こさかいふぼくとは? わかりやすく解説

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小酒井不木

読み方:こさかい ふぼく

医学者作家。名は光次。東大医卆。東北大学助教授法医学学識を基に探偵小説作る昭和4年(1929)歿、36才。

小酒井不木(こさかい・ふぼく)

本名酒井光次。1890年(明23)、愛知県蟹江町生まれ。別名鳥
東京帝大医学部卒。医学博士東北帝大教授命じられたが、喀血し、退職
1915年(大4)、本名にて「生命神秘論」を刊行
最初医学雑誌英米文学に関する紹介をしていたが、1921年(大10)に「東京日日新聞」に連載した随筆学者気質」のなかで探偵小説論じたのがきっかけとなり、1922年(大11)、森下雨村勧めにより随筆科学的研究探偵小説」や「毒及び毒殺研究」を「新青年」に寄稿
1923年(大12)には、江戸川乱歩の「二銭銅貨」を激賞し乱歩デビュー後押しをした。また、1925年(大14)には江戸川乱歩の「心理試験をもって乱歩職業作家となる助言おこなった
創作江戸川乱歩薦めにより、1925年(大14)、「画家罪?」を「苦楽」に発表
1925年(大14)、大衆文芸振興目的とした「二十一日会」同人となる。同人には中心となった白井喬司のほか、江戸川乱歩長谷川伸土師清二国枝史郎正木不如丘がいた。
1925年(大14)、「女性」に発表した「呪はれの家」は探偵趣味の会の「創作探偵小説集 第一号(1925年版)」に収録される。
1926年(大15)、「人工心臓」(大衆文芸)、「恋愛曲線」(新青年)に発表
1926年(大15)に「新青年」に発表した印象」は探偵趣味の会の「創作探偵小説集 第ニ号(1926年版)」に収録される。
1927年(昭2)に「新青年」に発表した死體蝋燭」は探偵趣味の会の「創作探偵小説集 第三号(1927年版)」に収録される。
1927年(昭2)には土師清二長谷川伸国枝史郎江戸川乱歩とともに「耽綺社」を設立し大衆文学合作試みようとした。
1927年(昭2)、「」を「新青年」に発表
1928年(昭3)に「新青年」に発表した見得ぬ顔」は探偵趣味の会の「創作探偵小説集 第四号(1928年版)」に収録される。
1929年(昭4)、「闘争」を「新青年」に発表
ほか鳥井零水名義でドゥーゼなど翻訳多数評論にも大きな足跡残しすぐれた探偵小説理論家実作者で、森下雨村とならぶ創作探偵小説育ての親である。岡戸武平助手として使っていた。
1929年(昭4)、急性肺炎にて死去

小酒井不木に関するサイト「奈落の井戸」




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