アテローム性動脈硬化とは? わかりやすく解説

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アテローム性動脈硬化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 04:12 UTC 版)

動脈硬化症」の記事における「アテローム性動脈硬化」の解説

アテローム性動脈硬化(Atherosclerosis)とは、動脈内側に粥状(アテローム性)の隆起プラーク)が発生する状態。プラーク長い時間をかけて成長し血液流れにくくしてしまったり、突然プラーク破れて血管内で血液固まり血栓)、動脈内腔血液流れるところ)を塞ぐ場合、あるいは血栓飛んでさらに細い動脈に詰まる(塞栓)ことで、血流遮断し重要臓器への酸素栄養成分輸送障害来すことがあるこのような状態は発生した臓器ごとに脳梗塞心筋梗塞などといい、心臓の場合、完全に血流遮断されていない狭心症という状態も存在するため、心筋梗塞併せて虚血性心疾患という病名用いられることもある。 これらは、いずれも致死的な疾患であり医療経済学側面からも対策必要なことから、動脈硬化発生予防先進国における大変重要な国民保健課題となっている。 アテローム性プラーク粥腫)は、LDL酸化されマクロファージ取り込まれ血管内膜下に蓄積され起き血液流れの遅い部位(低壁せん断応力部位)に好発するが、その詳しい仕組みについてはまだよくわかっていない。フラミンガム研究などをはじめとする各種疫学研究により、現在、悪玉コレステロール(低密度リポ蛋白LDL)の血中濃度が高い場合耐糖能障害をふくむ糖尿病患者高血圧患者喫煙者などでは動脈硬化進行しやすいことが証明されており、こういった危険因子コントロールして発症予防をおこなうことが推奨されている。具体的に食生活改善運動禁煙などが有効であり、生活習慣是正し上で降圧薬脂質降下薬(特にLDLコレステロール低下作用のあるスタチン系)、糖尿病治療薬併用されうる。 コレステロール低下療法については@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}日本人における有効性疑問視する研究結果[要出典]もあれば有効性支持する研究結果出されている。これを支持する立場では、各種海外研究日本人における研究比較研究メタアナリシス)や、MEGA study虚血性心疾患1次予防認められたとして、日本動脈硬化学会による動脈硬化疾患診療ガイドライン2002年版)においても、危険因子の数に応じた患者カテゴリー分類十分なコレステロール低下療法推奨されているが、これに反対とする立場存在し意見対立したまである。 他にもエイコサペンタエン酸EPA)などオメガスリー脂肪酸摂取量が、日本人動脈硬化疾患予防に有効であるとした疫学研究結果報告されている。

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アテローム性動脈硬化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/14 19:52 UTC 版)

LOX-index」の記事における「アテローム性動脈硬化」の解説

血管内皮細胞表面のLOX-1は、変性LDLLAB)を血管内皮取り込む血管内皮溜まった変性LDLは、マクロファージにより貪食されるが、変性LDLLAB)が処理しきれないほど多く存在する場合マクロファージ血管内皮潜りこんだまま泡沫細胞となり、その場沈着する。これがアテローム性動脈硬化の原因である。

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