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須ケ谷

読み方:スカヤ(sukaya)

所在 埼玉県上尾市

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

〒362-0004  埼玉県上尾市須ケ谷

須ケ谷

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/12 16:09 UTC 版)

日本 > 埼玉県 > 上尾市 > 須ケ谷
須ケ谷
須ケ谷
須ケ谷の位置
北緯36度0分14.38秒 東経139度35分52.87秒 / 北緯36.0039944度 東経139.5980194度 / 36.0039944; 139.5980194
日本
都道府県 埼玉県
市町村 上尾市
地区 上平地区
面積
 • 合計 0.4376[1] km2
人口
2019年(平成31年)1月1日現在)[2]
 • 合計 430人
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
362-0004[3]
市外局番 048(浦和MA[4][5]
ナンバープレート 大宮
座標の場所は須ケ谷集落センターを示す。

須ケ谷(すかや)は、埼玉県上尾市にある町名。現行行政地名は須ケ谷一丁目〜三丁目。住居表示未実施地区[6]郵便番号は362-0004[3]

市の統計などでは上平地区で分類されている。

地理

埼玉県の中央地域(県央地域)で、上尾市北東部の大宮台地上に位置され、西端の菅谷との境に原市沼川の流頭があり、緩やかなVの字の低まりとなっている[7]。地区の東側を北足立郡伊奈町寿小室と隣接し、南側を平塚と隣接する。また、西側は菅谷と隣接し、北側を伊奈町小針新宿と隣接する。地区内中央部を上尾久喜線が東西に通り、伊奈町との境を蓮田鴻巣線さいたま久喜線が通る。 地区内は全域が市街化調整区域[8]農地が多い。隣接する伊奈町側は「六道」と通称された古くからの集落があり[9]住宅地を成している。地内に高見遺跡(県遺跡番号:14-120)が発見され、土器片が発掘されている[8]

歴史

もとは江戸期より存在した武蔵国足立郡大谷領に属する須ケ谷村であった[10]。古くは隣の菅谷とともにひとつの菅谷村で、文献により須ケ谷村とも菅谷村とも記されていたが[10]、その後須ケ谷村と菅谷村に分村された[10]。菅谷村の西谷に対し東谷とも呼ばれていたと云われていた[10][11]。飛地が中萩村(現小室)や平塚村のうちに存在した[10]。村高は正保年間の『武蔵田園簿』では304余(田128石余、畑176石余)[12][10]、『元禄郷帳』および『天保郷帳』では67石余であった[10]化政期の戸数は10軒余で、村の規模は東西6、南北3町余であった[10][11]。地名は隣の菅谷村と同様にが自生する湿地によるものと云われている[10][7]1875年(明治8年)の農業産物高は『武蔵国郡村誌』によると米1.82石、大麦50.7石、小麦11.04石、甘藷22575斤であった[13][注釈 1]

はじめ知行は旗本西尾氏、のちに1602年慶長7年)立藩して原市藩領となる[10][7]1618年元和4年)より西尾氏の移封により上知され幕府領となる[10][7]。なお検地は1630年(寛永7年)に実施[11]1639年寛永16年)より一部が岩槻藩領となり[14]、残りの幕府領分はその後、知行は旗本伊藤氏および旗本松下氏の相給となるが[10]、のちに上知され全てが幕府領(代官支配地)となる[10][7]

存在していた小字

世帯数と人口

2019年(平成31年)1月1日現在(上尾市発表)の世帯数と人口は以下の通りである[2]

丁目 世帯数 人口
須ケ谷一丁目 117世帯 278人
須ケ谷二丁目 49世帯 118人
須ケ谷三丁目 19世帯 34人
185世帯 430人

小・中学校の学区

市立小・中学校に通う場合、学区(校区)は以下の通りとなる[26]

丁目 番地 小学校 中学校
須ケ谷一丁目 全域 上尾市立上平北小学校 上尾市立上平中学校
須ケ谷二丁目 全域
須ケ谷三丁目 全域

事業所

2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[27]

丁目 事業所数 従業員数
須ケ谷一丁目 21事業所 300人
須ケ谷二丁目 10事業所 63人
須ケ谷三丁目 5事業所 31人
36事業所 394人

交通

地区内に鉄道は敷設されていない。最寄り駅は埼玉新都市交通ニューシャトル羽貫駅である。

道路

バス

上尾駅から羽貫駅方面への路線バスが運行されている。以前は2010年2月11日から2012年4月1日まで、北上尾駅から伊奈学園までを結ぶけんちゃんバスも運行されていた。

朝日自動車菖蒲営業所[28]
地区内は「須ヶ谷庚申前」、「六道」バス停留所が設置されている。
上尾市コミュニティバス「ぐるっとくん[29]
  • 上平菅谷北上尾線
地区内は「須ケ谷一丁目」、「須ケ谷一丁目」、「須ケ谷二丁目」、」、「須ケ谷集落センター」、「須ケ谷三丁目」「上組公民館」「菅谷六丁目北」バス停留所が設置されている。
伊奈町内循環バス「いなまる[30]
  • 北循環線
地区内は「寿一丁目」、「寿五丁目」、「中萩住宅前」バス停留所が設置されている。

