シュライヒャー内閣とは? わかりやすく解説

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シュライヒャー内閣

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/02 18:58 UTC 版)

シュライヒャー内閣(シュライヒャーないかく、ドイツ語: Kabinett Schleicher)は、ヴァイマル時代ドイツ国の第20代内閣であり、4番目の大統領内閣1932年12月3日から1933年1月30日まで存続した。

閣僚

出典[1]

役職 画像 大臣 所属
首相兼国防大臣事務取扱
クルト・フォン・シュライヒャー 無所属
外務大臣
コンスタンティン・フォン・ノイラート 無所属
内務大臣
フランツ・ブラハトドイツ語版 無所属
財務大臣
ルートヴィヒ・シュヴェリン・フォン・クロージク 無所属
経済大臣
ヘルマン・ヴァルムボルトドイツ語版 無所属
労働大臣
フリードリヒ・シラップドイツ語版 無所属
法務大臣
フランツ・ギュルトナー 無所属
(ドイツ国家人民党を離党)
運輸大臣兼郵政大臣
パウル・フォン・エルツ=リューベナッハ 無所属
食糧・農業大臣
マグヌス・フォン・ブラウンドイツ語版 無所属
(ドイツ国家人民党を離党)
無任所大臣
ヨハネス・ポーピッツ 無所属
雇用創出・東方植民担当全権委員
ギュンター・ゲレケドイツ語版 無所属

脚注

  1. ^ Das Kabinett v. Schleicher 3. Dezember 1932 – 30. Januar 1933” (ドイツ語). Das Bundesarchiv. 2023年8月7日閲覧。

シュライヒャー内閣

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 07:37 UTC 版)

大統領内閣」の記事における「シュライヒャー内閣」の解説

1932年12月3日シュライヒャー首相に指名されパーペン内閣とほぼ同じ顔ぶれ組閣した。シュライヒャーは、ナチ党中心となって蜂起すれば、国軍にはそれを抑え込む力はないとしてパーペン強力な権威主義政権樹立しようという計画反対しており、そのことヒンデンブルク信任得ていた。シュライヒャー内閣は、12月6日から9日までのごく短い国会会期中には何とか政権維持できたが、翌月国会再開されれば不信任決議が出るのは明らかな情勢であったこのため国会抜きで政権運営するために非常事態延長考え始めようになったこのころ国軍指導部広範囲にわたるストライキ想定しており、さらには内戦の勃発さえあり得る予想していた。そこでシュライヒャーナチ党分断を図るべくグレゴール・シュトラッサー入閣およびプロイセン州首相へ就任打診したり、労働組合接近するなどしてこれを阻止しようとした。しかし、その努力労働組合との妥協反発した農業界・産業界ロビー活動により損なわれてしまった。 一方前首相パーペンは、1933年1月政権交代目論んでヒトラー接近したパーペンヒトラーとの協力模索したのは、自らを失脚させたシュライヒャー対す恨み抱いていたことと、大衆支持集めヒトラー支持取り付ければ安定した政府作れるという実業家意見受け入れたからである。両者1月4日ケルン会合持ちパーペンヒトラー互いにリーダーシップ握り、DNVPとナチ党主体とする内閣実現可能性について話し合った翌日パーペンヒトラー計画賛成してヒンデンブルク強く働きかけ新政府潜在的保守勢力ヒトラー急進主義抑制するであろう主張した1月16日シュライヒャー非常事態延長すべく国会解散上申したが、ヒンデンブルク現在の国会で解決策を見つけるべきだとしてこれを拒絶した。さらにシュライヒャー国家緊急事態宣言してナチ党共産党禁止すべきとも主張したが、これもヒンデンブルクから「先月同じことをパーペン提案したが、それを潰したのは自分自身ではないかと言われ取り合ってもらえなかった。万策尽きたシュライヒャー1月28日辞表提出して退陣した。その2日後、ヒンデンブルクはついにパーペン説き伏せられてヒトラー国会で過半数確保し得ることを期待してヒトラー首相に指名したヒトラー内閣大統領の持つ行政権のみによる裏付け成立したが、大衆運動に基づく国会第一党党首さらにはその党に属す準軍事組織の長であり、自身権威の裏付け持っていたという点でそれまで大統領内閣とは一線を画していた。

※この「シュライヒャー内閣」の解説は、「大統領内閣」の解説の一部です。
「シュライヒャー内閣」を含む「大統領内閣」の記事については、「大統領内閣」の概要を参照ください。

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