《翠》の正しい読み方
「翠」の正しい読み方
「翠」という漢字の場合、いくつかの読み方があるが、音読みと訓読みでは、読み方が変わってくる。音読みでは「すい」と読まれるが、訓読みになると、「かわせみ」または「みどり」のどちらかで読まれる、といった具合だ。「翠」という漢字を単独で使う場合、人名か動物の名称で読まれるケースが多く、人名では「みどり」、動物では「かわせみ」という形で読み分ける。他方、2つ以上の漢字と併用する形では、「すい」と呼ばれるパターンが多いが、最もわかりやすい例として、「翡」とセットで「ひすい」と読むケースが該当する。「翠」の意味解説
緑、とりわけ青緑という色を意味する漢字で、山や草、葉っぱといった、青または緑の印象が強い自然の様子を表す際に「翠」が用いられる。また、日本各地の水辺に生息する、ブッポウソウ目に属する科及び、属の名称を指すものの、プッポウソウ目に属する小鳥の名称として読まれるケースも多い。光沢のある、緑がかった青々しいものに対して、「翠」という漢字が広く用いられるが、具体的には、小鳥の羽や、宝石及びかんざしといった装飾品が該当する。人名漢字として用いられる側面もあり、その場合、女の子の名前として用いられるケースが一般的だ。なぜ「翠」と読むのか・理由
「羽」及び「卒」という、全く異なる2つの漢字を組み合わせる形で完成された漢字が、「翠」である。混じりけのないという意味を持つ「卒」に、鳥に備わっている「羽」を組み合わせて、混じりけのない青緑色の羽を持つ「かわせみ」と読まれるようになった。また、「みどり」の読みは、かわせみの羽の色に由来する。「翠」の類語・用例・例文
「翠」の類語としては、濃緑、若緑、翠緑などが挙げられる。例文・私たちは、休日になると近くの川辺を訪れるが、あたり一面に、たくさんの翡翠が生息している姿をよく見かける。・ハイキングで近くに山に行った時、たくさんの木が青々しく生い茂っていたが、その様子は、まさに「紫幹翠葉」そのものだ。・退屈しのぎに大手通販サイトを訪問したが、偶然にも、翡翠の輝石がキャンペーン価格で販売されていた。・人気オンラインゲームをプレイしているが、レアアイテムである翡翠のかんざしがなかなか見つからない。・学生時代、中国人と友達になり、しばらく交友関係にあったが、中国南西部の雲南省にある、翠雲区の出身だと言っていた。・遠くに住んでいて、なかなか合う機会が少ない親戚が、翠という名前の女の子を連れて遊びに来た。・今年小学校に入学した娘が、翠斗君と仲良くなったと言っていたので、とても嬉しい気持ちになった。・僕のクラスには、翠という漢字を名前に使っている女の子が2人いるが、読み方が「あおい」と「みどり」なので、最初はすぐに覚えられなかった。「翠」の英語用例・例文
「翠」を英語で表現する場合、「green」や「greenery」といった単語を用いて、英訳されるケースが一般的だ。例えば、「とてもきれいな、翠色の雲」を英語で表現する場合は、「How Beautiful a green colored cloud.」と表記する。しかし、「翡翠」という単語を英訳するケースでは、日本語の読みを流用する形で、そのまま「Hisui」と訳しても問題ない。ただし、鳥の名称として「翡翠」を英訳する場合は、アカショウビンなら「ruddy kingfisher」、ヒメヤマセミの「pied kingfisher」のように、鮮やかな羽を持つ鳥という意味の「kingfisher」が使用される。- 《翠》の正しい読み方のページへのリンク