とと姉ちゃん とと姉ちゃんの概要

とと姉ちゃん

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/10 22:41 UTC 版)

連続テレビ小説 > とと姉ちゃん
とと姉ちゃん
主人公が立ち上げる雑誌のモチーフ
暮しの手帖』1世紀1号
ジャンル テレビドラマ
西田征史
演出 大原拓
岡田健
藤並英樹
松園武大
橋本萬葉
堀内裕介
安藤大佑
深川貴志
出演者 高畑充希
木村多江
相楽樹
杉咲花
ピエール瀧
平岩紙
坂口健太郎
大野拓朗
川栄李奈
田口浩正
内野謙太
浜野謙太
佐藤仁美
片桐はいり
阿部純子
志田未来
真野恵里菜
石丸幹二
有薗芳記
古田新太
秋野暢子
及川光博
野間口徹
山口智充
伊藤淳史
向井理
片岡鶴太郎
大地真央
西島秀俊
唐沢寿明
ナレーター 檀ふみ
オープニング 宇多田ヒカル花束を君に
時代設定 1930年(昭和5年) - 1988年(昭和63年)
製作
製作総指揮 落合将(制作統括
プロデューサー 盆子原誠
制作 NHK
放送
放送国・地域 日本
連続テレビ小説 とと姉ちゃん
本放送
放送期間2016年4月4日 - 10月1日
放送時間月曜日 - 土曜日8:00 - 8:15(総合
7:30 - 7:45(BSプレミアム
放送枠連続テレビ小説
放送分15分
回数156
再放送
放送期間同上
放送時間月曜日 - 土曜日
12:45 - 13:00(総合)
23:00 - 23:15(BSプレミアム)
土曜 9:30 - 11:00(1週間分、BSプレミアム)
放送分15/90分
番組年表
前作あさが来た
次作べっぴんさん
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企画・制作

静岡県遠州に生まれ、亡き父に代わって母と妹たちを守る「とと(父親)」の役割を果たし「とと姉ちゃん」と呼ばれて育つ小橋常子(こはし つねこ)をヒロインに、戦前戦後の激動する昭和時代をたくましく生き抜いてゆく三姉妹の家族年代記と、彼女らが東京で女性のための雑誌を作る出版社を立ちあげ、「魂のパートナー」となる天才編集者花山伊佐次(はなやま いさじ)と出会い、雑誌『あなたの暮し』を刊行し一世を風靡する挑戦のストーリーを描く[1][2]。静岡県のほか、上京後の東京・深川も舞台となる[3]。大橋鎮子の父も北海道の製麻会社勤務で、実際に静岡県・遠州との関係はないが、落合将プロデューサーは、大橋が6歳までしか北海道にいなかったことや戦前に衣料産業が盛んだったことから、遠州地方の染物工場に製麻会社を置き換えたことを述べている[4]

生活総合雑誌『暮しの手帖』および出版元である暮しの手帖社の創業者・大橋鎭子花森安治の雑誌出版の軌跡をモチーフ[4]に、「当たり前の暮らしを大切にすること」をモットーに「戦後の女性の暮らしの復興」に明かりをともす希望の物語を描く、フィクションのドラマオリジナル作品となる[5]。なお物語は「戦前編」と「戦後編」に分かれた構成となる[6]

脚本は西田征史で、毎日15分の枠内で、些細なやり取りの中でキャラクターの成長してゆく姿を描くことのできる連続テレビ小説に脚本家として憧れを抱き、同枠を執筆したいとかねてより公言していた[5]。また、『あなたの暮し』誌上で1940年代 - 1960年代の衣装をフィーチャーするため、黒澤明作品などの日本映画で活動する衣装デザイナー・黒澤和子を総合衣装監修に起用した[6]

ヒロインは、2015年(平成27年)7月に2564人の応募者の中からオーディションで選考され[3][7]8月24日に『ごちそうさん』で朝ドラ出演経験のある高畑に内定と報じられたのち[8]8月31日のヒロイン発表記者会見で正式に発表された[9][10]11月6日には出演者発表会見が行われ[6][11][12]11月9日からクランクインした[13]。ヒロインの出身地である静岡県内での撮影は11月26日から29日にかけて行われ、27日には浜松市西区(現・中央区)の佐鳴湖で取材会が開かれた[14][15]2016年8月25日、クランクアップ[16]

