《快い》の正しい読み方
「快い」の正しい読み方
「快い」の「快」という字は、「快晴(かいせい)」や「愉快(ゆかい)」など日常的に使用する熟語で用いられており、「かい」という読み方であることは知られている。しかし、送り仮名に「い」がついた「快い」の読み方が分からない人もいるだろう。「快い」の正しい読み方は「こころよい」である。「快い」の意味解説
「快」の文字は心を表すりっしんべんと、えぐり出すという意味をもつ「夬」というつくりから成り立っている。心から嫌な気持ちをえぐり出し、良い感情のみが残されたという意味の漢字であるため、「快い」には心地よい、気持ちよい、嫌な気持ちを持たないという意味がある。「快い返事をもらう」、「初対面でも快い対応をされた」などのように用いられ、それぞれ「気持ちのよい返事をもらう」、「初対面でも気持ちのよい対応をされた」という意味合いになる。なぜ「快い」と読むのか・理由
「快」の音読みは「かい・け」、訓読みは「こころよ-い」である。そのため、「快い」は漢字の読み方通り「こころよい」と読まれている。「快い」の類語・用例・例文
「快い」の用例・例文は以下のとおりである。・結婚を申し込み快い返事をもらった。
・スタッフが快い対応をしてくれた。
「快い」の類語としては、快適(かいてき)、快感(かいかん)、心地よい(ここちよい)などが挙げられる。
「快適」の用例・例文:心身ともに心地よいこと
・冷房が効いているのでリビングは快適である。
・一生懸命働き、快適な暮らしを手に入れた。
「快感」の用例・例文:こころよいこと
・仲間と協力し合い一つの目標に向かい頑張ることに快感をおぼえた。
・偉そうにしていた上司が失態を犯したのは快感であった。
「心地よい」の用例・例文:気持ちが良く気分が爽やかであること
・母が歌う子守唄は、子供を心地よい眠りへと誘う。
・宿泊客が心地よい時間を過ごせるよう、最高のホスピタリティを提供した。
ただし、これら類語は「快感」と類似する意味ではあるものの、全く同じ意味として使用することはできないので注意が必要だ。
「快い」の英語用例・例文
「快い」は英語で「pleasant(快い・快適)」や「agreeable(快い・快適)」と表現される。「pleasant(快い・快適)」の用例・例文
・We had a pleasant conversation.(私たちは快い会話をした)
・The pleasant smell of cookies baking in the oven is float in the air.(オーブンで焼いた快いクッキーの香りが漂っている)
「agreeable(快い・快適)」の用例・例文
・He's a very agreeable young man.(彼は非常に快い青年である)
・They spent an agreeable evening together.(彼らは快い夜を共に過ごした)
・This plan is agreeable to everyone(これはみんなにとって快い計画である)
《快い》の正しい読み方
「快い」の正しい読み方
「快い」の読み方は「こころよい」である。「ここちよい(心地よい)」と混同しがちになる点に注意されたい。
「快い」の意味解説
「快い」は、「心身共に気持ちが良く爽やかな感じ」、「気分が良い感じ」という意味である。自然などから感じる受動的なものではなく、人の振る舞いや言葉に対して感じる能動的な気持ちを表現した言葉だ。主に、ある事柄に対して自分が抱くポジティブな感情を指すが、それと共に体まで元気になるような複合的な心情を表している面もある。なお、基本的には良い印象を与えるが、文章の作り方によっては逆の意味となる。なぜ「快い」と読むのか・理由
「快い」の「快」は音読みで「カイ」、訓読みで「こころよ」(い)と読む漢字が使われている言葉である。そもそも「快」の漢字そのものには「喜ばしい」「気持ちが良い」という意味があり、訓読みに「い」という送り仮名を付けて「快い」という言葉になった。「快」は心を意味する心臓と象牙製の道具を持った人から成り立っている漢字であり、「心地が良くて生き生きとした感じ」を表している。よって、気分が良く、前向きな言葉として「快い」は使用されることとなった。- 《快い》の正しい読み方のページへのリンク