オリンピック級客船との比較
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 16:18 UTC 版)
「ルシタニア (客船)」の記事における「オリンピック級客船との比較」の解説
キュナード・ラインのルシタニア級とホワイト・スター・ラインのオリンピック級では船体構造とエンジン・システムが対照的に異なっていた。水密区画の設計については、オリンピック級は大きな防水区画を備えていただけであったが、ルシタニア級は防水区画を空間単位で分け、とりわけ片舷の損傷を考えての縦通隔壁としている。建造の際に政府から条件付(特設巡洋艦使用前提)で援助を受けた影響もあり、当時としては進歩的な防水隔壁が整備されていた。石炭庫やボイラーなど重量物は船体外側に配置した。ルシタニア級はオリンピック級と違い、乗客の人数に対して十分な数の救命ボートを搭載していた。 オリンピック級客船3隻(オリンピック、タイタニック、ブリタニック)はルシタニア級より大型で、5年のちの1911年6月より運航を開始した。 オリンピック級の運行計画は3隻体制をとった。アキタニアの内装は凝った装飾で造られ、エンジンは低トルクの直結タービンを選択した。高速大型客船に準じた性能を持ち運行効率を重視したアキタニアはオリンピック級客船に近い規模を持つ船体構成となった。
※この「オリンピック級客船との比較」の解説は、「ルシタニア (客船)」の解説の一部です。
「オリンピック級客船との比較」を含む「ルシタニア (客船)」の記事については、「ルシタニア (客船)」の概要を参照ください。
- オリンピック級客船との比較のページへのリンク