《羽音》の正しい読み方
「羽音」の正しい読み方
「羽音」の正しい読み方は、「はおと」と「はねおと」である。どちらも「羽音」の正しい読みである。なお、「羽」という字には「はね」・「は」・「う」という読みが、「音」という字には「おと」・「おん」という読みがあるが、「うおと」や「うおん」と言う読み方はしない。また、「はおと」と「はねおと」とも、「羽音」の正しい読みではあるが、ほとんどの場合「はおと」と読まれる。そのため、一般的な「羽音」の読み方は「はおと」と認識しておくのが無難である。「羽音」の意味解説
「羽音」は、字そのままに、「羽がたてる音」を意味する言葉である。ただし、細かく見ると、「羽音」は2つの意味を持つ言葉と言える。ひとつは、鳥や虫などの生き物が自身の羽を動かす時に出す音、という意味である。一方で、「羽音」という言葉は、矢を射る時に矢羽が風を切る時にたてる音を表す語としても使われる。いずれも羽がたてる音という点は共通しているものの、音を出しているのが空を飛ぶ生き物の羽か、まっすぐ矢を飛ばすために付けられた矢羽かの違いがある。なぜ「羽音」と読むのか・理由
「羽音」という語は、「羽」の訓読みである「は」あるいは「はね」と、「音」の訓読み「おと」を組み合わせることで、「はおと」あるいは「はねおと」と読む。いわゆる、訓読みと訓読みを組み合わせた熟語「和語」である。「羽音」の類語・用例・例文
「羽音」の類語には、「虫の音(むしのおと)」や「虫の声(むしのこえ)」、「矢音(やおと)」などが該当するが、いずれも「羽音」とは厳密な意味が異なる。生き物の羽の音と矢羽が放つ音、その両方の意味を持つ言葉は「羽音」以外にない。また、「羽音」を使った例文としては、「鳥の羽音が聞こえる。」や、「夜耳元で蚊のブンブンという羽音が聞こえて寝付けない。」、「虫の羽音のような弱々しい声が聞こえた。」、「羽音により、夜襲を察知できた。」などがあげられる。「羽音」の英語用例・例文
「羽音」を英語に直訳すると、「wing sound」となる。ただし、「羽音をたてる」のような動詞形としては、鳥の場合「flap bird's wings」あるいは「beat bird's wings」と、虫の場合単に「hum」あるいは「buzz」などと表現すれば羽がたてる音という意味になる。また、矢羽根がたてる音という意味を表すなら、「the hum of the arrow」や「humming (sound) of the arrow」、「whizzing (sound) of the arrow」と表現すれば良い。なお、例文としては、「A lot of moths are fluttering around the fluorescent lamp.(蛍光灯の周辺で蛾が羽音を立てている。)」や「I'm worried about the sound of mosquitoes.(蚊の羽音が気になる。)」などがある。このように「flutter(羽ばたいて飛ぶ)」や単に虫が放つ「sound(音)」と表現しても、「羽音」とほぼ同じ意味となる。- 《羽音》の正しい読み方のページへのリンク