さくら、さくら
さくら、さくら
さくらさくら
さくらさくら
さくらさくら
さくらさくら―LÄ−PPISCH「さくらさくら」を聞いて
さくらさくら
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/18 22:11 UTC 版)
「さくらさくら」または「さくら」は、伝統的な日本の歌曲。
日本古謡と表記される場合が多いが、実際は幕末、江戸で子供用の箏の手ほどき曲として作られたもの[1]。作者は不明[2]。
江戸時代の筝曲のひとつ「さいた桜」に、「さいた桜/花見て戻る」という歌詞がついていた[2]。その曲はそのままで、歌詞を改作して明治の始め1888年(明治21年)発行の音楽取調掛の「箏曲集」に記載された[2][3]。以降、歌として一般に広まり、子どもの遊びにも転用され伝播していった[2]。13小節目以降の違いで3通りのメロディがある。
2006年(平成18年)に文化庁と日本PTA全国協議会が「日本の歌百選」に選定した[4]。
日本の代表的な歌として国際的な場面で歌われることも多い。「荒城の月」と並んで欧米人によく知られている[2]。
歌詞
歌詞は二通りある。元の歌詞は「さくらさくら/弥生の空は」で始まる[3]。
もう1つは1941年(昭和16年)に改められたもので、同年文部省発行の「うたのほん 下」に掲載された[5]。こちらは「さくらさくら/野山も里も」で始まる[5]。改変の理由は、児童に歌わせるには歌詞が難しいから、とされている[1]。第二次大戦後の検定教科書には、こちらが掲載されている[2]。こちらを1番、前述の元の歌詞を2番と扱っているものもある。
使用例
海外向け国際放送のNHKワールド・ラジオ日本でも日本語周波数案内(流れるのは日本時間で12時前、13時前、19時前、21時前。ラジオ第1同時放送の途中飛び乗り案内も含む)や日本語・英語を除く各言語の地域別放送でもBGMとして流れている。
JR山手線駒込駅とJR中央線快速武蔵小金井駅では発車メロディとしてこの曲が流れる[6]。
東京空港交通エアポートリムジンバスの車内放送開始時のBGM(成田空港発のみ)として流れる。
愛工大名電高校の野球部の応援で使用されている。
ゲーム
- 『熱血高校ドッジボール部』(ファミリーコンピュータ、テクノスジャパン)第1面、花園高校対戦のテーマ。北米版では対日本戦
- 『マイクタイソン・パンチアウト!!』(ファミリーコンピュータ、任天堂)、ピストン本田のテーマ
- 『原神』(miHoYo)、雷電将軍の戦闘BGM。編曲されている。
- 『電車でGO!特別編 復活昭和の山手線』では、山手線駒込駅の発車メロディとして同曲が登場する。これは駒込駅の周辺にソメイヨシノの発祥地である染井村があったことや、サクラの名所として知られる六義園が駅付近にあるためであると考えられる。著作権の問題から、実際に駅で流れるアレンジとは少々異なる
- 『車掌sim私鉄編2』ではゲーム内に登場する外神田駅の発車メロディとして同曲が登場する。スイッチを押して鳴らす仕様となっている。ちなみにアレンジは「hasy」氏が担当している。
- 『メガミの笑壺』(アーテイン)ビジュアル系漫才のネタとして使用。
編曲
後世様々な編曲がなされているが、宮城道雄の「さくら変奏曲」が特に有名。大澤寿人もソプラノと管弦楽のための歌曲「桜に寄す」[7]と、ピアノと管弦楽のための「さくら幻想曲」[8]を作曲している。珍しい編曲としては、日本のエレキインストバンド井上宗孝とシャープファイブがエレキギターで箏のような音(いわゆる琴奏法)を出すなど和風アレンジで演奏している。ちなみに彼らは「さくら変奏曲」も同様に演奏している。
- 開花から満開へ、そして散りゆく桜に寄せる変奏曲 - 大宝博の編曲。『おもしろ変奏曲にアレンジ! 〜童謡唱歌〜』(ヤマハミュージックメディア)に掲載。
- 桜花吹雪、舞い踊る変奏曲 - 大宝博の編曲。『おもしろ変奏曲にアレンジ! 〜日本のうた〜』(ヤマハミュージックメディア)に掲載。
