ガンスモーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/11 22:25 UTC 版)
ジャンル | 縦スクロールシューティング |
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対応機種 | アーケード |
開発元 | カプコン 東京開発室 |
発売元 | カプコン |
デザイナー | 岡本吉起 |
プログラマー | 青木隆 |
音楽 | 森安也子 |
美術 | 岡本吉起 船水紀孝 |
人数 | 1 - 2人(交互プレイ) |
メディア | 業務用基板 (690.50キロバイト) |
稼働時期 | INT 1985年11月 |
デバイス | 8方向レバー 3ボタン |
CPU | Z80 (@ 4 MHz) |
サウンド | Z80 (@ 3 MHz) YM2203 (@ 1.5 MHz)×2 |
ディスプレイ | ラスタースキャン 縦モニター 256×224ピクセル 60.00Hz パレット256色 |
『ガンスモーク』(GUN.SMOKE)は、カプコンが1985年11月に発売したアーケードゲームで、強制縦スクロールのシューティングゲーム。
アメリカの西部劇をテーマとしており、二丁拳銃の保安官ビリーがお尋ね者を退治する筋書きとなっている。
ゲーム内容
システム
8方向レバーと3ボタン(ショット)で主人公(自機)のビリーを操作し、ショットは3つのボタンの組み合わせで向きが変わる。
各ステージの最終地点まで進むとボスが登場し、倒すとステージクリア。
全10ステージ制で、全ステージクリアでエンディングを見るか、ビリーの残機が無くなるとゲームオーバー。
樽をショットで破壊することによりアイテムが出現し、取るとビリーに有利な効果が得られる。
ただし、後半の面ではマイナス効果となるアイテムも登場する。
ショット
ボタンの組み合わせで、二丁拳銃の攻撃方向が異なる。以下では右ボタン(R)、左ボタン(L)、中央ボタン(C)で表記する。
- C
- 二丁とも正面を攻撃。
- C+L
- 正面と左斜め前を攻撃。斜めの角度は浅い。
- C+R
- 正面と右斜め前を攻撃。斜めの角度は浅い。
- L
- 二丁とも左斜め前を攻撃。
- R
- 二丁とも右斜め前を攻撃。
- L+R
- 左斜め前と右斜め前を攻撃
アイテム
ビリーのパワーアップアイテム(靴・弾丸・ライフル)が既に5個取得した状態でアイテムを取っても画面上は5個のままで効果は変わらないが、その取得数はカウントされており、ミスしてアイテムが1個減少してもその際1個補充されるという効果がある。
- 靴
- ビリーの移動速度が上がる。最大5段階。ミスすると1段階低下。
- 弾丸
- ビリーのショットの速度が上がる。最大5段階。ミスすると1段階低下。
- ライフル
- ビリーのショットの飛距離が伸びる。最大5段階。ミスすると1段階低下。
- 馬
- 背後から馬が登場し、馬に乗ることが出来る。この状態だと敵の弾に3発耐えられる。
- ただし、ステージクリアでも消滅するため、2発以内で耐えきっても次のステージには持ち越せない。
- Pow
- 画面上の敵を全滅させる。
- 弥七
- ビリーの残り人数が1人追加される。
- しゃれこうべ
- ビリーの移動速度・ショットの速度・飛距離がそれぞれ1段階ずつ低下する。唯一のマイナス効果アイテム。
その他、ボーナス得点が得られるアイテムも存在する。
他機種版
No. | 発売日 | 対応機種 | タイトル | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 売上本数 | 備考 |
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1 | 1987年 1987年 | Amstrad CPC コモドール64 MSX ZX Spectrum | Gun.Smoke | Topo Soft | カプコン | フロッピーディスク | - | - | 北米ではコモドール64版のみ発売 |
2 | 1988年1月27日 1988年2月 1988年12月23日 | ディスクシステム NES NES | ガンスモーク | カプコン第三開発室 | カプコン | ディスクカード両面 ロムカセット ロムカセット | CAP-GUN NES-GK-USA NES-GK-EEC | - | - |
3 | 1998年11月12日 1999年9月3日 | PlayStation セガサターン | カプコンジェネレーション 第4集 孤高の英雄 Capcom Generations 4 - Blazing Guns | カプコン | カプコン | CD-ROM | PS: SLPS-01701 SLES-31881 SS:T-1235G | - | アーケード版の移植、ヨーロッパではPlayStation版のみの発売 |
4 | 2003年 | Windows | Capcom Arcade Hits 3 | カプコン | カプコン | CD-ROM | - | - | アーケード版の移植 |
5 | 2005年9月27日 2005年11月18日 2006年3月2日 | PlayStation 2 Xbox | カプコン クラシックス コレクション | カプコン | カプコン | DVD-ROM | PS2: SLUS-21316 SLES-53661 SLPM-66317 | - | アーケード版の移植、日本ではPlayStation 2版のみの発売 |
6 | 2006年9月7日 2006年10月24日 2006年11月10日 | PlayStation Portable | カプコン クラシックス コレクション | カプコン | カプコン | UMD | ULJM-05104 ULES-00377 | - | アーケード版の移植 |
7 | 2009年9月30日 | PlayStation Portable (PSN) | Capcom Classics Collection Reloaded | カプコン | カプコン | ダウンロード | - | - | アーケード版の移植 |
8 | 2013年2月19日 2013年2月20日 2013年3月4日 | PlayStation 3 (PSN) | カプコンアーケードキャビネット | カプコン | カプコン | ダウンロード | NPJB-00210 | - | アーケード版の移植 |
9 | 2013年2月20日 2013年2月20日 2013年3月5日 | Xbox 360 (Xbox Live Arcade) | カプコンアーケードキャビネット | カプコン | カプコン | ダウンロード | - | - | アーケード版の移植 |
10 | 2022年7月22日[1] 2022年7月22日 2022年7月22日 | Nintendo Switch PlayStation 4 Xbox One PC(Steam) | カプコンアーケード2ndスタジアム Capcom Arcade 2nd Stadium Capcom Arcade 2nd Stadium | カプコン | カプコン | ダウンロード | - | - | アーケード版の移植 |