主題歌は宇多田ヒカルの『花束を君に[17]。宇多田にとっては、NHKドラマへの初めての書き下ろし楽曲の提供となる。また、2010年末をもって「人間活動」と称して音楽活動を休止していた宇多田は本作を機に5年ぶりに活動を再開した。

ロケ地など

栃木県足利市
株式会社トチセン[18] - 「遠州浜松染工」建物。
栃木県大田原市
旧大田原市立須賀川小学校[19] - 小橋姉妹が通う浜松の小学校。
千葉県匝瑳市
飯高寺[20] - 深川の寺院建物および近辺。

ロケ地ギャラリー

あらすじ

物語は「戦前編」[6]、「戦中・戦後編」に分かれている[26]

戦前編

1958年(昭和33年)の東京。戦後すぐ三姉妹が立ち上げた生活総合雑誌「あなたの暮し」はベストセラーとなり、出版社は活気に溢れていた。そして姉妹の長女で社長の常子は、断られた原稿依頼先に自ら直接懇願しようと思いつき、事務所を飛び出し一目散に走り抜けていた。

遡ること28年の1930年(昭和5年)、発想豊かで行動的な10歳の少女・小橋常子、その妹で9歳の次女・鞠子、同じく妹で4歳の三女・美子は、父・竹蔵、母・君子と共に浜松で暮らしていた。しかし竹蔵は年末に結核にかかり、翌年には自宅内で隔離生活を送るほどに悪化する。常子のアイデアで、毎年楽しみにしていた家族との花見を実現できた竹蔵は、その夜常子に父の代わりをすることを約束させ、3日後に他界する。そして竹蔵の死後「とと姉ちゃん」として家族の日常を守る父の代わりを務めることを誓った常子は、4年の月日が経ち、女学生に成長する。

戸主となった常子は、父の役目を遂行出来ない現実にぶつかったり、父不在が原因で美子が傷つき悩むこともあったが、アイデアと努力で乗り切り家族の結束を固めていく。しかし、竹蔵の職場からの遺族支援金打ち切りが通告され、このままの生活を続けることは困難と判断した君子は、娘たちに自身の母・青柳滝子が健在であることを打ち明け、彼女の世話になろうと考えていると告げる。姉妹も賛成し、一家は東京・深川にある君子の実家「青柳商店」に身を寄せる。

滝子や青柳商店の人々に歓迎され、新たな生活を始めた小橋一家だったが、常子の将来を巡って君子と滝子は喧嘩となり、君子は娘たちを連れて再び家を出る。折しも住込み女中を募集していた隣家「森田屋」に雇用され、一家は森田屋の2階に間借りする。当初は、仕事に不慣れで怒鳴られてばかりだったが、次第に努力と心意気が認められるとともに森田家に受け入れられていく。一方、店の激務をこなしながら、常子と鞠子は東京の高等女学校の編入試験に合格。常子は学内で中田綾と出会い、再試験の勉強を教えてもらったことを機に友情が芽生える。また、店の配達途中に出会った星野武蔵を当初不審に思っていたが、空腹で倒れた彼を助けたことを機に親交を深めていく。

森田屋に移り住んで3か月後、滝子が孫たちを取り込もうとしていると君子は思い込み、母娘の溝は更に深くなる。同じころ、竹蔵が生前、家族に内緒で滝子と君子の関係修復に動いていたと知った常子は、彼と同じく関係修復に奔走する。竹蔵の思いや、不仲が原因で美子が寂しい思いをしていたこと、更に滝子の愛情を知り気持ちが氷解した君子は、滝子を許し和解する。

高等女学校5年生になった常子は、担任教師・東堂チヨの教えに感銘を受ける。彼女の勧めで『青鞜』を読み、卒業後は男性並みに稼ぎたいと思うようになった常子は、実業家の仕事に興味を持ち練り歯磨きの開発と販売を試みるも、結局失敗に終わる。そして家計と、作家を目指す鞠子の大学進学のために、当時の女性として高給であるタイピストへの就職を決意する。

