きているが、この時に奇跡的に救出された男女2名の6歳児は、幼少時の素子と『S.A.C. 2ndGIG』の主要人物であるクゼ・ヒデオである事が示唆されている。小説版『攻殻機動隊 S.A.C. SSS』でも、素子本人の回想で、幼い頃にミサイル攻撃による飛行機墜落事故に巻き込まれて乗客乗員236名が死亡し、当時6歳の素子と、もう一人同じ歳の男の子だけが生き残り、生きるために素子が全身義体化したことが本人の回想で明らかにされている。 『攻殻機動隊 ARISE』では、まだこの世に生を受けていない胎児の状態で、両親共々化学兵器テロに巻き込まれる。母体は既に死亡していたが、救助に訪れた特殊部隊が「全身義体サイボーグの生命維持装置を他人の救命のために流用する」という技術「ドクトル・バケルの緊急医療システム」を有していたことにより、胎児の草薙の脳を全身義体に組み込むことで命を救われた。以来、軍の特殊機関「501機関」に所属し、年齢に相応しい義体に換装しながら生きている。 私生活や振る舞いなど 原作漫画においては、同性のセックスフレンド達(電脳ドラッグを用いた違法ヴァーチャルソフトの編集や販売の共犯者)がおり、原作1巻では電脳空間上のベッドで全裸になり、違法ソフト作成を行なっているシーンがある。1巻の最後で人形使いと融合、事あるごとにネット上に変種(素子同位体)を流すようになる。2巻では宇宙にある託体施設「眠る宇宙」にて物理身体を保管している。また原作(特に1巻)での性格はとても表情豊かで、明るくお転婆である。 『S.A.C.』3部作では、基本的な人物像は変わらないものの、コミカルな表情や反応、冗談や軽口をたたくことはやや少ない。服装も、原作1巻では私服は露出度を抑えたパンツルックで軍服以外ではスカートは着用していなかったが、『S.A.C.』3部作においては露出度の高い服装をとっていることが多く、私服の時にはスカートも履いている。常用している義体の瞳は赤く、予備義体も赤い瞳をしたものが多い。原作と同じ顔ぶれのセックスフレンドが登場するシーンがあるが、彼女達とそういう間柄であるという具体的表現はない。 映画版では、『S.A.C.』3部作以上にストイックな性格、言動になっている。原作と同様露出度の低い服装だが、遠目では全裸に見えるインナースーツ状の光学迷彩服をまとっていても、あまり気にしていない様子である。原作で行なっていた違法電脳ソフトの編集や販売といった副業は行っていない。
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