ヨーゼフ・ゲッベルス内閣とは? わかりやすく解説

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ヨーゼフ・ゲッベルス内閣

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/06 08:29 UTC 版)

ゲッベルス内閣
ドイツ国 第20代内閣
1945年 – 1945年
首相に任命された宣伝大臣ゲッベルス
成立年月日 1945年4月30日
終了年月日 1945年5月1日
組織
元首 カール・デーニッツ大統領
首相 ヨーゼフ・ゲッベルス
与党 国民社会主義ドイツ労働者党
議会における地位 一党独裁体制
詳細
前内閣 ヒトラー内閣
次内閣 フォン・クロージク内閣

ゲッベルス内閣(ゲッベルスないかく、ドイツ語: Kabinett Goebbels)は、ヨーゼフ・ゲッベルス首相とするドイツ内閣

1945年4月30日にドイツ総統アドルフ・ヒトラー自殺に先立って後継の大統領としてカール・デーニッツを指名すると同時に後継内閣の閣僚をも指名した。だが首相に任命されたヨーゼフ・ゲッベルスが翌日自殺したため、この内閣は僅か1日で幕を閉じた[1]

また、この内閣を成立させたヒトラーの遺書が輸送の途絶により隠匿されてしまったため、大統領デーニッツが任命を知ることができたのは自身のほかに首相ゲッベルス、ナチ党担当大臣(ナチ党党首に相当)マルティン・ボルマン、外務大臣アルトゥル・ザイス=インクヴァルトの3名だけであった。

ゲッベルス内閣歴代閣僚

職名 氏名 所属政党 その他の役職 備考
首相 16 ヨーゼフ・ゲッベルス 国民社会主義ドイツ労働者党 前国民啓蒙・宣伝大臣
党担当大臣 1 マルティン・ボルマン 国民社会主義ドイツ労働者党 親衛隊大将
ナチ党官房長
党担当大臣はナチ党党首
外務大臣 11 アルトゥール・ザイス=インクヴァルト 国民社会主義ドイツ労働者党 親衛隊大将、
オーストリア首相、[2]
オランダ総督
内務大臣 19 パウル・ギースラー 国民社会主義ドイツ労働者党 突撃隊大将、
バイエルン自由州首相
前内務省次官
財務大臣 13 ルートヴィヒ・シュヴェリン・フォン・クロージク 国民社会主義ドイツ労働者党 留任
法務大臣 15 オットー・ゲオルク・ティーラック 国民社会主義ドイツ労働者党 留任
国防大臣 6 カール・デーニッツ 国民社会主義ドイツ労働者党 海軍元帥大統領兼任
陸軍総司令官 4 フェルディナント・シェルナー 国民社会主義ドイツ労働者党 陸軍元帥
海軍総司令官 2 カール・デーニッツ 国民社会主義ドイツ労働者党 海軍元帥、大統領[3]兼任
空軍総司令官 2 ローベルト・フォン・グライム 国民社会主義ドイツ労働者党 空軍元帥
経済大臣 18 ヴァルター・フンク 国民社会主義ドイツ労働者党 ライヒスバンク総裁 留任
労働大臣 9 テオドール・フップアウアードイツ語版 国民社会主義ドイツ労働者党
食糧大臣 13 ヘルベルト・バッケ 国民社会主義ドイツ労働者党 親衛隊大将 留任
国民啓蒙

宣伝大臣
2 ヴェルナー・ナウマン 国民社会主義ドイツ労働者党 突撃隊少将
親衛隊少尉
前国民啓蒙・宣伝省次官
科学

教育

国民文化大臣
14 グスタフ・アドルフ・シェール 国民社会主義ドイツ労働者党 親衛隊大将、警察大将
軍需大臣 3 カール=オットー・ザウル 国民社会主義ドイツ労働者党 前軍需省次官
無任所帝国大臣 ロベルト・ライ 国民社会主義ドイツ労働者党 組織全国指導者、
ドイツ労働戦線全国指導者兼任
留任

脚注

  1. ^ ヒトラーの遺書により成立した内閣だが、ゲッベルスが自殺した後は大統領カール・デーニッツ海軍元帥により、何人かの閣僚は変更された。
  2. ^ アンシュルス以降、ドイツの閣僚となった。
  3. ^ ヒトラーの後継者

関連項目




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