- 1976年6月21日、郷ひろみがアメリカ ロサンゼルス スコテッシュ・ライト・オーディトリアムにて、コンサート開催、ロック調にアレンジした「さくらさくら」を披露した。
関連曲
- ルドルフ・ディットリヒ作曲 「ニッポン・ガクフ」
- ジャコモ・プッチーニ作曲 「蝶々夫人」
- 宮城道雄作曲 「さくら変奏曲」
- ドミトリー・カバレフスキー作曲 「日本民謡による変奏曲」作品87の3
- 平井康三郎作曲 「幻想曲さくらさくら」
- 貴志康一作曲 「大管弦楽のための「日本組曲」」より「花見」
- チマッティー神父作曲 讃美歌「AVE MARIA(Sul Tema “Sakura”)」「天使祝詞〜独唱用「さくら」主題に依る」
- ZUN作曲 「さくらさくら ~ Japanize Dream…」
- 花岡伸明作詩 讃美歌「Praise the Lord」
- 横尾幸弘作曲 「桜の主題による変奏曲」
- 研ナオコ「弥生」(作詞:阿木燿子/作曲:宇崎竜童)※曲中に引用
- 坂本冬美「夜桜お七」(作詞:林あまり/作曲:三木たかし)※曲中に引用
- 女子十二楽坊「茉莉花(ジャスミン)」アルバム『敦煌[要曖昧さ回避]』に収録 ※曲中に引用
- 日本(高橋広樹)「日の出ずる国 ジパング」※曲中に引用
- BABYMETAL「メギツネ」※曲中に引用
- あさき「ツミナガラ…と彼女は謂ふ」アーケードゲーム『GUITARFREAKS 8th mix & drummania 7th mix』に収録※曲中に引用
- 藤井凡大作曲 「箏独奏による主題と六つの変奏さくら」
- アルフレッド・リード作曲「第五交響曲“さくら”」(吹奏楽)
- レッド・ツェッペリン「ノー・クォーター」※曲中に引用
- ボン・ジョヴィ「Tokyo Road」※曲中に引用
- i☆Ris 「あっぱれ!馬鹿騒ぎ」※曲中に引用
脚注
- ^ a b “「さくらさくら」の歌詞が2種類あることについて。その変遷を知りたい。”. レファレンス協同データベース. 2025年1月11日閲覧。
- ^ a b c d e f 上笙一郎 編『日本童謡事典』東京堂出版、2005年9月、174-175頁。ISBN 4-490-10673-4。
- ^ a b 音楽取調掛 編『筝曲集』文部省編集局、1888年10月、2頁 。2025年1月11日閲覧。
- ^ 文化庁(編)「「親子で歌いつごう 日本の歌百選」選考結果」(PDF)『文化庁月報』2007年2月号(通号461)、ぎょうせい、38–39頁、国立国会図書館書誌ID:000000021158-d12117954、2024年3月24日閲覧。
- ^ a b 文部省『うたのほん』 下、文部省、1941年、8-9頁 。
- ^ 小林拓矢 (2024年3月26日). “山手線の「発車メロディー」で、“企業の存在”を感じられる駅がある理由”. ITmedia ビジネスオンライン. 2025年1月11日閲覧。
- ^ 生島 2017, pp. 201, 217.
- ^ 生島 2017, pp. 356–357.
参考文献
- 生島美紀子『天才作曲家大澤壽人:駆けめぐるボストン・パリ・日本』みすず書房、2017年8月。ISBN 978-4-622-08629-1。
関連項目
外部リンク
- さくら さくらの楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト
さくらさくら
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「さくらさくら (ゲーム)」の記事における「さくらさくら」の解説
麟徳学園に転校してきた稲葉徹は、寮母で徹たちの担任にあたる桜奈々子に一目惚れするも、同級生で美術部の桐島さくらにもときめき、後輩である立花くるみに手助けされながらも美術部の正式入部を目指す。世話好きの2人との恋の三角関係は、同じ寮の住人の布施直樹や新田晶に面白おかしく掻き回され、ドタバタ喜劇のような恋愛バトルへと発展した。
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