「単独無酸素」という表現についてとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 「単独無酸素」という表現についての意味・解説 

「単独無酸素」という表現について

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 08:34 UTC 版)

栗城史多」の記事における「「単独無酸素」という表現について」の解説

城はその登山活動において「日本人初となる世界七大陸最高峰単独無酸素登頂挑戦している」との文言マスコミ向けに使用しており、全てのヒマラヤ遠征でも「単独無酸素」を標榜していた。 世界七大陸最高峰において、通常酸素ボンベ使用する必要があるとされるのは標高8000メートル越えエベレストのみであり、その他の六大陸最高峰においては元々、酸素ボンベを必要としていない城は結局エベレスト登頂には成功しなかった。なお、日本人無酸素でのエベレスト登頂1983年川村晴一らによって達成され以降2010年までに7名が成功している他、世界的には初の無酸素登頂成され1978年から1995年までに、延べ70名の登山者によって達成されている(下山中死亡者を含む)。 また、登山における「単独登頂」については明確な定義が無く登山者間の相互評価任されている現状にあるが、過去著名な登山家たちは、単独登頂評価を得るため、自らの行動厳密なルール課している。1995年5月13日エベレスト無酸素単独登頂成功したイギリス人女性のアリソン・ハーグリーブス(Alison Hargreaves)は、固定ロープ使用しないことは勿論、他の隊から勧められ紅茶すら断っている。城は自らを単独登山者(ソロ・アルピニストと呼称)としているが、エベレスト以前成功した他の六大陸最高峰登頂段階から他者設置した固定ロープ使用している他、プロフィール記載実績のほとんどが他の登山客で溢れ必然的に先行者踏み固めたトレースを辿ることとなるハイシーズンノーマルルート為されたのであるマッキンリーでの植村直己遭難条件大きく異な厳冬期である)。更に城は、登山に際して現地人ガイド帯同義務付けられているキリマンジャロにおいても単独登頂達成したとしている。 登山専門誌山と渓谷』は、2012年3月号城の「単独無酸素」を「その言葉値しない」と否定した2012年5月日本人初となる8,000m峰全14座(うち11座は無酸素)に登頂した竹内洋岳は、2008年に自らの公式ブログにて、「単独無酸素」の表現用いながら城が紹介されているクライミングウェアの広告対し、「彼(城)自身目標に向かう姿は素晴らしい」としながらも、「なぜ彼は『単独』『無酸素』という言葉をこうも安易に使ってしまうのだろうか?(中略)恐らく、この城さん自身は『単独』とか『無酸素』とかの意味そこまで深く考えていなかったのかもね。(中略)たぶん、彼の周りにいる大人がなにか『美味しい都合』で、いろいろ脚色したんじゃないかな? よくわからない一般の人々を、だまそうとしてるみたいな広告…」と評している。

※この「「単独無酸素」という表現について」の解説は、「栗城史多」の解説の一部です。
「「単独無酸素」という表現について」を含む「栗城史多」の記事については、「栗城史多」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「「単独無酸素」という表現について」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「「単独無酸素」という表現について」の関連用語

「単独無酸素」という表現についてのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



「単独無酸素」という表現についてのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの栗城史多 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS