教室
「教室」とは、教育を行う部屋、授業が行われる部屋、あるいは、習い事などの手ほどきをする施設や催しを意味する表現である。単に「教室」と呼ぶ場合は小学校、中学校、高校、大学などで授業を行う場所として利用される部屋を指すことが多い。「ピアノ教室」や「料理教室」のような複合語を構成することも多い。
典型的な学校の「教室」は、生徒の数だけ机と椅子が並べられており、座学の大半がそこで行われる。このような教室は「普通教室」とも呼ばれる。普通教室に対して、「音楽室」や「理科実験室」のとくに特定の教科や目的のための教室を「特別教室」という。教科や用途が限定されていない教室は「多目的教室」と呼ばれる。
「教室」は必ずしも施設を指すとは限らず、教師と生徒からなる集団あるいは講習プログラムを指して「教室」と呼ぶこともある。
学習塾や予備校を「教室」と呼ぶこともある。ピアノ・ギター・料理・書道・空手・ヨガ・ダンス・サッカー・水泳・陶芸・手芸・着付その他の「習い事」や「私教育」に関する講座も「教室」と呼ばれることが多い。こうした「◯✕教室」は、学齢が限定されておらず、幅広い年齢層の人を生徒として受け入れていることも多い。
「教室」の語源・由来
「教室」という言葉は中国語にもある。いわゆる漢語の一般的な語彙のひとつである。「教」の字は「おしえる」「おそわる」という意味があり、「室」の字には「部屋」を指す意味がある。つまり「教室」は「教える(教わる)ための部屋」である。
「教室」の類語
「教室」が「学校内で授業が行われる部屋」を意味する場合、類語としては「教場」や「クラスルーム」などが挙げられる。「教場(きょうじょう)」は「教室」の古い言い方である。「クラスルーム(classroom)」は「教室」を意味する英語である。「教室」が「同じ目的をもった教師と生徒の集まり」のような意味で用いられる場合、その類語としては「クラス」「学級」「学年」などが挙げられる。
「教室」を「塾」もしくは「趣味などの習い事の手ほどきを受ける場」の意味で用いる場合、その類語としては「スクール」「レッスン」「コース」などが挙げられる。
「教室」に関連する用語の解説
着付教室
「着付教室」とは、着付のノウハウを教授する所である。着物を正しく着るための技術・作法・知識などが学べる。女王の教室(テレビドラマ)
「女王の教室」とは、2005年に日本テレビ系列で放送されたテレビドラマのタイトルである。主演は天海祐希。学級を支配する冷徹な担任教師と生徒たちとの1年間にわたる確執と、対立を通じて生徒たちが成長する姿が描かれる。教室がひとりになるまで(小説)
「教室がひとりになるまで」とは、朝倉秋成が2019年に発表したミステリー小説のタイトルである。正式な表記は「教室が、ひとりになるまで」と読点を含む。当作品は、ある高校で起こった生徒の連続自殺をきっかけに、主人公の少年が異質で孤独な謎解きを行う「青春ミステリ小説」である。2020年「本格ミステリ大賞」および「日本推理作家協会賞」にノミネートされた。
狂疾
きょう‐しつ〔ケウ‐〕【教室】
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