くうとは? わかりやすく解説

くう【功】

読み方:くう

手柄功績。こう。

この頃わが恋力(こひぢから)記(しる)し集め—に申さば五位の冠(かがふり)」〈万・三五八


く・う〔くふ〕【悔ふ】

読み方:くう

[動ハ上二]《「くゆ」の音変化》「悔いる」に同じ。

此れを—・ふる心なくして」〈今昔一四二七

[補説] 近世には「先非悔うた所に」〈虎明狂・膏薬煉〉のようにハ行四段活用連用形ウ音便とみられる例もある。


く・う〔くふ〕【構ふ】

読み方:くう

[動ハ四]が巣を作る。→巣くう

「つくの穴ごとに燕(つばくらめ)は巣を—・ひ侍る」〈竹取〉


くう【空】

読み方:くう

[音]クウ(呉) [訓]そら あく あける から むなしい すく うつろ

学習漢字1年

[一]クウ

そら。「空間空気空中滑空虚空(こくう)・航空上空低空天空碧空(へきくう)・領空

がらんとして大きい。「天空海闊(てんくうかいかつ)」

中身根拠がない。何もないからっぽ。「空虚空席空想空白空論架空真空・中空」

仏教で、実体本質のないこと。「空観色即是空

航空機。「空軍空港空襲空路

空気。「空調空冷

[二]〈そら(ぞら)〉「空色空耳青空夜空

[三]〈から〉「空手空念仏

名のり]たか

難読空木(うつぎ)・空蝉(うつせみ)・空穂(うつぼ)


くう【空】

読み方:くう

【一】[名]

天と地との間。大空(おおぞら)。空間。「—を切る」「—をつかむ」

《(梵)śūnyaの訳。うつろであること、ない、の意》仏語すべての事物はみな因縁によってできた仮の姿で、永久不変実体自我などはないということ

空軍」の略。「陸海—」

【二】[名・形動

何も存在しないこと。また、そのさま。うつろ。

「彼は—な懐(ふところ)をひろげて」〈藤村・家

事実でないこと。よりどころのないこと。また、そのさま。

決し自己弁護の—な言草じゃあない」〈里見弴・今年竹

無益なこと。また、そのさま。むだ。「今まで努力が—に帰した


く・う【蹴う】

読み方:くう

[動ワ下二「蹴(け)る」の古形

「—・ゑ散(はらら)かす」〈神代紀・上〉

[補説] 「馬の子牛の子にくゑさせてん」〈梁塵秘抄・二〉、「蹴 化ル」〈類聚名義抄〉などの例から、平安末期には下二段活用下一段化していたかと思われるまた、同じ下一段活用でもクヮ下一段「くゑる」で、のちに直音化して「ける」になり、カ行下一段となったとする説もある。


く・う〔くふ〕【食う/×喰う】

読み方:くう

[動ワ五(ハ四)]

食物をかんでのみ込む食べる。「飯を—・う」

生活をする。暮らしを立てる。「こんな薄給では—・っていけない」

口で物をしっかり捕らえる。食いつく。「えさを替えたがよく—・う」

などがかじって物を傷めるまた、などがからだを刺す。「衣魚(しみ)の—・った書籍」「に—・われる」

しっかりと間に挟む。また、縄状のものが物にめり込む。「ファスナー布地が—・われる」

金銭時間などがかかる。費やす。「この車はガソリンを—・う」「手間ひま—・う仕事

(「年をくう」の形で)かなりの年齢になる。「いたずらに年を—・うばかりだ」

他の勢力範囲領域入り込む侵す。「縄張りを—・う」

スポーツなどで、強い相手負かす。「強敵を—・う」

10 演劇・映画などで、ある俳優演技勝っていて共演者をしのぐ。「脇役に—・われる」

11 他から、ある行為、特に望ましくない行為を受ける。こうむる。「門前払いを—・う」「お目玉を—・う」「肩すかしを—・う」

12 (「人をくう」の形で)ばかにする侮る。「人を—・った態度

13 自分利益のために、だまして人を利用する食い物にする。「タレント志望少女たちを—・う芸能プロダクション

14 演劇で、上演台本一部省略するカットする

15 口で軽く挟んで物を支える。くわえる。ついばむ

春霞流るるなへに青柳の—・ひ持ちうぐひす鳴くも」〈万・一八二一

16 かみつく。歯をたてる。

「指(および)ひとつを引き寄せて—・ひてはべりしを」〈源・帚木

17 などを飲む。

つとめて—・ふといふもの」〈かげろふ・中〉

[補説] 現代語では、食する意では「食う」がぞんざい俗語的とされ、一般に食べる」を用いる。しかし、複合語慣用句では「食う」が用いられ、「食べる」とは言い換えできないものもある。「たべる(たぶ)」はもともと謙譲丁寧な言い方であったが、敬意がしだいに失われ通常となった

[可能] くえる

[下接句] 泡を食う一杯食う犬も食わぬ・同じ釜(かま)の飯を食う鬼を酢にして食う・糟(かす)を食う・(かすみ)を食う・気に食わない臭い飯を食う背負(しょ)い投げを食う・粋(すい)が身を食う・すかを食う側杖(そばづえ)を食う・他人の飯を食う年を食う栃麺棒(とちめんぼう)を食う・取って食う煮て食おうと焼いて食おうと煮ても焼いても食えない塗り箸(ばし)で素麺(そうめん)を食う・弾みを食う人を食う冷や飯を食う道草を食う無駄飯を食う割を食う


食う(くう)

利食い」の略。相場利益を得ること、すなわち利食いをすることをいいます

腔、空洞、穴

【仮名】くう
原文cavity

中空領域ないし穴のこと。体腔腹部にある腹腔など)を指す場合もあれば、虫歯によってできた歯の穴を指す場合もある。

くう

  1. 暴風雨。〔第一類 天文事変
  2. 暴風雨を云ふ。
  3. 暴風雨をいう。

クー

読み方:くう

  1. 七。〔自転車商〕

分類 自転車


読み方:くう

  1. 欺きたばかること。「彼のために一杯-はされた」。

分類 東京

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読み方
くう

読み方
くう

くう

出典:『Wiktionary』 (2021/08/13 04:46 UTC 版)

語源

古典日本語「くふ」

動詞

くうう、喰う

  1. (俗語) たべる食物摂取する
    • 肉を食う
  2. 生活していく。暮らす。
  3. などが刺す。かむ。
  4. 時間労力金銭エネルギーなどがかかる
  5. 攻撃被害などを受ける。くらう。
  6. 他者売上利益シェアなどを奪い取る
  7. 強敵負かす
  8. 主役などの存在感しのぐほど目立って活躍する。顔色なさしめる
  9. (卑語) 性的関係持ち込む

活用

類義語

くらう、たべる食す

複合語

慣用句・連語

道草を食う年を食う割を食う臭い飯を食う冷や飯を食う無駄飯を食う煽りを食う人を食う泡を食う同じ釜の飯を食う気に食わない犬も食わない何食わぬ顔煮ても焼いても食えない蟹は食ってもがに食うな

翻訳

語源

日本祖語 *kuwu

動詞

くう蹴う

  1. 上代語る。

活用

く-う 動詞活用日本語活用
ワ行下二段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
うる うれ ゑよ

類義語

  • くゆ

諸言語への影響








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