湘南新宿ライン
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歴史
東北貨物線・山手貨物線の旅客化
- 山手貨物線を利用した旅客列車の運転は、1980年代半ばまでは不定期列車・臨時列車に限られていた。
- 1984年(昭和59年)2月1日:東北貨物線の大宮 - 赤羽間が旅客化され、平日朝ラッシュ時の東北本線・高崎線の中距離列車の一部を貨物線経由で赤羽駅まで運転。
- 1986年(昭和61年)3月3日:前年に開業した埼京線(大宮駅 - 池袋駅間)が新宿駅まで延長、山手貨物線の池袋駅 - 新宿駅間が旅客化。
- 1987年(昭和62年)12月:両毛線前橋駅 - 伊豆急行線伊豆急下田駅間を東北貨物線・山手貨物線・大崎支線経由で冬休み・夏休みのみ運転する臨時特急「モントレー踊り子」を運行開始。1990年まで。
- 1988年(昭和63年)
- 1989年(平成元年):臨時快速「日光」が新宿に乗り入れ。「ホームライナー鴻巣」・「ホームライナー古河」に新宿発が新設される。
- 1990年(平成2年):夢空間連結の冬季臨時寝台特急「北斗星トマムスキー」が横浜駅 - トマム駅間で運行開始。以降、運転日によって東京方の発着駅を横浜駅・品川駅・新宿駅とし山手貨物線・東北貨物線経由で運行、1996年シーズンからは北海道方の発着駅を新得駅に延長した「北斗星トマムサホロ」として運行。2002年まで。
- 1991年(平成3年)3月19日:特急「成田エクスプレス」運行開始。新宿行及び池袋行が設定され、横須賀線品川駅から山手貨物線経由で運転。
- 1992年(平成4年):臨時快速「ホリデー快速日光」を特急に昇格、臨時特急「日光」が新宿駅 - 日光駅間で運行開始。
- 1994年(平成6年):臨時特急「日光」の運転区間を藤沢駅発着に延長して運行。その後は臨時快速で運行。
- 1995年(平成7年)
- 1996年(平成8年)
- 1997年(平成9年):臨時特急「日光」を藤沢駅 - 日光駅間で運行。
- 1998年(平成10年)
- 2001年(平成13年)9月21日:宇都宮線・高崎線から新宿駅を経由して横須賀線・東海道線へと直通する新ルート開業を発表。この系統愛称を「湘南新宿ライン」とすることが決定。
湘南新宿ラインの登場から現在まで
- 2001年(平成13年)12月1日:ダイヤ改正から湘南新宿ラインの運転開始。
- 高崎線 - 東海道線直通の「快速」(東海道線内は普通、高崎線内は一部で快速運転)、宇都宮線 - 横須賀線直通の「普通」、新宿発着の横須賀線「普通」の3つを設定。それぞれ毎時1往復ずつ計3往復。1日あたり合計25往復。
- 直通列車は日中の池袋駅発着の宇都宮線・高崎線をそのまま延長したもので、この時点では朝夕の池袋駅・新宿駅発着列車は存続している。また、大船発大宮行も1本設定された。さらに、黒磯駅発着の列車も1往復設定された(2004年3月改正で宇都宮で運転系統が分離され廃止)。
- それまでも土曜・休日に運転されていた東海道線「ホリデー快速」(新宿駅 - 小田原駅・熱海駅間)もホリデーの冠を外して湘南新宿ラインに組み入れられた(土曜・休日のみ運転)。
- 将来の増発を見込み、池袋駅北側の山手貨物線と埼京線の立体交差化工事も着工している。
- 2002年(平成14年)
- 5月:池袋駅北側の山手貨物線と埼京線の立体交差化工事の影響で、工事完了までの間、山手貨物線大塚駅 - 池袋駅間の池袋寄り一部区間が単線となる。当時の湘南新宿ラインのダイヤはこの工事による単線化を想定して編成されたため、ダイヤへの影響はなかった。
- 12月1日:東京臨海高速鉄道りんかい線の全線開通と大崎駅の埼京線・りんかい線用ホームの供用開始に伴い全列車が同駅に停車。同時に夕方→夜間を中心に湘南新宿ラインを増発(25→38往復)。また誤乗防止のために「湘南新宿ライナー」の朝上り列車が「おはようライナー新宿」、夕方下り列車が「ホームライナー小田原」と列車名を変更。
- 2003年(平成15年):特急「スーパービュー踊り子」(新宿駅 - 伊豆急下田駅間)を宇都宮線宇都宮始発で延長運転実施。延長運転日は特定の土曜・休日のみ。2004年まで。
- 2004年(平成16年)
- 1月10日-2月1日:宇都宮駅 - 鎌倉駅間の臨時快速「鎌倉物語」を山手貨物線経由で運転。
- 6月6日:池袋駅北側の山手貨物線と埼京線の立体交差化工事が完了。これにより同駅南側での埼京線との平面交差が解消され、湘南新宿ライン列車を大幅に増やすことが可能になる。
