カメラ窃盗騒動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 21:53 UTC 版)
「2014年アジア競技大会」の記事における「カメラ窃盗騒動」の解説
冨田尚弥が韓国人記者のカメラを窃盗したとされる問題で、冨田は冤罪を主張し11月6日に会見を開くことになった。泉正文日本水連専務理事は「本来なら捜査の段階で言わないと。」と首をかしげた。韓国での処分は仮であるため、再度クロと判定されれば刑は2倍、3倍と重くなり、罰金も10倍、20倍となるという。 冨田は「カメラは第三者に無理やりカバンに入れられました。アジア系の短髪の迷彩服を着た男だった」と主張しており、国田弁護士は冨田から10月11日に相談を受けたとし「容疑を認めないと出国させないと韓国当局に言われたようだ。不安があって認めてしまったみたいだ」と述べた。韓国の捜査当局は、手提げ袋にカメラを入れようとして入りきらず、レンズを外して本体だけを入れ、袋を洋服の中に隠して立ち去る映像があるとしており、テリー伊藤も「韓国の警察が映像を提供し、はっきりすれば難しい問題ではないですよ」と述べた。韓国・仁川南部警察刑事課の組織犯罪捜査チーム長は「相手にする気にもならない」とし、警察はその場面も映像に残しているとした。仁川警察の実際に取り調べた捜査官の話では、「被害届があり、防犯カメラ2台を回収して確認したところ、日本人チームのユニホームを着ていて、日本チームに聞くと冨田とわかった。カメラを盗んだのかと聞くと、すぐにハイと答えた。選手村の自分の部屋のカバンに入っているというので、部屋に行くと証言通り出てきた」と語った。しかし、韓国警察は防犯カメラ映像を公開としないとしている。 冨田は週刊文春のインタビューに応じて「突然、後ろから手首を摑まれました。気持ち悪っと思い、振りほどこうとしたら男が僕のバッグの中に黒い塊を入れてきたのです」と証言した。国田弁護士は「日本の世論を沸き立たせて、韓国が再捜査をやってくれることを望んでいます」と述べ、無罪を目指す意向を示した。11月6日に会見が行われ、報道陣に配布された弁明書では、10時30分頃から11時頃までの間に松田丈志と雑談を交わし、同時間帯の2人の会話を寺村美穂も目撃していたという証言も資料として添付された(11月7日、ミヤネ屋は10月31日に報道した「(冨田が)カメラを盗んだのは午前10時48分でした」との報道を取り消し、11時48分であったとした)。会見を受け、韓国の警察はテレビ東京の取材に対し、「防犯カメラの映像から、冨田選手が犯人であることに間違いはないと見ている」と話した。 冨田の弁明会見を受け日本オリンピック委員会は「映像は、冨田選手と同席して、袋に入れたのを確認した」「警察の聴取に付き添った通訳の日本語は堪能だった」と不快感を示し、両者の主張は真っ向から食い違っている。 11月19日、冨田が無罪を訴える正式な裁判を請求したことを、仁川地方裁判所は明らかにした。
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