地域

町内会

祭事

  • 須ケ谷の大山灯籠行事 - 市登録無形民俗文化財[24]

施設

地内に街区公園や指定緊急避難場所は存在しない[32]。須ケ谷1丁目240に所在する商業施設とグループホームやいくつかの医院を除き、目立った施設は地内に存在しない。

  • 須ケ谷集落センター
  • 大六天神社 - 市登録無形民俗文化財の「須ケ谷の大山灯籠行事」が行なわれる[24]

脚注

注釈

  1. ^ その他大根30000本[13]
  2. ^ 「旧高旧領取調帳データベース」の「須谷村」の検索結果も参照。
  3. ^ 新編武蔵風土記稿』では「山前・大六天前」とも。

出典

  1. ^ 統計あげお 平成31年・令和元年版 第1章 土地・気象”. 上尾市役所. p. 2 (2020年6月1日). 2020年6月7日閲覧。
  2. ^ a b 町丁大字別人口表”. 上尾市役所 (2019年2月4日). 2019年3月19日閲覧。
  3. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2019年3月19日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2019年3月18日閲覧。
  5. ^ 単位料金区域別市外局番等一覧表”. NTT東日本. 2020年6月2日閲覧。
  6. ^ 住居表示に関する届け出”. 上尾市役所 (2017年12月28日). 2019年3月18日閲覧。
  7. ^ a b c d e f 『上尾市史 第八巻 別編1、地誌』487-493頁。
  8. ^ a b 都市計画図がご覧になれます。 - 上尾市役所(2014年9月5日).2019年3月19日閲覧。
  9. ^ 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』927頁。
  10. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』498-499頁。
  11. ^ a b c 新編武蔵風土記稿 須ヶ谷村.
  12. ^ 東京市『東京市史稿. 市街篇第六附錄』東京市、1928年、86-87頁https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3450753/49 
  13. ^ a b 『上尾百年史』 250-254頁。
  14. ^ 『上尾市史 第八巻 別編1、地誌』489頁では1624年(寛永元年)岩槻藩阿部氏領とした。1630年(寛永7年)の検地帳によると「岩付領東谷村」と記されている。
  15. ^ 『上尾市史 第八巻 別編1、地誌』25頁。
  16. ^ 『上尾百年史』 25頁。
  17. ^ 『上尾百年史』 26-30頁。
  18. ^ 『上尾市史 第八巻 別編1、地誌』117-123頁。
  19. ^ 『上尾百年史』 98-116頁。
  20. ^ a b 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』1421頁。
  21. ^ 『上尾市史 第五巻 資料編5、近代・現代2』 557-558頁。
  22. ^ 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』増補5頁。
  23. ^ 第1章 上尾市の農業の成り立ち(あげおの農業(統計・概要))” (PDF). 上尾市役所 (2017年10月4日). 2021年12月9日閲覧。
  24. ^ a b c 須ケ谷の大山灯籠行事”. 上尾市教育委員会 (2016年3月9日). 2020年6月7日閲覧。
  25. ^ 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』』1389頁。
  26. ^ 市内小・中学校通学区一覧”. 上尾市役所 (2018年4月1日). 2019年2月19日閲覧。
  27. ^ 経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2025年2月13日閲覧。
  28. ^ 菖蒲営業所管内路線図 (PDF) - 朝日自動車(平成29年7月31日).2019年3月19日閲覧
  29. ^ ぐるっとくん 上尾市内循環バスROAD案内マップ (PDF) - 上尾市役所.2020年6月22日閲覧。
  30. ^ 伊奈町内循環バスいなまるルート図 (PDF) - 伊奈町役場(2019年11月2日).2020年6月22日閲覧。
  31. ^ 自治会・町内会・区会に加入しましょう”. 上尾市役所 (2021年3月15日). 2022年5月17日閲覧。
  32. ^ 指定緊急避難場所・指定避難所・福祉避難所”. 上尾市役所 (2022年2月14日). 2022年5月17日閲覧。

参考文献

  • 上尾市教育委員会・編『上尾市史 第五巻 資料編5、近代・現代2』上尾市役所、1998年3月31日。 
  • 上尾市教育委員会・編『上尾市史 第八巻 別編1、地誌』上尾市役所、1997年3月31日、431-484頁。 
  • 上尾百年史編集委員会・編『上尾百年史』上尾市役所、1972年2月10日。 
  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』角川書店、1980年7月8日。ISBN 4040011104 
  • 「須ヶ谷村」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ147足立郡ノ13、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:763999/57 
  • 旧高旧領取調帳データベース

関連項目

外部リンク



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