- 10月16日:ダイヤ改正。湘南新宿ライン増発(38→64往復)して運転時間帯を全日に拡大、及び全列車の南北直通運転開始。日中は各系統毎時2本ずつ計4本となる。
- 全列車E231系グリーン車2両連結の15両編成または10両編成に統一。一部区間で120km/h運転を開始[17]。
- 日中の高崎線 - 東海道線系統の列車に「特別快速」が登場。停車駅は高崎線側が池袋駅発着の快速「アーバン」(北本駅停車)、東海道線側は現在の「快速アクティー」(当時は戸塚駅通過)を踏襲した。これにより、高崎線側は上野駅発着列車のうち日中の快速「アーバン」を置き換えた。また、一部快速の高崎線内快速運転は廃止された。一方、東海道線側は東京駅発着列車の従来の運転本数(熱海駅発着普通3本・小田原駅発着普通2本・熱海駅発着快速「アクティー」1本の計毎時6本)を確保するため東京発着列車に追加する形で湘南新宿ラインが増発となった。
- 日中の宇都宮線 - 横須賀線系統の列車に「宇都宮線内快速」の普通が登場。停車駅は快速「ラビット」を踏襲しており、宇都宮線上野発着列車のうち日中の快速「ラビット」を置き換えた。また、横須賀線側は従来の運転本数(久里浜駅発着4本・逗子駅発着1本の計5本)を確保するため追加で湘南新宿ラインが増発となった。
- 新宿駅発着[17]の横須賀線「普通」・東海道線「快速」(土曜・休日のみ)、池袋駅・新宿駅発着の宇都宮線・高崎線全列車、及び大船発大宮行「普通」はすべて廃止された。同時に東海道線・横須賀線の東京駅・横浜駅発着列車、宇都宮線・高崎線の上野駅発着列車の一部を削減し、湘南新宿ラインに移行した。なお、朝と夜の増発分は改正前の宇都宮線・高崎線の池袋駅・新宿駅発着ダイヤを踏襲した列車が多い。
- 2004年(平成16年)12月31日から2005年(平成17年)1月1日にかけての年末年始終夜運転限定で高崎線 - 横須賀線直通の系統を運行した。大崎駅 - 大船駅間を含めて全区間が各駅停車であった。翌年以降は通常の系統である宇都宮線 - 横須賀線系統の普通のみ運行されている。
- 2006年(平成18年):自治医大駅 - 宇都宮駅間各駅のホーム有効長を15両編成分に延伸。小金井駅が宇都宮線内での15両編成対応ホームの北限だったため同駅で増解結をしていたが、工事完了にて宇都宮発着の列車が一部を除き15両化される。
- 2008年(平成20年)3月15日:ダイヤ改正[報道 2]。平日朝の時間帯に宇都宮線 - 横須賀線系統を1往復増発(64→65往復、土曜・休日62往復のまま)。
- 2009年(平成21年)3月14日:ダイヤ改正。夜間帯に高崎線 - 東海道線系統を1往復増発(平日65→66往復、土曜・休日62→63往復)。これにより、平日・土休日ともに高崎線 - 東海道線系統が宇都宮線 - 横須賀線系統よりも1往復多く運転されることになる。また、土休日の7往復と平日の1往復が15両化され、土休日は63往復中57往復が15両で運行されるようになった。
- 2010年(平成22年)3月13日:ダイヤ改正。西大井駅 - 新川崎駅間に武蔵小杉駅が開業。同駅に湘南新宿ラインの普通(宇都宮 - 横須賀系統)、快速・特別快速(高崎 - 東海道系統)の全列車が停車。
- 2011年(平成23年)
- 2013年(平成25年)3月16日:ダイヤ改正[報道 3]。浦和駅に湘南新宿ラインの普通(宇都宮 - 横須賀系統)、快速・特別快速(高崎 - 東海道系統)の全列車が停車。朝・夕の時間帯に高崎線 - 東海道線系統を1往復増発(平日66→67往復、土曜・休日63→64往復)。
- 2013年(平成25年)12月31日から2014年(平成26年)1月1日にかけての年末年始終夜運転の運転から湘南新宿ラインは、小金井駅 - 逗子駅間の運転となり、宇都宮駅 - 小金井駅間は終夜運転区間から外された[18]。
- 2015年(平成27年)3月14日:ダイヤ改正[報道 4][報道 1]。E233系による運用が開始。高崎線 - 東海道線系統の籠原以南の運行列車が15両編成に統一される。
- 2016年(平成28年)10月1日:駅ナンバリングを大宮駅 - 逗子駅間で設定。路線コードは「JS」。
