おおすみ
名称:おおすみ
小分類:技術開発・試験衛星
開発機関・会社:宇宙科学研究所(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
運用機関・会社:宇宙科学研究所(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
打ち上げ年月日:1970年2月11日
運用停止年月日:1970年2月12日
打ち上げ国名・機関:日本/宇宙科学研究所(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
打ち上げロケット:L-4S
打ち上げ場所:鹿児島宇宙空間観測所(KSC)
国際表記番号:1970011A
おおすみは、人工衛星打ち上げ技術の習得と衛星についての工学的試験を目的として打ち上げられた日本初の人工衛星です。「おおすみ」の名前は打ち上げた鹿児島宇宙空間観測所のある大隅半島にちなんでつけられました。
このおおすみの打ち上げ成功で、日本はソ連、アメリカ、フランスに次いで独力で衛星を打ち上げた国になりました。
おおすみは重力ターン方式で打ち上げられました。重力ターン方式とは、打ち上げたロケットが最終段階で地球の重力で落ち始める直前、すなわち地球の表面との速度が0になります。このとき地表に向かって水平にロケットを点火すると、ロケットは地面と平行に飛行するようになります。これによって人工衛星を円軌道に乗せる方法です。
この方法をとった背景には誘導制御装置を装備したロケットのミサイル転用への不安が世論にあったためです。
1.どんな形をして、どんな性能を持っているの?
アイスクリームをさかさまにしたような形をしています。重量は24kgです。
2.どんな目的に使用されるの?
おおすみは、人工衛星打上げ技術の習得と衛星についての工学的試験を目的として打ち上げられました。
3.宇宙でどんなことをし、今はどうなっているの?
日本初の人工衛星として軌道に乗ったのち、種々のデータを送りました。化学電池のみのため数日の寿命と考えられていましたが、燃焼熱がたまり、予想以上に電池の温度が上昇したため、推定15時間ほどで寿命がつきました。
その後も「おおすみ」は地球を回り続けてきましたが、2003年8月2日、アフリカ上空で大気圏に突入し燃えつきました。
固有名詞の分類
Weblioに収録されているすべての辞書からおおすみを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書からおおすみを検索
- おおすみのページへのリンク