「たざわ」→「千秋」・「もがみ」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 13:30 UTC 版)
「陸羽東線」の記事における「「たざわ」→「千秋」・「もがみ」」の解説
太平洋側の仙台駅を起点とし、本路線と陸羽西線を介して日本海側を結ぶ「もがみ」、本路線と奥羽本線を経由して仙台駅と秋田駅間を結ぶ「たざわ」(後に「千秋」〔せんしゅう〕)が運行されていた。この両列車はともに多層建て列車としては珍しく新庄駅で分割・併合を行うが、この相手が奥羽本線米沢駅発着の同名列車同士を併結した。そのため、下り方では、異なる列車名同士の列車が新庄駅で列車名称同士を組み合わせ、上り方では仙台駅行・米沢駅行編成をそれぞれ新庄駅で分割し、今度は行き先毎に列車名が異なる列車を併結するという、あたかもパズルのような運用を行っていた。 1959年(昭和34年)12月1日:臨時準急列車として、仙台駅・奥羽本線米沢駅 - 秋田駅間に「たざわ」、仙台駅・米沢駅 - 酒田駅間に「もがみ」が運行を開始。運行区間は「たざわ」が仙台駅・米沢駅 - 秋田駅間、「もがみ」は仙台駅・米沢駅 - 陸羽西線経由酒田駅間。 1960年(昭和35年)3月:「たざわ」・「もがみ」定期列車化。 1962年(昭和37年)2月20日:「たざわ」仙台駅 - 秋田駅間を単独で運行する列車を1往復増発。従来「もがみ」を連結していた「たざわ」は下り1号・上り2号を名乗る。 4月21日:仙台駅 - 鳴子駅間を週末運行の臨時準急列車として「鳴子いでゆ」(なるご - )を新設。 1965年(昭和40年)10月1日:「たざわ」の列車名を奥羽本線経由上野駅 - 秋田駅間運行の昼行急行列車の名称とし、仙台駅 - 秋田駅間を陸羽東線経由で運行する準急列車には「千秋」(せんしゅう)の名前が与えられる。また、「鳴子いでゆ」を廃止し、常磐線経由上野駅 - 鳴子駅・野辺地駅経由大鰐駅(現・大鰐温泉駅)間運行の急行列車「みちのく(下り)1号・(上り)2号」に統合。 1966年(昭和41年)3月5日:準急行制度の改変に伴い、「千秋」・「もがみ」急行列車に昇格。 1968年(昭和43年)10月1日:このときのダイヤ改正に伴い、「みちのく」の運行区間を上野駅 - 鳴子駅・釜石線経由宮古駅・花輪線経由弘前駅間とする。また、「もがみ」の運行区間を仙台駅・米沢駅 - 羽後本荘駅間に変更。 1969年(昭和44年)10月1日:「千秋(下り)1号・(上り)2号」運行区間を青森駅まで延長。 1970年(昭和45年)10月1日:「みちのく」廃止。これにより、東京発着の陸羽東線運行列車は1990年の「あけぼの」迂回運行まで運行されなくなる。 1972年(昭和47年)3月15日:「千秋(下り)2号・(上り)1号」院内駅以北を普通列車に格下げ。 1973年(昭和48年)10月1日:「千秋(上り)1号」の院内駅 → 新庄駅間を普通列車に格下げ。 1975年(昭和50年)11月25日:「千秋(下り)2号」新庄駅以北を普通列車に格下げ。 1982年(昭和57年)11月15日:東北・上越新幹線開業に伴うダイヤ改正により、「千秋」全列車廃止。「もがみ」仙台駅 - 酒田駅間運行列車を1往復増発。「もがみ」は従来の仙台駅・米沢駅 - 羽後本荘駅間列車と合わせて2往復体制となる。 1986年(昭和61年)11月1日:「もがみ」廃止。 陸羽東線内の急行停車駅 小牛田駅 - 古川駅 - 西古川駅 - 岩出山駅 - 川渡駅(現・川渡温泉駅)- 東鳴子駅(現・鳴子御殿湯駅) - 鳴子駅(現・鳴子温泉駅) - 羽前赤倉駅(現・赤倉温泉駅) - 羽前向町駅(現・最上駅) - 瀬見駅(現・瀬見温泉駅) - 新庄駅
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