常子は猛勉強して鳥巣商事のタイピスト採用試験に臨み採用され、女学校卒業後は同社の浄書室に配属される。当初、責任者・早乙女朱美から、未熟さを理由に仕事を回してもらえず、他部署の男性社員の雑用を勝手に手伝うと阻害されていたが、上司に仕事の出来を高評されたことを機に彼女に認められ、タイピストの仕事を依頼されるようになる。入社から3週間後、初月給をもらった常子は、滝子に借りていた学費の一部を返し、家訓でありながらも家計の事情で中止されていた「月1回の家族での外出」を復活させる。

1年後の1938年(昭和13年)、常子は一人前のタイピストとして同僚たちから信頼を置かれるまでになり、武蔵とは週1回近況報告し合う友人関係が続く。鞠子は帝都女子大学に進学し、早稲田大学生たちとの文学研究に傾倒。裁縫が得意な高等女学生になった美子は、戸主として振る舞い家訓に囚われる常子に辟易するようになってゆき喧嘩が勃発し、2人は数か月に渡り険悪となる。常子は、家族を優先してばかりの自身に対する妹たちの気兼ねを鞠子から知らされ、複雑な思いの中、大阪行きが決まった武蔵から求婚される。嬉しい気持ちと裏腹に父との約束を気にして苦悩するが、早乙女からの応援と美子の心の成長を知ったことで家族を見守りたいと思い、武蔵に別れを告げる。

戦中・戦後編(1940年代)

1940年(昭和15年)、常子は職場の先輩に誘われてビアホールに行くが、男性客に絡まれ乱暴され、通りすがりの不良・お竜たちに助けられる。警察に事情聴取され常子は無罪釈放となるが、事件が誤解された形で上司に伝わり懲戒解雇される。同じころ森田屋は、経営難と、妊娠した一人娘・富江を労るために、高崎への移転を決めて東京を去り、小橋母娘は再び青柳家の世話になる。そして、タイピストへの再就職が見つからない常子は、甲東出版の事務に就職する。

常子は甲東出版で働くなか、内務省職員で挿絵・標語作家の花山伊佐次と出会う。男女平等な社風もあり常子の提案が雑誌記事に採用されるが、検閲により問題内容と判断されて編集長・谷誠治が逮捕拘束、掲載ページは削除が命じられる。一方、滝子は再生不良性貧血を患い様体は悪化、戦争により経営が次第に圧迫されていた青柳商店は1942年(昭和17年)陸軍に店舗兼住宅建物の供出を求められたことを機に廃業を決める。滝子は木曽の療養地へ移り、小橋母子は目黒借家に転居する[注 1]

1944年(昭和19年)、戦局は激しさを増していく。甲東出版の社員たちは徴兵されていき、やがて独り残された常子は社の蔵書で貸本業を営む。妹たちは学校を卒業し、鞠子は軍需工場の事務職、美子は軍服の縫製工場で働くが、美子の宝物を物々交換に差し出す程に食糧事情は厳しく、更に隣組組長に理不尽な言動をされ怒りを堪えながら小橋家は日々を暮らしていく。1945年(昭和20年)、常子は東京大空襲から焼け出された人々の群れの中に妹弟を連れて歩くお竜を見つける。小橋家に招かれ休息するお竜は、戦争が終わったら色々な事を知りたいという希望を常子に話し、翌日避難先へ旅立っていく。小橋母子が空襲や女世帯の危険に不安を感じ始めたある日、突如叔父の小橋鉄郎が訪れ、彼女たちのために同居を始める。そして8月、玉音放送を聞いた常子は、戦争に負けた悔しさを感じつつも、自由に雑誌を作れる喜びに心を弾ませる。

