アカタテハとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > アカタテハの意味・解説 

あか‐たては【赤蛺蝶】

読み方:あかたては

タテハチョウ科チョウ前翅(まえばね)は黒色で、中央に逆「山」字形赤色斑紋上端部に数個白斑がある。後ろ翅は暗褐色で、外縁赤(とうせき)色の帯がある。

アカタテハの画像
撮影おくやまひさし

赤蛺蝶

読み方:アカタテハ(akatateha)

タテハチョウ科チョウ


赤蛺蝶

読み方:アカタテハ(akatateha)

タテハチョウ科チョウ

学名 Vanessa indica


赤蛺蝶

読み方:アカタテハ(akatateha)

一種

季節

分類 動物


アカタテハ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/13 22:29 UTC 版)

アカタテハ
Vanessa indica
(2005年10月31日)
Vanessa indica
(2005年10月11日、インド
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
亜綱 : 有翅昆虫亜綱 Pterygota
下綱 : 新翅下綱 Neoptera
上目 : Panorpida
: チョウ目 Lepidoptera
亜目 : Glossata
下目 : Heteroneura
上科 : アゲハチョウ上科 Papilionoidea
: タテハチョウ科 Nymphalidae
亜科 : タテハチョウ亜科 Nymphalinae
: タテハチョウ族 Nymphalini
: アカタテハ属 Vanessa
: アカタテハ V. indica
学名
Vanessa indica
(Herbst1794)[1][2]
英名
Indian Red Admiral、Asian Admiral
亜種
  • V. i. indica (Herbst, 1794)

アカタテハ(赤立羽、学名: Vanessa indica)は、チョウ目タテハチョウ科に分類されるチョウの一に鮮やかな模様があるタテハチョウで、日本ではによく見られる。

形態

成虫の前翅長は3.5cmほどの中型のチョウである。前翅の表側に鮮やかな橙色の帯模様があり、和名はこれに由来する。前翅の先端は黒く、白色の斑点が点在する。後翅の表にも橙色の縁取りがあるが、他はくすんだ褐色をしている。翅の裏側はほぼ灰褐色で、白くて細い網目模様がある。

幼虫の体にはたくさんの突起があり、ケムシの概念に含まれる外見である。小さい幼虫は全身が黒いが、大きくなると突起が黄白色になり、個体によっては体色に紫色を帯びるものもいる。触れても問題はなく、むしろ食草のイラクサにふれないよう気をつけたほうがよい。イラクサ科の葉は比較的硬いため幼虫のあごは大きく、皮膚の薄い子供が咬まれることもあるので、扱う際はピンセットを用いるとよい。

生態

成虫は年に数回発生し、早春から晩秋まで見られるが、個体数はに少なく秋に多い。成虫越冬するため、早春に見られる越冬個体は翅の一部が欠けているものも多い。不規則な軌道を描きながら速く飛ぶ。花にも吸蜜に訪れるが、秋が深まった頃には、サザンカの花に訪れたり、カキノキの下で、熟して落ちた果実から汁を吸ったりする姿が見かけられる。花や腐果だけでなく獣糞や樹液にも頻繁に集まる。

幼虫の食草は、カラムシヤブマオイラクサなどのイラクサ科植物である[3](ごくまれにニレ科ケヤキを食うこともあり、飼育下で代用食として利用可能)。幼虫は食草の葉のつけ根をかじって葉の表を内側に左右を糸でつづり、綴じ合わせた「」を作る習性がある。そのためイラクサ科植物で左右から綴じられた葉があれば、それを開くとアカタテハの幼虫を見つけることができる。特に人里に多いカラムシでは葉の裏が白いため、葉の裏が表側に位置するアカタテハの幼虫の巣は、白く目立つ。

になる際は、羽化を見越して葉の下端を3分の1ほど開けた巣をつくり、その中で蛹になる。

幼虫に関しては比較的飼育しやすい種ではあるが、ブランコヤドリバエ Exorista japonicaカイコノウジバエ Blepharipa zebina の犠牲となることも多い。

分布

インドからオーストラリア日本北海道礼文島利尻島本州佐渡島八丈島三宅島父島母島隠岐島四国九州対馬壱岐島甑島種子島屋久島トカラ列島奄美大島徳之島沖縄本島宮古島石垣島西表島与那国島[1]まで広く分布する。森林の周辺の日当たりが良い場所に生息し、農村都市部でもよく見られる。

アカタテハ属

アカタテハ属(アカタテハぞく、学名: Vanessa)は、タテハチョウ科の一つ。

脚注

  1. ^ a b 日本産昆虫学名和名辞書(DJI)”. 昆虫学データベース KONCHU. 九州大学大学院農学研究院昆虫学教室. 2013年11月4日閲覧。
  2. ^ 猪又敏男ほか (2010年9月28日). “Vanessa アカタテハ属: 種一覧”. 日本産蝶類和名学名便覧. 日本昆虫学会日本昆虫目録編集委員会. 2013年11月4日閲覧。
  3. ^ イモムシハンドブック』 33頁。

参考文献

関連項目

外部リンク


「アカタテハ」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アカタテハ」の関連用語

アカタテハのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アカタテハのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアカタテハ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS