宜野座の八月あしびとは? わかりやすく解説

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宜野座の八月あしび

名称: 宜野座の八月あしび
ふりがな ぎのざのはちがつあしび
種別1: 民俗芸能
保護団体名: 宜野座区、宜野座二才
選択年月日 2005.02.06(平成17.02.06)
都道府県(列記): 沖縄県
市区町村(列記): 国頭郡宜野座村宜野座
代表都道府県 沖縄県
備考
解説文:  沖縄県国頭郡宜野座村宜野座では、隔年旧暦八月十五日収穫感謝しこれから豊穣をも願って地区内の広場組み立てたバンク仮設舞台)を中心にさまざまな芸能演じている。
 宜野座村は、那覇市から東北約六〇キロメートル沖縄本島北部東海岸にあり、宜野座地区は、宜野座村のほぼ中央位置している。
 宜野座地区では、宜野座二才団【にーせいだん】が中心となって八月あしびを行う。二才団は、区の青年会および成人会の会員のうち団員となることを希望する者によって組織される二才団には組踊舞踊、劇、棒の四つの部があり、団員はそのいずれかに所属して芸能演じ手となる。
 旧暦七月二十日はニセーダンジュリー(二才揃い)である。これは二才団の最初集まりで、このとき、正式に八月あしびの実施決定され同時に団長、副団長会計四部門の部長決められる旧暦七月二十五日に全演目配役決定し、この日から稽古が始まる。配役二才団の役員会決められ一人一種目を原則とする。旧暦八月六日はモージクミ(毛仕込み)といい、普段着のままで一通り演じ、さらに、旧暦八月十一日は、化粧をし、衣裳着け道具類揃えるなどすべて本番どおりに演じシクミ仕込み)となる。旧暦八月十五日がいよいよ本番であり、この日をソーニチ(正日)という。
 ソーニチには、午後二時ころから地区内の拝所祈願があり、このとき、かぎやで風節演奏若衆踊の扇舞、組棒が奉納されるその後、棒の演じ手たちが勢揃いしバンクのある平松毛【ひらまつもー】と呼ばれる広場までのミチジュネー(練り)の隊列組まれる旗頭先頭に、獅子、扇舞の舞い手ドラ太鼓法螺貝なども加わり棒の演じ手が後に従う。平松毛までの順路定められており、途中三か所でスーマチ(スー巻き)という棒の演技が行われる。平松毛に着くと、バンク前の庭で組棒やスーマチが披露されその後バンク移り夜中までさまざまな芸能演じられる
 バンクでの芸能は、最初に舞い方と獅子で場を清め弥勒踊りユガフ(世果報)を招きその後組踊舞踊次々と演じられ最後に再び獅子舞となる。宜野座では獅子踊り神として崇めており、遊びの場に迎え、また送るのである組踊は「伏山敵討」「忠臣身替」の二演目伝承されている。舞踊には「四季口説」「上り口説」「下り口説」「高平万才」「千鳥」「松竹梅」等の伝承演目があり、これらを中心に番組作られるまた、宜野座では、かつて沖縄行われていた祝福芸の様子伝え京太郎伝承されている。劇は自由に演目決められる


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