甲東出版は社員らが帰還して雑誌の復刊に全力を注ぐ。食料難は続く一方で闇市が活気を見せる中、小橋家は、戦地からの引揚者に職を奪われて鞠子は失業し、常子の給料と君子・美子の内職の収入で日々を食いつないでいた。ある日、綾が小橋家を訪ねてくる。夫や資産を戦争で失い、どん底の生活に追い詰められながらも、青鞜の教えを胸に生きている綾を見た常子は、戦争で翻弄されてきた女性のために雑誌を作ろうと決意。鉄郎の助言もあって甲東出版を退職して出版社を立ち上げ、妹たちの協力を得て女性向け雑誌を発行する。初版は完売したが程なく安い模倣品が出回り、更には粗悪な紙質が悪評に転じ、増刷分は売れずに終わる。次号販売に向け、新聞編集長経験を持つ花山から雑誌の評価を聞き出した常子は彼に編集長になってもらおうと何度も懇願する。当初は戦時中の反省から筆を置いたことを理由に、頑なに断り続けた花山だったが、雑誌の販売に生活を掛ける小橋一家の事情を偶然耳にしたことと、常子の雑誌作りへの思いが心に残り、1度限りの条件で雑誌作りを指南し、結果、第2号の雑誌は好評のうちに完売する。その後、人々の暮らしを豊かにする雑誌を作りたい思いに駆られた花山は、常子に説得され正式に編集長の職を引き受ける。

常子と花山は、新たに創刊する雑誌第1号の目玉記事に洋服をテーマに決める。花山と小橋姉妹が取材を重ねた結果、貧しい暮らしの中で洋服用の布が入手できないことや洋服を縫う技術が無く悩む女性が多いことが判明。花山は手持ちの少量の布で簡単に出来る直線裁ちのワンピースを考案し、作り方を記事に掲載する。雑誌名は「あなたの暮し」に決定し、新聞広告の反響もあって第1号の売れ行きは好調となる。常子たちは次号の資金集めや宣伝を兼ねて直線裁ちのワンピースの講座を開講するが、直線裁ちワンピースの流行に危機感を持った洋裁学校からの嫌がらせを受ける。

出版社に送られた手紙をきっかけに、常子は東堂と再会する。自慢の自宅は戦争で焼かれ、親戚宅の物置小屋で夫婦で不自由な生活を送っている東堂の様子を見た常子たちは、彼女の住居の模様替えを雑誌の目玉記事に決める。花山のアイデアで果物箱で家具を作り、東堂のかつての教えを参考に常子たちが家具に装飾を施した自宅を見た東堂夫婦は心からの笑顔を取り戻す。

一方、雑誌の売上は右肩下がりとなり、常子は経費のため雑誌に広告の掲載を提案するが、記事の自由と信頼を理由に花山から猛反対される。それでも逼迫した現状から、常子は広告掲載を決行するが、事後報告を受けた花山は憤り退職する。しかし窮地を逃れたものの、広告主から記事に口出ししない約束を反故にされたことで、常子は契約を打ち切る。素直に花山に謝れない常子を察し、美子は谷に相談する。谷の仲介で謝罪した常子と和解した花山は、彼女のアイデアで取り上げたホットケーキのレシピ記事の編集で力量を発揮し、雑誌の売れ行きは好調に転じる。

戦中・戦後編(1950年 - 1988年)

1950年(昭和25年)になり、あなたの暮し社の経営が安定してきたころ、鞠子は交際相手で経理担当者の水田正平から求婚される。鞠子は返事を保留するが平塚らいてうとの対面を機に考えが変わり水田との結婚を決める。

あなたの暮し社の経営は順調に伸びていき、社員が大幅に増え社屋も拡大する。1955年(昭和30年)、物に溢れる世情になったが粗悪品も多く出回るようになったことに気づいた常子たちは、商品を検査比較する記事を企画する。第1弾として石鹸を取り上げるが、成分調査会社から取引会社とのしがらみを理由に社名を公表しないことを懇願され、比較企業は匿名で掲載することとなる。次号からは自社で調査することを決めた常子たちは、検査室を新たに設け、歯ブラシを比較調査し社名や結果を掲載したところ、雑誌の販売部数は大幅に増える。以後、常子たちは採算が負になる覚悟で、消費者たちのために商品比較記事を続けていく。商品試験は家電にもおよび発行部数は40万部に上るが、大手家電メーカー・アカバネ電器製造は酷評記事に怒り、あなたの暮し出版に嫌がらせをする。一方で、商品試験に信憑性を問う新聞記事が掲載され、常子たちは雑誌を支持する読者たちのために、家電メーカーや新聞記者の前で商品試験を公開する。その結果、試験内容の疑いは晴れるとともに、アカバネ電器製造の不正が明らかとなる。