- ファミリーコンピュータ ディスクシステム版
- ボタンが2つしかないため、Bボタンで左方向、Aボタンで右方向、AB同時押しで正面に弾を発射するように変更されている。また、ステージ途中で手配書を手に入れないとボスに会えない、アイテムを買えるショップが登場するなどゲーム性にも大幅なアレンジが加えられており、難易度はアーケード版に比べるとやや下がっている。アーケード版同様、残機が無くなるとゲームオーバーとなるが、コマンドを入力すればコンティニューも可能。
- PlayStation、セガサターン版
- 1998年11月12日発売の『カプコンジェネレーション 第4集 孤高の英雄』に収録。
- PlayStation 2、PlayStation Portable版
- PS2版は2006年3月2日、PSP版は2006年9月7日発売の『カプコン クラシックス コレクション』に収録。
- カプコンアーケード 2ndスタジアム版
- マルチプラットフォームソフトであり、 Nintendo Switch・PlayStation 4・Xbox One・PC(Steam)4機種へ同時リリース。内容は全機種同じ。
- ほぼアーケード版を完全移植しているが、日本におけるリリース版ではゲーム内の表示を含め、タイトルロゴが全てカタカナ表記に改められた。
スタッフ
- アーケード版
- ファミリーコンピュータ版
- ゲーム・デザイン:DEATCH YAN、WATCH KUN、岡本吉起
- キャラクター・デザイン:UECHON(うえだすすむ)、NONNONON(ののむらなおえ)、MIKICHAN(城戸美樹)、MAKOPI、KAWAMUCHO、BLACKSAKACHAN、KURAMOYAN(倉本幸代)、JASDARIAN
- サウンド:SWIMMER TAMICHAN(民谷淳子)
- プログラム:L.H.R
評価
評価 | ||||||||||||||||||||
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- ファミリーコンピュータ版
- ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、16.10点(満25点)となっている[5]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 3.20 | 3.20 | 3.30 | 3.40 | - | 3.00 | 16.10 |
- ゲーム誌『ユーゲー』では、「ステージの最後にボスがいるのではなく、ステージ上のタルの中などに指名手配書が隠されていて、それを取るとボスが出現するのがユニーク」、「難易度はアーケードより低くて遊びやすい。しっかり遊ばせてくれるアレンジ移植の好例といえるだろう」と評している[7]。
備考
- 同名の西部劇のテレビドラマ『ガンスモーク』(1955年 - 1975年)がアメリカにて放映されていた。ドラマは直接的なゲームのモデルではない。
- 最終ボスの三人組は、漫画『荒野の少年イサム』(1971年 - 1974年)のウィンゲート一味がモチーフ。
- 『NAMCO x CAPCOM』(2005年)において、シルフィーの通常技としてこの作品の名前の技が存在する。
脚注
- ^ 緑里孝行 (2022年7月22日). “名作アーケードコレクションの第2弾「カプコンアーケード 2ndスタジアム」本日発売! バラエティ豊かな全32タイトルがラインナップ” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2022年7月26日閲覧。
- ^ a b “ガンスモーク まとめ [ファミコン] / ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2016年12月11日閲覧。
- ^ “Gun.Smoke for Commodore 64 (1987) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2017年12月9日閲覧。
- ^ “Gun.Smoke for ZX Spectrum (1987) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2017年12月9日閲覧。
- ^ a b 「5月24日号特別付録 ファミコンディスクカード ゲームボーイ スーパーファミコン オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第10号、徳間書店、1991年5月24日、67頁。
- ^ a b c “Gun.Smoke for NES (1988) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2017年12月9日閲覧。
- ^ a b 「総力特集 フォーエバー DISK SYSTEM」『ユーゲー 2003 Vol.09』第7巻第18号、キルタイムコミュニケーション、2003年10月1日、67頁、雑誌17630-10。
外部リンク
- カプコンアーケード 2ndスタジアム カブコン公式サイト
- 本作の情報はページ下部「ラインナップ」より本作のアイコンをクリックorタップで表示。
- 「カプコンクラシックスコレクション」ファミ通特集ページ
- 本作紹介コーナーへのダイレクトリンク
※ 下記は非公式のアーケードゲームデータベースサイトにおける本作情報ページ(すべて英語表記)
ガンスモーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 01:29 UTC 版)
「ルシア (ファイナルファイト)」の記事における「ガンスモーク」の解説
前方に走り出す移動技。ダッシュ中はボタンに応じた必殺技に派生する。
※この「ガンスモーク」の解説は、「ルシア (ファイナルファイト)」の解説の一部です。
「ガンスモーク」を含む「ルシア (ファイナルファイト)」の記事については、「ルシア (ファイナルファイト)」の概要を参照ください。
ガンスモーク(1975年)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/14 16:03 UTC 版)
「関西精機製作所」の記事における「ガンスモーク(1975年)」の解説
倒れる敵(的)に世界初のホログラフィー技術を使った、ガンシューティングゲーム。
※この「ガンスモーク(1975年)」の解説は、「関西精機製作所」の解説の一部です。
「ガンスモーク(1975年)」を含む「関西精機製作所」の記事については、「関西精機製作所」の概要を参照ください。
固有名詞の分類
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