《義兄》の正しい読み方
「義兄」の正しい読み方
「義兄」の正しい読み方は、「ぎけい」である。一般的な熟語と変わらず音読みしてある形であり、漢字にはそれぞれ「義(ぎ)」「兄(けい)」以外の音読みはない。そして、「あに」という、慣用的な読み方もある。また、後ろに「さん」を付けて「義兄さん」という形にした場合には、「にいさん」という読みにもなる。ただ、「義兄」単体での読みは、「ぎけい」あるいは「あに」のいずれかのみである。「義兄」の意味解説
「義兄」とは、血の繋がりのない義理の兄を指す言葉だ。多くの場合は、自身の姉と結婚した男性を指す。また、養子縁組によってできた兄も、義兄と呼ぶ。養子縁組をせず、親の再婚によってできた兄は、法的には義兄にはならない。しかし、便宜上は兄と呼ぶことが多い。それと同様に、義理の姉の配偶者に当たる男性も、厳密には義兄ではないが、義兄として扱うことは多い。また、元々は全くの他人だったが、何らかの儀式や伝統行事によって兄弟の契りを結んだ際、その相手が年上だった場合は義兄となる。なぜ「ぎけい」「あに」と読むのか・理由
「義兄」を「ぎけい」と読むのは、熟語として音読みで統一しているからである。そして、「あに」と読むのは、「ぎけい」という読みによって、堅苦しい表現になってしまうのを避けるためだ。あくまでも当て字であり、文法的にも好ましくはないが、わざわざ義理の関係を主張する必要がない場合は、ただ「あに」という読みを使用することは珍しくない。「さん」を付けて「義兄さん(にいさん)」と読むのも、それと同様である。「義兄」の類語・用例・例文
「義兄」を使用して例文を作ると、「還暦を迎えた義兄に、お祝いの品を贈ろうと思う」「血が繋がってはいないが、私と義兄は仲が良い」「義父の葬儀に関する手続きは、全て義兄が済ませてくれた」という風になる。基本的には、どのような関係の義兄であっても、言葉の使い方は変わらず、自身より立場が上という意味合いの表現になることが多い。「義兄」の類語としては、「義弟(ぎてい、おとうと)」が挙げられる。自身の妹と結婚した男性や、養子縁組をした親の子どもで、年齢が下である男性を指す言葉だ。そして、「義兄弟(ぎきょうだい、ぎけいてい)」や「義兄弟姉妹(ぎきょうだいしまい、ぎけいていしまい)」といった類語もある。これらは複数の人が対象となる言葉であり、義兄の他に義弟に当たる人もいれば、まとめて義兄弟と表現する。義理の姉や妹に当たる人がいるのであれば、義兄弟姉妹となる。また、一般的には「義兄姉」や「義兄妹」という言葉はない。そのため、たとえ義理の弟がおらず、義兄と義姉だけ、あるいは義兄と義妹だけの場合でも、義兄弟または義兄弟姉妹を使用する。
「義兄」の英語用例・例文
「義兄」を英語で表現すると、「brother-in-law」となる。法律上の兄という意味合いの表現である。それを用いて例文を作ると、「I'm going to introduce my wife to my brother-in-law next time.(今度、義兄に私の妻を紹介しようと思う)」「I noticed that there was a call from my brother-in-law, so I hurriedly called him back.(義兄からの着信があったことに気付いたので、急いで折り返した)」という風になる。- 《義兄》の正しい読み方のページへのリンク