同じころ、常子は取材先で、都内に戻り父子家庭生活を送る星野と偶然再会し、彼の子供たちに気に入られたこともあり交流を再開していく。2人はやがて周囲が認める恋仲になるが、星野が子供たちとの生活を優先するために名古屋支社への転勤を決断し関係は終局する。

1958年(昭和33年)、美子はキッチン森田屋の後継者・南大昭と結婚。妹夫婦たちの熱望もあり、常子は目黒の自宅と土地を買い取り、家を建て替えて母と妹たち一家合わせての大世帯で生活を始める。1964年(昭和39年)、あなたの暮らしの発行部数は75万部を突破。一方、君子は癌が発症し、娘たちに小さな幸せの積み重ねや娘を誇る思いを伝えて1965年(昭和40年)1月にこの世を去る。花山から兼ねてより執筆を勧められていた常子は、母に倣い人々にさり気なく生活に彩を与える言葉や知恵を伝えようと考え、エッセイ「小さなしあわせ」を雑誌に連載。好評を得て8年後には単行本化する。

1973年(昭和48年)、鞠子の娘・水田たまきが、あなたの暮し出版に入社。女性社員が7割を占める社内であったが、育児と仕事の両立に悩み退職を決意した社員・藤ヶ谷寿美子の現状を知った常子は、1974年(昭和49年)に在宅勤務を導入するなど率先して女性が働きやすい勤務体制への改革に乗りだす。同じころ、心筋梗塞を患い体調を崩しがちになった花山は取材旅行を強行するが、旅先で倒れ病院に搬送される。戦時中の生活を取材し記録として残し人々へ伝えたい花山の思いを知った常子は、読者に戦時中の暮しの話の公募を提案。花山は提案を受け入れ、病床で編集指揮を取り発行した戦争特集号のあなたの暮しは、発行部数100万部を超える。

その後も花山は自宅療養しながら編集長を続けるが、読者や小橋三姉妹に感謝の言葉を遺し、1975年(昭和50年)1月に死去。それから2か月後、あなたの暮しは雑誌の最高栄誉といわれる日本出版文化賞を受賞する。

ある日、常子の夢に竹蔵が現れる。父代わりを託したことを竹蔵から詫びられた常子は、とと姉ちゃんとして人生を歩んできたからこそ女性のために雑誌を作り幸せな生活を得ていることを語る。竹蔵に褒められ目覚めた常子は、父の死の直後に目標を掲げた短冊を、そっと机の引き出しにしまう。

時は流れ、1988年(昭和63年)、あなたの暮し出版は活気に溢れていた。社長で編集長の常子は、編集員のミスを直接原稿依頼先に詫びようと思いつき、事務所を飛び出し一目散に走り抜けていた。


  1. ^ 3年後、深川は東京大空襲で木材が多いゆえに、多大な被害を受けたことが、目黒の近隣住民によって語られている。
  2. ^ 第20週(第115話)より、クレジット変更。
  3. ^ a b 第25週(第145話)より、クレジット変更。
  4. ^ 丁寧語で話そうとし、卵を「おたまご」と言った。
  5. ^ 後述のように総合での第12話の放送日が臨時枠移動となったため。
  6. ^ ビデオリサーチ社の視聴率公表はあくまでも、暦通りの月曜始まりの1週間(7日間)の平均として算出するため、第11話までの5話分の平均視聴率となっている。
  7. ^ ビデオリサーチ社の視聴率公表はあくまでも、暦通りの月曜始まりの1週間(7日間)の平均として算出するため、第12話からの7話分の平均視聴率となっている。
  8. ^ 翌1969年に単行本化、2016年時点で重版中[68]
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