アルゼンチン軍とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > アルゼンチン軍の意味・解説 

アルゼンチン軍

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/11 12:29 UTC 版)

アルゼンチン共和国軍
Fuerzas Armadas de la República Argentina
派生組織 アルゼンチン陸軍
アルゼンチン海軍
アルゼンチン空軍
アルゼンチン国家憲兵隊
アルゼンチン沿岸警備隊
指揮官
最高司令官 大統領 ハビエル・ミレイ
国防大臣 ルイス・ペトリ
Luis Petri
参謀長 ザビエル・アイザック空軍准将 (Xavier Isaac)
2024年1月2日 - )
総人員
兵役適齢 18歳から
現総人員 74,200人(2018)[1]
財政
予算 61億USドル(2018年)
軍費/GDP 1.3%(2005年)
関連項目
歴史 アルゼンチンの軍事史英語版
イギリス軍のラ・プラタ侵攻英語版
アルゼンチン独立戦争
パラグアイ独立戦争スペイン語版
ボリビア独立戦争
アルゼンチン内戦スペイン語版
チリ独立戦争スペイン語版英語版
シスプラティーナ戦争
大戦争
三国同盟戦争
チャコ地方の征服スペイン語版
砂漠の征服作戦英語版
コンドル作戦
マルビナス戦争(フォークランド戦争)
湾岸戦争
アルゼンチン軍の階級
テンプレートを表示

アルゼンチン軍(アルゼンチンぐん、スペイン語: Fuerzas Armadas de la República Argentina)は、アルゼンチン軍事組織

2018年時点で全軍種総員74,200人[1]アルゼンチン大統領の指揮の下、国防省傘下の陸海空の三軍と内務省統制下の2個の治安組織からなる。

アルゼンチン国家憲兵隊スペイン語版英語版は国境警備や戦略的重要拠点の警備にあたり、アルゼンチン沿岸警備隊スペイン語版英語版領海と内水河川の警備にあたる。

アルゼンチン軍は伝統的に、アメリカ合衆国との防衛協力および兵器供給の関係性を維持している。このほかにより小規模ながら、イスラエルドイツフランススペインおよびイタリアとの間でも兵器の供給を受けている。

組織構成

アルゼンチン軍は国防省の権限の下、5つの軍種と2種類の指揮統制系統で構成されている。

2006年6月12日、ネストル・キルチネル大統領は国軍の教義の近代化の為、1988年の施行以来、長年に渡り政府の懸案であった国防法の執行を進めた。国防法により国軍は外国勢力からの攻撃に対して運用されると定義され、軍上層部の削減を促した。これにより各軍の指揮権を国軍合同参謀総長に集約させた。

国防組織

治安組織

付属機関

  • 国軍合同参謀本部(EMCFA
  • 戦略情報国家局(DNIEM
  • 軍地理機関(IGM
  • 国軍情報機関(IIFA
  • 国軍科学技術研究センター(CITEFA
  • アルゼンチン平和維持活動共同訓練センター(CAECOPAZ

歴史

国際活動

アルゼンチンは湾岸戦争の際にラテンアメリカで唯一、軍艦と輸送機を派遣した。

国際連合平和維持活動(PKO)には、国際連合キプロス平和維持軍国際連合ハイチ安定化ミッションやフォンセッカ湾、クロアチアおよびボスニアに部隊を派遣した。国際連合キプロス平和維持軍ではボリビアブラジルチリパラグアイペルーおよびウルグアイの各国軍がアルゼンチン派遣団に組み込まれ、ラテンアメリカ合同部隊の先例となった[2][3]

1999年以降、2006年6月時点までアルゼンチン軍工兵部隊は、コソボ平和安定化部隊におけるラテンアメリカから派遣された唯一の軍隊として、イタリアの旅団に組み込まれていた。

2006年時点でアルゼンチン軍は以下の国際活動に派遣している。

この他に、国際連合休戦監視機構国際連合西サハラ住民投票ミッション国際連合リベリア・ミッション国際連合コンゴ民主共和国安定化ミッション国際連合スーダン派遣団および国際連合コートジボワール活動に監視員を派遣した。

脚注

出典

  1. ^ a b Military Balance 2018[要文献特定詳細情報]
  2. ^ アルゼンチン陸軍 UNFICYP
  3. ^ イギリス陸軍 UNFICYP

参考文献

  • Christopher Langton, Military Balance 2007, Routledge[要ページ番号]

