「単位」から「社区」へとは? わかりやすく解説

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「単位」から「社区」へ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/31 14:56 UTC 版)

社区」の記事における「「単位」から「社区」へ」の解説

中国では、所有形態生産手段に関する国有ないし公有制、すなわち具体的に全人所有制、および集団所有制と、生活に関する私的所有とに区分される全人所有制とは、「国有」を意味し、「単位(ダンウェイ)」と呼ばれる国営企業代表的な対象であった中国では農村戸籍を持つ農民除いてすべての就業人民何らかの単位」に属し給与から住居退職金などの社会福祉いっさいこの「単位」が供与してきた。「単位内部の者は、失業のおそれがないかわりに自由な流動不可能で、誕生から死までの一切の面倒を「単位」に仰いでいた。結婚登記からホテル宿泊飛行機切符購入離婚養子縁組際し必要となる身分証明書のためにも、「単位発行紹介状が必要であったのである。しかし1980年代後半以降国有企業非効率問題徐々に露呈し始める。政府全面的な国有企業改革推進し余剰人員削減するとともに社会的サービス機能企業から切り離し国営企業純粋な経済単位とした。それによって「単位保障」から「社会保障」への転換がされ、それに伴い多くの人が「単位人」から「社会人」への転換余儀なくされた。また企業によって余剰人員整理され1990年代以降失業者急速に増え失業者対す社会的ケア支援重要課題となった。さらに市場経済進展に伴い私営企業民間企業等の非国有企業急成長し、国有企業以外に雇用される人々増加したまた、外資系企業発展により、沿海地区経済飛躍的に発展し都市農村格差拡大し都市出稼ぎに行く流動人口増加した。以上のような背景のもと、1980年代後半以降、「社区服務」が模索され始めた1996年6月に、上海での経験上海モデルとして全国的に紹介された。この上モデル登場以降社区服務事業整備「社区建設」という概念として敷衍され、全国規模での基層社会組織再編伴った社区建設事業になっていった。

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「単位」から「社区」へ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/30 23:56 UTC 版)

単位 (社会組織)」の記事における「「単位」から「社区」へ」の解説

1980年代後半以降国有企業非効率問題徐々に露呈し始めた政府全面的な国有企業改革推進し社会的サービス機能企業から切り離し国営企業純粋な経済単位とした。1990年代以降企業余剰人員整理され失業者急速に増え失業者対す社会的ケア支援重要課題となった市場経済進展に伴い私営企業民間企業等の非国有企業急成長し、国有企業以外に雇用される人々増加し、「単位」に属さない住民増加した外資系企業発展は、沿海地区経済飛躍的に発展させる同時に都市農村格差拡大させ、都市出稼ぎに行く流動人口を加させた。このような事情のもと1980年代後半以降全国規模での基層社会組織再編伴った社区建設事業になっていった。社区建設とは、党と政府主導の下で、社区の力に拠り社区資源活用して社区機能強化し社区問題解決し社区成員の生活レベルを向上させ、社区経済政治文化環境協調発展促進する過程である。1990年代後半以降政府このような社区建設強力に推し進め、「単位制度の下で周縁化されていた居民委員会機能強化した居民委員会行政末端組織である「街道弁事処」の指導を受け、国家政策宣伝計画出産管理社会治安の維持流動人口管理失業者就業斡旋青少年教育などの街道弁事処から下達された行政的な活動行っている。

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