オリンピック競技としての採用基準とは? わかりやすく解説

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オリンピック競技としての採用基準

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 17:20 UTC 版)

オリンピック競技」の記事における「オリンピック競技としての採用基準」の解説

オリンピック競技への採用IOC総会決定するオリンピック競技として採用される基準オリンピック憲章定められているが、その他、慣習含め下記のようになっている。 「夏季オリンピック競技は、男子では4大陸75カ国以上、女子では3大陸40カ国以上で広く行われている競技のみ。」 「冬季オリンピック競技は、3大陸25カ国以上で広く行われている競技のみ。」上記基準満たしながらオリンピック競技になっていない有力競技として2005年6月IOC総会ではラグビー総会開催時点でNF110カ国)、ゴルフ97カ国)、空手169カ国)、スカッシュ118カ国)、ローラースポーツ80カ国)の5競技採用検討されたが、何れも採用されなかった。これは同総会2012年ロンドンオリンピックから、野球とソフトボール競技から外すことが決定され直後急に検討されたものである競技採用単純にNFの数によるものではなく実質的な普及度、また当該団体普及対す意欲、また競技についての支配力NFにあるのか(プロアマ対立等の問題であり、ひいてはIOCによるコントロールが及ぶかという問題である)という点が検討される野球メジャーリーグ日程調整等についてIOCに対して協力的ではないこと、ドーピングに関する姿勢IOCとは一致しないこと、国により普及度人気大きな格差がある一方で野球用の特別の競技場が必要となりオリンピック開催国によっては設備設置大きな負担となることが採用中止一因とされるラグビーIOC選手について国籍主義を取るのに対し国際ラグビー評議会IRB)が所属協会主義を取ることの相違大きいこと、体力的消耗激しくオリンピック開催期間16日以内では何試合実施できないこと不採用一因とされる。しかし体力的消耗の点は7人制ラグビーによって競技時間短縮しサッカー競技同様に開会式前からの試合開始によって問題回避できるものでありIRBによる競技採用提案7人制ラグビーである。 「本質的に動作機械的な推進力依存する競技受け入れない。」従ってモータースポーツオリンピック競技とは成り得ないが、IOC承認競技には航空自動車モーターサイクルスポーツパワーボート含まれている。 頭脳スポーツマインドスポーツ)についてはこれに抵触しないIOC承認競技にはチェスコントラクトブリッジ含まれている。しかしながら2002年春、当分の間マインドスポーツオリンピック入れないことがIOC決まった。『オリンピック・アジェンダ2020』には特にマインドスポーツ除外方針はおりこまれなかった。 機械的な動力牽引してもらう必要のある水上スキー公開競技として開催されたことがあり、ウェイクボード2020年開催候補挙げられている。 オリンピック憲章2003年日本語版に有ったこの基準は、2004年版で無くなりオリンピック憲章2011年日本語版では「いかなる競技プログラム含めるかを決定する前に総会はその明確な基準条件定めることができる。 」となっている。 「オリンピック競技大会プログラム含まれている競技でこの規則オリンピック憲章)の基準満たしてはいないものも、例外的な場合については、オリンピック伝統のために、大会で継続して実施することができる。」救済規定であり、実質的な普及度実施の容易度という点で不利となるフェンシング近代五種馬術などは伝統的競技としての要素考慮されている。 かつてはその競技国際競技連盟 (IF) が統一されていない場合採用されづらい状況にあった空手IOCでのIFである世界空手連合WUKO) の他に国際伝統空手道連盟 (ITKF) がGAISF加盟IFとして存在していたために、WUKO空手かなりの普及状況ありながら採用されなかった。1990年代にはチェス採用俎上にあがったが、IOCでのIFである国際チェス連盟からプロチェス協会分裂したため話はなくなった。しかし、1996年既に世界選手権開催していたGAISF加盟IFの国際スノーボード連盟 (ISF) の存在ありながら冬季大会正式競技IFの国際スキー連盟 (FIS) がスノーボード世界選手権始め1998年長野冬季オリンピックではFISスノーボードが正式種目となる。2002年ISF解散追い込まれた。2016年スケートボードについてもっと盛んに活動しているGAISF加盟IFの国際スケートボード連盟 (ISF) の存在があるにもかかわらず国際ローラースポーツ連盟 (FIRS) (のちのワールドスケート)系のスケートボード2020年東京オリンピック追加種目として採用する2017年ISFFIRS統合されワールドスケートとなった。この2件の様に普及してきて既にそのIFがGAISF加盟ながらも存在する競技を、すでにGAISF加盟しているIFが新分野新種別)として始めオリンピック競技になり、GAISF加盟IFが消滅縮小しその競技のIFが事後的に統合寡占状態になるケース起きている。 IFの統治能力問題がある場合、その競技オリンピック除外あり得る2017年IOC理事会ドーピング違反頻発していることを理由ウェイトリフティング除外俎上にあがった2019年4月現在、2020年東京オリンピックでは階級数の削減だけで済みそうである。 不祥事続発したボクシングのIFであるAIBA除外IOC2018年まで俎上にあがったとりあえ2020年東京オリンピックではボクシングIOC内特別作部会にIFの代わりをさせ、実施することになった

※この「オリンピック競技としての採用基準」の解説は、「オリンピック競技」の解説の一部です。
「オリンピック競技としての採用基準」を含む「オリンピック競技」の記事については、「オリンピック競技」の概要を参照ください。

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