《義父》の正しい読み方
「義父」の正しい読み方
「義父」の正しい読み方は、「ぎふ」である。「義」は音読みで「ぎ」、訓読みは常用漢字表にはない読み方の「よ(い)」となる。「父」は音読みでは「ふ」「ほ」であり、「ほ」は常用漢字表にはない。訓読みは「ちち」である。「義父」の意味解説
「義父」の意味は、「義理の父」「血のつながりのない父親」である。「配偶者の父」のほか、実母の再婚相手である「継父」、養子縁組による父親を指す「養父」など。なぜ「義父(ぎふ)」と読むのか・理由
「義父」は、一般的な熟語と同じように音読み同士を組み合わせて「ぎふ」と読む。「義父」の類語・用例・例文
「義父」の類語は、「継父」「養父」などである。「叔父さんが僕のおとっさんになった、僕はその後何度もお伴をして猟に行ったが、岩烏を見つけるとソッと石を拾って追ってくれた、義父が見ると気嫌を悪くするから」の用例が国木田独歩の「鹿狩り」にある。「ジェーンは義父と所天の野心のために十八年の春秋を罪なくして惜気もなく刑場に売った」は夏目漱石の「倫敦塔」に見られる例文である。東洋経済ON LINEには「『認知症の義父を罵倒する姑』とは別居せよ 嫁の無意味な犠牲は、美徳ではない」というタイトルの記事もある。例文としては「次の日曜日は父の日だが、義父へのプレゼントには毎年頭を悩ませる」「彼の父は義父だが、子供のころから彼を大切にしているのを見てきた」などがある。「彼女の実父は子供のころに亡くなったが、彼のような義父と出会えたのは彼女にとって幸運だった」「結婚式での私の挨拶を、育ての親である義父は目を潤ませて聞いていた」などのようにも使える。
「義父」の英語用例・例文
「義父」の英語は、「father-in-law」である。「法律上の父」全般を指す。特に「継父」という場合には「stepfather」を、「養父」を意味する場合は「foster father」を使うこともできる。用例としては Virginia Woolfの「ラピンとラピノヴァ」に「She looked at her father-in-law, a furtive little man with dyed moustaches.」(彼女は義父を見た、口髭を染め上げているこそこそした小男を)がある。日英京都関連文書対訳コーパスには「He is extremely dissipated, and has fallen in to debt using his father-in-law's name.」(彼は放蕩の限りをつくし、義父の名前でつけを抱えている問題児である)の一文が見られる。例文としては「In Japan, caring for a father-in-law is mainly the duty of the daughter-in-law of the eldest son.」(日本では、義父の介護は主に長男の嫁の義務である)、「I was worried about the present for Father's Day, but I was happy because my father-in-law was pleased.」(父の日のプレゼントには頭を悩ませたが、義父が喜んでくれたので嬉しかった)などの使い方ができる。「My dad is father-in-law, but he raised me like a real dad.」(私の父は義父だが、彼は私を実父のように育ててくれた)、「My husband looks just like my father-in-law.」(夫は義父にそっくりだ)のような例文もある。
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