イワヒゲとは? わかりやすく解説

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いわ‐ひげ〔いは‐〕【岩×髭/岩×鬚】

読み方:いわひげ

カヤモノリ科科の褐藻本州九州沿岸の波の当たる岩上群生し、高さ5〜15センチ軟骨質糸状暗褐色をし、乾く黒くなる

ツツジ科常緑小低木本州以北高山岩の間生える。にうろこ状の密につく。夏、白色または淡紅色釣鐘形の花をつける。


岩髭

読み方:イワヒゲ(iwahige)

ツツジ科常緑小低木高山植物


イワヒゲ Myelophycus simplex (Harvey) Papenfuss

カヤモノリ目 カヤモノリ科 (Scytosiphonales Scytosiphonaceae)
イワヒゲ 生態写真
潮間帯中部岩上
分   布
本州太平洋岸,四国九州
静岡県下田
イワヒゲ 生標本写真
(生標本写真)
イワヒゲ 生標本写真2
(生標本写真2)
イワヒゲ 横断切片写真
横断切片写真)
イワヒゲ 横断切片拡大写真
横断切片拡大写真)
イワヒゲ 手持ち写真
(手持ち写真)
イワヒゲ 生態写真2
生態写真2)

からだは細い円柱状。分枝見られない。和名のとおり岩から生えたひげのように一ヵ所からモサッと束のように叢生しており,帯状群生する多年生なので1年中観察される干潮時にはカラカラ乾いて枯れたように見えるが,海水浸る元に戻る。切片を見ると皮層には小さな細胞多数並び,髄層は大きく2層になっており,外髄層は壁の厚い無色細胞並び,内髄層には大きな無色細胞見られる手触り硬い生体濃褐色褐色押し葉標本台紙につかない

高さ:5~15cm 太さ:1mm

Oncobyrsa adriatica
(らん付いたイワヒゲ)
ボコボコしたイワヒゲ』

まれにイワヒゲの体上には1~4mm程度不規則な形状ボコボコとした塊が付いている事があります。 この塊はイワヒゲに付着する事の多いらん一種場合あります

参照日本海909頁)

Oncobyrsa adriatica
(らんイワヒゲ)

岩髭

読み方:イワヒゲ(iwahige)

ツツジ科常緑小低木高山植物

学名 Cassiope lycopodioides


岩鬚

読み方:イワヒゲ(iwahige)

シシラン別称
シシラン科の常緑多年草

学名 Vittaria flexuosa


岩鬚

読み方:イワヒゲ(iwahige)

ツツジ科常緑小低木高山植物

学名 Cassiope lycopodioides


イワヒゲ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/10 19:46 UTC 版)

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イワヒゲ
イワヒゲ(北海道富良野岳・2006年7月撮影)
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
キク類 asterids
: ツツジ目 Ericales
: ツツジ科 Ericaceae
亜科 : イワヒゲ亜科 Cassiopoideae
: イワヒゲ属 Cassiope
: イワヒゲ C. lycopodioides
学名
Cassiope lycopodioides (Pall.) D.Don
シノニム
  • Cassiope lycopodioides (Pall.) D.Don var. laxa Nakai
和名
イワヒゲ(岩髭)
短枝から細長い花柄を伸ばす。花冠の先が浅く5裂し、裂片は反り返る。(山形県鳥海山

イワヒゲ(岩髭、学名Cassiope lycopodioides (Pall.) D.Don)は、ツツジ科イワヒゲ属分類される草本状の常緑矮性小低木[1]の一高山植物

特徴

高さは10cm程度。は分枝して緑色のひも状[2]になり、は鱗片状に重なって茎に密着し、ており、ヒノキの葉のように見える。

花期は7-8月。茎の上部の鱗片状の葉腋から短枝を出し、先から長さ2-3cmの細長い花柄を伸ばし立ち上がる。その先に下向きのを1個つける。萼片は長さ2mmの卵形で、先は円い。花冠は白色で、長さ7mmの鐘形になり、花冠の先が浅く5裂し、裂片は反り返る。雄蕊は10個で、花糸は無毛。花柱は1個で糸状になり、花柱は小さい。果実蒴果で径3mmの球状になり、4-5室に分かれ、上向きにつく[2][3]

分布と生育環境

日本千島列島カムチャツカアラスカに分布する[3]

日本では、本州中部地方以北、北海道に分布し、高山帯の風当たりの強い岩場の裂け目などに張り付くように生える。

和名の由来

和名のイワヒゲは、岩の間などの岩礫地に生え、茎がヒゲ(髭)のように細く見えることから付けられた[2]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 清水 (2014)、275頁
  2. ^ a b c 『新牧野日本植物圖鑑』p.546
  3. ^ a b 『日本の野生植物 草本Ⅲ 合弁花類』p.11

参考文献



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