ガンダムMk-II強奪と奪還交渉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 04:33 UTC 版)
「グリプス戦役」の記事における「ガンダムMk-II強奪と奪還交渉」の解説
エゥーゴはティターンズがグリーン・オアシスの軍事拠点化と並行して、新型MS・ガンダムMk-IIを開発したとの情報を得た。 それに基づき0087年3月2日、サイド7の居住用コロニー・グリーンノア1にクワトロ・バジーナ、アポリー・ベイ、ロベルトの3名を派遣する。シャアは因縁深きサイド7に単身潜入を試みる。アポリー、ロベルトを信頼しないわけではなかったが、一年戦争で同コロニーへの偵察任務が偶発戦闘に発展し、貴重なMSと部下を喪った「若さ故のあやまち」を教訓としたからである。しかし、シャアは発見され、ティターンズはMSを投入。人口密集地での戦闘を避けたいというシャアの思惑は外れ、3機のリック・ディアスによる奇襲攻撃に発展する。 偶然その場に居合わせた民間人の少年カミーユ・ビダンの協力の下2機のガンダムMk-IIを鹵獲。結果エゥーゴは戦力増強とティターンズのMS技術吸収をはかり、さらには一年戦争における反攻のシンボルとされていたガンダムタイプのMSを奪う事で、自分達の活動の正当性をアピール、活動を次なるステップに移す狼煙とした。 ティターンズはブレックスの乗艦アーガマにMk-IIの返還を求める交渉を申し入れる。交渉担当者はバスク・オム大佐で、交渉役となったのがエマ・シーン中尉だった。交渉とは名ばかりでドゴス・ギア建造に関わる技術者でもあるカミーユの母ヒルダを人質として返還を迫るというものだった。ブレックスは激怒し、バスクの申し入れをエマにも開示する。また、ヒルダを閉じ込めたカプセルを爆弾と偽り、ジェリド・メサに狙撃を命じていた。母の救出に向かったカミーユはジェリドの狙撃により母を目の前で殺害される。カミーユが錯乱し、さらに連邦軍の増援が現れたことで状況不利と見たクワトロは停戦信号を出し、Mk-II2機とカミーユをティターンズに引き渡す。Mk-IIを取り戻したバスクは人質を用いた作戦の真意を確かめようとしたエマに正攻法でエゥーゴの新型MSを奪取することを命じた。ティターンズの方針に嫌気が指したエマはティターンズからの離反を決意、囚われていたカミーユとカミーユの父フランクリンを連れ出し、Mk-II3機でアレキサンドリアから脱出しアーガマに向かった。フランクリンはエゥーゴの新型MSリック・ディアスを奪取してティターンズに戻ろうとしたが、交戦中のアレキサンドリアの流れ弾を受け機体から脱出する際に爆発に巻き込まれ死亡した。 ガンダムMk-IIを巡る事件を契機に戦火は一気に拡大、ここにグリプス戦役の幕が上がった。
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