関連項目

外部リンク


アルゼンチン軍

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 04:51 UTC 版)

フォークランド紛争」の記事における「アルゼンチン軍」の解説

参加艦艇 航空母艦ベインティシンコ・デ・マヨ 軽巡洋艦ヘネラル・ベルグラノ42型駆逐艦:サンティシマ・トリニダー、エルクレスアレン・M・サムナー級駆逐艦:セグイ、イポリト・ブシャール、ピエドラ・ブエナギアリング級駆逐艦:コンドロ・ペイ A69型通報艦:ドゥルモン、ゲリコ、グランビーレ 209型潜水艦サルタサン・ルイスサンタフェ、サンチャゴ・デル・エステロ 輸送艦:バイア・ブエン・スセソ 揚陸艦:カボ・サン・アントニオ 哨戒艇:イスラスマルビナス、リオ・イグナス、バイア・パライソ 徴用貨物船フォルモサ、マルデルノルテ、ラゴ・アルヘンティーノ、リオセンシル、リオ・カルカラニャ、イェウィン、リオ・デ・ラプラタII 徴用タンカー:プエルト・ロサレス 徴用漁船:ナァールヮァル、インビエルノ、マリアアレハンドラ、コンスタンサ、キャプテン・カナッペ、マリア・ルイサ、ウスルビル、マール・アスール 砕氷船:アルミランテイリザル コルベットフォレスト、モンスネン(武装コースタータグボート:フランシスコデグルルチャガ 航空機 戦闘機攻撃機ダグラス A-4B/C/Q(空軍海軍IAI ダガーA(空軍ダッソー・ブレゲー シュペルエタンダール海軍) ダッソー・ブレゲー ミラージュIIIEA(空軍FMA IA 58A プカラ空軍マッキ MB-339A海軍ビーチ T-34C-1 ターボメンター(海軍爆撃機輸送機などBAe キャンベラ B Mk.62空軍ボーイング707-320C /372C(空軍ボーイング737-200空軍ロッキード C-130E/H(空軍爆撃機としても使用ロッキード KC-130H空軍) ゲイツ・リアジェット 35空軍民間ホーカー・シドレー HS.125-700B(空軍フォッカー F27-400M フレンドシップ空軍フォッカー F28-3000 フェローシップ海軍ロッキード L-188PF エレクトラ海軍ロッキード SP-2H ネプチューン海軍グラマン S-2E トラッカー海軍ブリテン・ノーマン BN-2Aアイランダー(鹵獲ショート スカイバン シリーズ3M沿岸警備隊セスナ 500 サイテーションI空軍民間エアロコマンダー500U/690A(空軍民間エンブラエル P-95 パンディラハ(ブラジルよりリリースBAC 1-11-521FH(空軍民間) MU-2B-26A(空軍民間) PA-60 エアロスター600A(民間回転翼機ベル 212空軍ベル UH-1H ヒューイ陸軍アグスタ A109A陸軍、後に英軍鹵獲運用ボーイング CH-47C チヌーク陸軍空軍アエロスパシアル SA 330L ピューマ陸軍沿岸警備隊ウェストランド リンクス Mk.23(海軍アエロスパシアル SA 316B アルエットIII海軍シコルスキー S-61D-4/S-61NR シーキング陸軍海軍)など イギリス機動部隊編成出撃の報を受け、アルゼンチン空軍は、航続距離長いボーイング707輸送機による洋上哨戒索敵活動実施し4月21日23日にはイギリス機動部隊への触接成功したが、いずれも母艦発進したシーハリアーによる退去措置なされたことから、アルゼンチン空軍ボーイング707による索敵活動中止したまた、LADE(Lineas Aereas Del Estado、「国営航空」)の各機も空軍の下で輸送任務についた。フェニックス・エスカドロン(徴用ビジネス機部隊)は主に後方支援当たったが、リアジェットのような高性能機は通信中継偽装攻撃行ったアルゼンチン航空などのエアライン支援体制にあった

※この「アルゼンチン軍」の解説は、「フォークランド紛争」の解説の一部です。
「アルゼンチン軍」を含む「フォークランド紛争」の記事については、「フォークランド紛争」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「アルゼンチン軍」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アルゼンチン軍」の関連用語

アルゼンチン軍のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アルゼンチン軍のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアルゼンチン軍 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのフォークランド紛争 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS