いわ‐ひげ〔いは‐〕【岩×髭/岩×鬚】
イワヒゲ Myelophycus simplex (Harvey) Papenfuss
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からだは細い円柱状。分枝は見られない。和名のとおり岩から生えたひげのように一ヵ所からモサッと束のように叢生しており,帯状に群生する。多年生なので1年中観察される。干潮時にはカラカラに乾いて枯れたように見えるが,海水に浸ると元に戻る。切片を見ると皮層には小さな細胞が多数並び,髄層は大きく2層になっており,外髄層は壁の厚い無色の細胞が並び,内髄層には大きな無色の細胞が見られる。手触りは硬い。生体は濃褐色~褐色。押し葉標本は台紙につかない。
高さ:5~15cm 太さ:1mm
岩髭
岩鬚
岩鬚
イワヒゲ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/10 19:46 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動イワヒゲ | |||||||||||||||||||||||||||
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イワヒゲ(北海道富良野岳・2006年7月撮影)
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Cassiope lycopodioides (Pall.) D.Don | |||||||||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||||||||
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和名 | |||||||||||||||||||||||||||
イワヒゲ(岩髭) |
イワヒゲ(岩髭、学名:Cassiope lycopodioides (Pall.) D.Don)は、ツツジ科イワヒゲ属に分類される草本状の常緑矮性小低木[1]の一種。高山植物。
特徴
高さは10cm程度。茎は分枝して緑色のひも状[2]になり、葉は鱗片状に重なって茎に密着し、ており、ヒノキの葉のように見える。
花期は7-8月。茎の上部の鱗片状の葉腋から短枝を出し、先から長さ2-3cmの細長い花柄を伸ばし立ち上がる。その先に下向きの花を1個つける。萼片は長さ2mmの卵形で、先は円い。花冠は白色で、長さ7mmの鐘形になり、花冠の先が浅く5裂し、裂片は反り返る。雄蕊は10個で、花糸は無毛。花柱は1個で糸状になり、花柱は小さい。果実は蒴果で径3mmの球状になり、4-5室に分かれ、上向きにつく[2][3]。
分布と生育環境
日本では、本州中部地方以北、北海道に分布し、高山帯の風当たりの強い岩場の裂け目などに張り付くように生える。
和名の由来
和名のイワヒゲは、岩の間などの岩礫地に生え、茎がヒゲ(髭)のように細く見えることから付けられた[2]。
脚注
参考文献
- イワヒゲのページへのリンク