《義弟》の正しい読み方
「義弟」の正しい読み方
「義弟」の正しい読み方は「ぎてい」である。「義」の音読みは、「ぎ」訓読みは「(よ)い」で訓読みは常用漢字ではない。「弟」は音読みでは、「てい」・「だい」・「で」と読む。訓読みは「おとうと」だ。ただし小説などの文においては、「義弟」にふりがなを付けて「おとうと」・「おとと」などと読ませることもある。「義弟」の意味解説
「義弟」の意味は血縁関係はなく、婚姻などによってできた親族関係で義理の弟のことである。通常は、夫や妻の弟や妹の夫などを指す。父母が再婚などをした場合に、その妻や夫(義理の母や父)の男性の連れ子が、自分よりも年下の場合も該当する。特別な場合としては、兄弟の約束をして弟とみなしている人のことも言う。小説などでは「弟」ではなく「義弟」と書くことで、説明することなく登場人物との関係性を読者に知らせることができる。なぜ「義弟」と読むのか・理由
「義」は音読みでは「ぎ」と読む。「弟」は音読みで「てい」である。「義弟」という熟語は音読みするため「ぎてい」である。「義弟」の類語・用例・例文
「義弟」の類語は「義理の弟」である。用例としては野村胡堂の「銭形平次捕物控」に「下手人は、大きい聲では言へないが、番頭の佐吉か、亡くなつた主人の義弟の六郎か、妹のお里か、この三人のうちだ」がある。太宰治の「花燭」にあるのは、「ここに立っているこの男は、この薄汚い中年の男は、はたしてわたしの義弟であろうか」の一文だ。例文としては「私は結婚する前から夫の幼い弟を本当の弟のようにかわいがっていたが、結婚したので義弟となった」などのような使い方ができる。「弟の高校卒業を機に父母は弟が養子であることを本人に告げたため、弟は私の義弟であることを知った」などと言うことも可能だ。「兄弟の契りを交わして弟分を義弟と呼んでいる人がいるとは聞いていたが、会ったのは初めてだった」などとしても使える。「義弟」の英語用例・例文
「義弟」の英語は「brother‐in‐law」である。この単語は「義理の兄」のことも指すため、「brother‐in‐law」を訳す際には関係性を確かめる必要がある。特に「義弟」と言いたい場合には「younger brother-in-law」と表記する。「stepbrother」を使う場合は、義理の父母の男性の連れ子を指す。「義弟」であることを明確にする場合は「younger stepbrother」となる。用例としては日英京都関連文書対訳コーパスに「He became a younger brother-in-law of Emperor Showa」(彼は昭和天皇の義弟となった)がある。「He's my younger brother-in-law, but we get along like real brothers」(彼は私の義弟だが、本当の兄弟のように仲がよい)のように使うことが可能だ。「When I became an adult, I became estranged from my younger stepbrother」(成人すると義弟とは疎遠になった)は「stepbrother」の例文である。《義弟》の正しい読み方
「義弟」の正しい読み方
「義弟」の読み方は「ぎてい」である。ただ、便宜的に「義弟」と書いて「おとうと」と読む場合はあり得る。義弟の対義語は、実弟(じってい)、義兄(ぎけい)、義妹(ぎまい)など。
「義弟」の意味解説
「義弟」は「義理の弟」のこと。血のつながっていない弟のことである。基本的には、配偶者の弟、あるいは、妹の夫、を指すことが多い。「義弟」は、法的には親族(2親等の傍系姻族)である。
婚姻関係によらず「兄弟の契りを結んで弟と定めた人(いわゆる弟分)」を指して「義弟」と呼ぶ場合もある。
なぜ「義弟」を「ぎてい」と読むのか・理由
「義弟」という字は「義理の弟」の意味で成立した熟字。これを「ぎてい」と読むのはシンプルな音読みである。「義弟」と書いて「おとうと」と呼ぶ場合があり得るのは、話し言葉(日常会話)では実弟・義弟を特に区別せずに「弟」と呼ぶことが多く、しかし書き言葉(手紙や文書)では区別する意義が相対的に希薄だからといえる。
「義弟(おとうと)」と同様の考え方は「お義父さん(おとうさん)」「お義母さん(おかあさん)」「お義兄さん(おにいさん)」「お義姉さん(おねえさん)」に通じる。父母兄姉は敬称をつけて呼ぶことも多いため、特殊な読み方をしている旨が示しやすいものの、弟妹の読み方を同じ要領で示すことはなかなか難しい。
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