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炉心溶融

(コアメルト から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/30 23:00 UTC 版)

炉心溶融(ろしんようゆう)、あるいはメルトダウン英語: nuclear meltdown, core meltdown[1][2]とは、原子炉中の制御棒ステンレススチール製の支持構造物等を含む燃料集合体核燃料過熱により融解すること。または燃料被覆管の破損などによる炉心損傷で生じた燃料の破片が過熱により融解すること[3]


  1. ^ メルトダウン”. コトバンク. 2022年12月23日閲覧。
  2. ^ What is a "meltdown"? Can a meltdown be prevented? - About Emergency Response - Frequently Asked Questions About Emergency Preparedness and Response”. United States Nuclear Regulatory Commission. 2023年3月31日閲覧。
  3. ^ 原子力防災基礎用語集:さくいん”. 原子力安全技術センター. 2011年7月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年9月7日閲覧。など
  4. ^ ATOMICA 軽水炉燃料の炉内挙動(通常時)「原子炉運転中の被覆管温度は約550Kから700Kである。」
  5. ^ ATOMICA 燃料棒内温度分布(典型例)
  6. ^ 二酸化ウランの融点は2865 °C (3140 K)と、鋼よりも遥かに高い。
  7. ^ “4号機、燃料溶融寸前だった…偶然水流入し回避”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). (2011年4月28日). オリジナルの2013年5月1日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/Y3XQR 
  8. ^ National Research Council (2006). Safety and Security of Commercial Spent Nuclear Fuel Storage: Public Report. National Academies Press. doi:10.17226/11263. ISBN 978-0-309-09647-8. https://nap.nationalacademies.org/catalog/11263/safety-and-security-of-commercial-spent-nuclear-fuel-storage-public 
  9. ^ 炉心損傷に関する現状と課題 (PDF) 日本原子力研究所(JAERI)1982年5月 IAEAサイト
    なお、同報告書では炉心損傷事故(Severe Core Damage Accident)あるいは炉心損傷と訳出して,SCDというアブレビに対応させている(pi,p1)。カタカナ語のメルトダウンの語源であるmelt downに対しては「溶融落下」という訳出がなされている(p28)。
  10. ^ カナダELYSIUM社の溶融塩原子炉、メルトダウンなく安全、10年後の実現目指す日経ものづくり』(2018年1月31日)2018年5月21日閲覧。
  11. ^ 炉心溶融挙動を予測する新しい数値シミュレーションコードの開発~デブリの詳細な組成分布の推定に光が見えた~国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(2018年3月23日)2018年5月21日閲覧。
  12. ^ 「メルトダウン詳細に再現 原子力機構 燃料堆積状況など把握」『日経産業新聞』2018年5月10日(先端技術面)。
  13. ^ ATOMICA チェルノブイリ原子力発電所事故の経過 (02-07-04-12) 図6 象の足
  14. ^ 齊藤誠:原発危機の経済学 (PDF)
  15. ^ a b 小林健介、石神努、浅香英明、秋元正幸:BWRの炉心損傷・炉心溶融事故解析の現状 日本原子力学会誌 Vol.27 (1985) No.12 P1093-1101
  16. ^ 大坪国順「〈随筆〉福島第一原子力発電所の事故に関わる疑問点」『地球環境学』第9号、上智地球環境学会、2014年3月、109-119頁、ISSN 18807143 
  17. ^ Ralph Eugene Lapp は1971年に次のように述べており、これがチャイナ・シンドロームの最初の用例とされている。 : ・・・ The behavior of this huge, molten, radioactive mass is difficult to predict but the Ergen report contains an analysis showing that the high-temperature mass would sink into the earth and continue to grow in size for about two years. In dry sand ahot sphere of about 100 feet in diameter might form and persist for a decade. This behavior projection is known as the China syndrome. ・・・ ("Thoughts on Nuclear Plumbing," New York Times, 12 Dec. 1971, p.E11)
    引用中の the Ergen report とは、The Ergen Report, 1967 – ECCS, Meltdown studies. by W K Ergen; U.S. Atomic Energy Commission. Advisory Task Force on Power Reactor Emergency Cooling.
  18. ^ 金谷俊秀. "チャイナシンドローム". 知恵蔵2015. 朝日新聞社. 2013年1月12日閲覧
  19. ^ 山崎久隆「隠された原発大事故--福島第1原発2号・1981年5月12日」『世界』第586巻、世界、1993年9月、266-273頁、NAID 40002107787 P267
    「原発で問題なのは、スクラムで核分裂反応を止めても、燃料の中に出来ている放射性物質の崩壊熱で、原子炉停止直後も、長時間にわたって大きな熱を出すことである。(中略)この冷却に失敗すれば、燃料棒は自ら発する熱のために、ついには溶け出して崩れ落ちる。これをメルトダウンという」と述べられている。
  20. ^ 水―ジルコニウム反応について
  21. ^ 運転状態を踏まえたBWRにおける可燃性ガスへの対応” (PDF). 電気事業連合会 (2010年1月19日). 2011年7月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年9月7日閲覧。
  22. ^ “3号機にホウ酸注入、再臨界防止に1・2号機も”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). (2011年3月16日). オリジナルの2013年5月1日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/WhcbL 


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