ホツツジとは? わかりやすく解説

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ほ‐つつじ【穂躑躅】

読み方:ほつつじ

ツツジ科落葉低木山地自生倒卵形7、8月ごろ先に穂状淡紅白色小花多数つける。やまぼうき。


穂躑躅

読み方:ホツツジ(hotsutsuji)

ツツジ科落葉低木薬用植物

学名 Tripetaleia paniculata


ホツツジ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/23 02:36 UTC 版)

ホツツジ
2008年9月 福島県会津地方
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : キク類 asterids
: ツツジ目 Ericales
: ツツジ科 Ericaceae
: ホツツジ属 Elliottia
: ホツツジ E. paniculata
学名
Elliottia paniculata (Siebold et Zucc.) Hook.f. (1876)[1]
シノニム
和名
ホツツジ(穂躑躅)、
ヤクシマホツツジ[1]、ヒロハホツツジ[1]

ホツツジ(穂躑躅[6]学名: Elliottia paniculata )はツツジ科ホツツジ属落葉低木和名はツツジの仲間で、花が細長い円錐状の穂につくことに由来する[6]。日当たりのよい山地に生え、秋に紅葉がみられる。昔、細い枝からが作られたことから、ヤマワラやヤマボウキの別名もある[7]

分布と生育環境

日本の北海道南部、本州四国九州に分布する[6]。日当たりのよい山地の岩場などに自生する[6][7]

特徴

落葉広葉樹低木で、高さは1 - 2メートル (m) くらいになる[6]。枝はよく分枝する[6]樹皮は茶褐色で縦長に裂け目が入る[7]。一年枝は褐色で細く、翼状に発達した3稜がある[7]は枝に互生し、葉の形は倒卵形で長さ3 - 7センチメートル (cm) 、先端は尖り、葉縁は全縁[6]。秋になると美しく紅葉する[6]

花期は8月から10月[6]。枝先に円錐花序をだして直立して、小さな花を多数つける[6]花弁の色はやや赤みを帯びた白色で、直径15ミリメートル (mm) ほど、3個の裂片に分かれて先は反り返って丸まる[6]雄しべは6個[6]雌しべが長くほぼまっすぐに伸びて、花外に突き出すのが特徴で、花柱の長さは約7 mmある[6]ミヤマホツツジの雌しべは、弓状に象の鼻のように曲がる。果実蒴果で、直径3 mmほどの扁球形をしている[6]。冬まで枝先に枯れた果序が残ることが多い[7]

冬芽は卵形で先がとがり、5 - 7枚の芽鱗に包まれている[7]頂芽はふつう枝先に3個集まってつく[7]。葉痕は三角形で、中央から下に翼状の稜が伸びており、維管束痕が1個つく[7]

毒性

グラヤノトキシンⅠ~Ⅲなどを含み、有毒。誤食すると、嘔気、頭痛、発汗、酩酊昏睡、痙攣などを引き起こす。これらの毒は花粉にも含まれ、蜂蜜に混入して食中毒を起こすことがある。

脚注

参考文献

  • 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文『樹皮と冬芽:四季を通じて樹木を観察する 431種』誠文堂新光社〈ネイチャーウォチングガイドブック〉、2014年10月10日、80頁。ISBN 978-4-416-61438-9 
  • 西田尚道監修 志村隆・平野勝男編『日本の樹木』 5巻、学習研究社〈増補改訂 フィールドベスト図鑑〉、2009年8月4日、239頁。 ISBN 978-4-05-403844-8 

関連項目

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