《老若男女》の正しい読み方
「老若男女」の正しい読み方
「老若男女」は「ろうにゃくなんにょ」が正しい読み方である。「ろうじゃくだんじょ」や「ろうにゃくだんじょ」などは間違いだ。「老」という語においては「老人」の「ろう」なので間違いにくい。しかしながら「若」を「にゃく」、「男女」を「なんにょ」と読むのは難しいかもしれない。「若」は若い僧侶のことを「若僧」(にゃくそう)と呼んだり、若い人たちの事を「若族」(にゃくぞく)とも言ったりするのと同じ読み方になる。「長男次男」を「ちょうなんじなん」、「女人」と書いて「にょにん」と読むことをふまえると「ろうにゃくなんにょ」と読むのも納得できるだろう。「老若男女」の意味解説
「老若男女」には、老人も若者もすべてを含む男女という意味合いがある。さらには子供も含み、幅広い年齢層をターゲットにしたいときに使われる四字熟語である。本来であれば「若」という語は若者という意であり、若者の定義は15歳以上としている機関もある。しかしながら「老若男女」は年齢を問わないという意があるため、ここで示す「若」は15歳未満の子供も含まれる。未成年者も高齢者も、いずれにせよ男女問わずすべての人のことである。なぜ「老若男女」と読むのか・理由
「老若男女」を「ろうにゃくなんにょ」と読む理由について、仏教用語からの慣用という説がある。仏教用語は呉音で読まれる場合が多いがゆえに、「若」を「にゃく」、「男」を「なん」、「女」を「にょ」と読むのである。こうした読み方は呉音による読み方だ。呉音ではなく漢音で読むと「ろうじゃくだんじょ」になるが、呉音か漢音のどちらで読むかはいつの時代に定着した語であるかも関係してくる。「老若男女」においては、呉音読みが残った時代の読み方と言えるだろう。「老若男女」の類語・用例・例文
「老若男女」の類語として、「老幼男女」が挙げられる。これは「ろうようなんにょ」と読み、年齢や性別に関係ないあらゆる人々という意味なので、老若男女に近い四字熟語になる。そのほかにも、「老若貴賤」(ろうにゃくきせん)や、「貴賤上下」(きせんじょうげ)などの言い換えも可能だ。「老若貴賤」は年齢身分の違いに関係なく全ての人という意、「貴賤上下」は身分に関係ない全ての人を表し、「老若男女」とやや近い意味合いを持つ。ただし「老若男女」においては、「老若貴賤」や「貴賤上下」ほど身分に関しては重要視していない。例文・「この漫画は老若男女から愛される知名度がある魅力的な内容だ」・「彼女は老若男女問わず愛される素敵なキャラクターの人物である」・「そのイベントには早い時間から老幼男女が集まっていた」・「この地域には老若貴賤が崇めて参る由緒ある神社が存在する」・「この団体は貴賤上下の区別なく、皆がそれぞれリスペクトし合って自身を高めていく雰囲気がある」「老若男女」の英語用例・例文
「老若男女」を英語で言うならば、「Men and woman of allages」になる。すべての年齢の男女という意味合いで、老若男女に近い表現である。もしくは、男女年齢問わずという日本語訳で「Regardless of age or sex」とも表せる。「Regardless of」が「○○に関わらず」という意で、「Age or sex」が「年齢または性別」ということになる。英語での例文は、「Popular music from men and woman of all ages.」(老若男女から愛される音楽)、「Anyone enter a competition regardless of age or sex.」(老若男女誰でも競技にエントリーできる)- 《老若男女》の正しい読み方のページへのリンク