おもしろビデオコーナー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 08:57 UTC 版)
「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」の記事における「おもしろビデオコーナー」の解説
視聴者投稿の笑えるビデオ作品の紹介。考案者は志村で、当初は「ビデオカメラの普及率がまだ低い」などとスタッフから猛反対を受けたが、押し通して企画採用となった。投稿ビデオコーナーは『さんまのからくりTV』(後、『さんまのSUPERからくりTV』)にも引き継がれ、『板東英二のビデオ自慢』(朝日放送)、『ビデオあなたが主役』(後、『邦子と徹のあんたが主役→必撮ビデオ!!あんたが主役』、テレビ朝日)、『ズームイン!!朝!』の「投稿ビデオ大賞」(後、『ズームイン!!SUPER』、日本テレビ)、『おはよう5』・『NHKニュースおはよう日本』の「とれたてマイビデオ」(NHK総合)、『世界おもしろ珍メダル バカデミービデオ大賞』(フジテレビ)、『おもろゲ動画SHOW 投稿!1000000000ビュー』(TBS)など類似の投稿ビデオ企画番組が多数誕生した。 一回の放送につき4〜5本が採用され、採用者には後方のセットに置かれた賞品中から加藤・志村・ゲストが選んでプレゼントした。当時はまだホームビデオカメラの普及率が高くなく、ビデオカメラを持っていない視聴者のために「ソニー 8ミリビデオ・ハンディカム」(番組開始時はベータカム家庭用モデル)の貸し出しサービスが行われ、各種ビデオテープは高額であったため、再投稿を容易にすべく採用の是非に関わらず投稿者に返却された。 コーナー初期に幾度か放送されリクエストが多かったものに、学生服で高校生たちがダンスする『ハイスクールRock'n Roll 』という作品がある。この作者は当時20歳の学生で、現在は映画監督として活動する 小松莊一良である。 おもしろビデオコーナーは家庭用ビデオの普及率増加とともに応募も増え人気コーナーとなり、年に数回主に番組改編期の特別番組でビデオコーナーだけで1時間特集する「ビデオ祭り」を放送した。最優秀作品には賞金も出ていた。番組末期には海外編もあった。おもしろビデオだけを集めたビデオソフトもTBSビデオ(販売はCBSソニー/ソニーレコード)から発売された。 コーナー末期では渡辺真理アナウンサーが進行役に加わった。 現在では日本国外の放送局にもフォーマットが輸出されており、その国数は100ヶ国以上にも上るといわれている。志村がアメリカのTBS関係者に会ったとき、とても感謝されたと本人は語っている。 特にアメリカ版に当たる『アメリカズ・ファニエスト・ホームビデオ(英語版)』(AFV)は地上波4大ネットワークの一つであるアメリカン・ブロードキャスティング・カンパニー(ABC)にて、1989年11月の開始から現在まで放送が続いており、2006年にはABCにおける最長寿バラエティー番組となっている。また、2012年には日本以上に視聴率競争の激しいアメリカのゴールデンタイムで放送500回を達成しているが、これはドラマ番組の『ガンスモーク』や『名犬ラッシー』、アニメ番組の『ザ・シンプソンズ』に次ぐ快挙である。YouTubeなどの動画共有サービスの源流ともされており、それらが登場した後は同番組が"Original YouTube"などと呼ばれるようになった。「アメリカズ・ファニエスト・ホームビデオ」は「おもしろビデオコーナー」単独での番組化であり、バラエティ部分は不要と判断してカットしたという。2020年3月に志村が新型コロナで急逝した際にAFVは公式ツイッターにて追悼のコメントを発表している。 イギリスでも『You’ve Been Framed!』(YBF)として、地上波では最大の民放テレビ局であるITVで1990年から放送しており、2017年時点で30シーズン目、放送回数も500回を達成している。 なお、これらの海外の投稿ビデオ番組に投稿されたビデオの一部は、『さんまのからくりTV』『さんまのSUPERからくりTV』でも紹介されていた。 期首改編期特番の「クイズまるごと大集合」では、加藤と志村の司会で同一フォーマット「おもしろCMコンテスト」が放送された。
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