- 2019年(令和元年)11月30日:東海道貨物線横浜羽沢駅付近に設置される羽沢横浜国大駅と相模鉄道(相鉄)西谷駅を結ぶ「相鉄・JR直通線」(相鉄新横浜線[報道 5])が開業[報道 6]。川越線・埼京線から品鶴線・東海道貨物線・相鉄新横浜線を経由して、相鉄線との間で相互直通運転を開始[新聞 2][報道 5]。湘南新宿ラインとは池袋駅 - 武蔵小杉間で線路、西大井及び武蔵小杉で路線記号(JS)を共用する。横浜駅 - 新宿駅間で湘南新宿ラインにおいても混雑緩和がみられるようになった[19]。
- 2020年(令和2年)6月1日:渋谷駅ホームが移設される。
注釈
- ^ a b 逗子駅 - 大宮駅間。
- ^ a b c d 山手貨物線と東北貨物線の実際の接続点は上中里駅付近の田端信号場駅であり、田端駅は経由しない。
- ^ a b c d 大崎駅の構内扱いである短絡線を経由するため、実際には品川駅を経由しない。
- ^ 公式では全列車直通運転としており、かつこれは金曜日だけの臨時扱いで、正式な系統ではない。
- ^ 通常の湘南新宿ライン列車は「湘南新宿ライン ○○線直通 ○○(種別) ○○行」と案内される。
- ^ 通常の湘南新宿ライン列車は行先・直通路線名を問わず緑色■で案内される。
- ^ 宇都宮線直通、または東京駅発着である。湘南新宿ライン宇都宮線直通快速とは対照的に、宇都宮線内は各駅に停車する。
- ^ 主に上野東京ライン宇都宮線直通普通列車と接続する。湘南新宿ラインルートは上野東京ラインルートに比べやや迂回する経路となっているため、同普通列車と東北本線赤羽駅 - 大宮駅間で並走するダイヤとなっている。すなわち東海道線方面から宇都宮線方面へは同普通列車への乗り換えが至便である。
- ^ 大崎駅(埼京・りんかい線との分岐駅、折り返しあり。横須賀線と山手線貨物線の境界)・新宿駅(埼京線折り返し駅。湘南新宿ラインの中心)・池袋駅(埼京線との分岐駅)・大宮駅(宇都宮・高崎線との分岐駅、東北本線と東北貨物線の境界)
- ^ 小山駅・鴻巣駅・吹上駅・熊谷駅など
- ^ 上野東京ラインとして上野駅・東京駅を経由して南北直通運転をしている列車は、従来通り宇都宮線・高崎線が上野駅、東海道線が東京駅で折り返し運転を行う。上野駅・東京駅発着列車は車内整理の簡略化(通常は全車両で行うところをグリーン車のみ行う)などにより折り返し停車時間を短縮しやすい。また、湘南新宿ラインは上野駅や品川駅発着へ振替ができるが、埼京線は池袋駅での折り返しが構造上、湘南新宿ラインの発着番線である2・3番線でしかできないことなどもある。また東海道線品川 - 横浜間での事故等により東海道線・上野東京ラインは同区間を横須賀線・湘南新宿ラインルート(品鶴線 武蔵小杉経由)に迂回運転することもあり、その影響で平常だった横須賀線も巻き添えで遅延する場合もある。
出典
- ^ JTB時刻表 各号(JTBパブリッシング発行)
- ^ JR時刻表 各号(交通新聞社発行)
- ^ JR東日本公式ホームページ「各駅時刻表」
- ^ 旅客営業規則第69条
- ^ 旅客営業規則第69条第4号
- ^ 旅客営業規則第70条
- ^ 旅客営業規則160条
- ^ 旅客営業規則第172条第8項
- ^ 旅客営業取扱基準規程(東海旅客鉄道は旅客営業取扱細則、以下同じ)第110条及び第154条
- ^ 旅客営業取扱基準規程第110条第1号
- ^ 旅客営業取扱基準規定第153条
- ^ 旅客営業取扱基準規程第149条
- ^ 旅客営業取扱基準規程第149条第3号
- ^ 旅客営業取扱基準規程第149条第4号
- ^ 旅客営業取扱基準規程第151条
- ^ a b 交通新聞社『JR時刻表』2015年7月号
- ^ a b 「鉄道記録帳」『RAIL FAN』第52巻第1号、鉄道友の会、2005年1月号、22頁。
- ^ JR東日本、首都圏各線で大みそか〜元旦の終夜運転実施…宇都宮〜小金井間は除外 - レスポンス、2013年12月11日
- ^ “相鉄・JR直通線、乗ってわかった「プラスの影響」 ラッシュ時も意外と快適、さらに...”. J-CAST. 2019年12月12日閲覧。
- ^ “2023.06.07”. 乗りものニュース. 2023年10月28日閲覧。
- ^ a b c 2015年3月ダイヤ改正について (PDF) - 東日本旅客鉄道高崎支社ニュースリリース 2014年12月19日
- ^ 2008年3月ダイヤ改正について (PDF) - 東日本旅客鉄道プレスリリース 2007年12月20日
- ^ 2013年3月ダイヤ改正について (PDF) - 東日本旅客鉄道ニュースリリース 2012年12月21日
- ^ 2015年3月ダイヤ改正について (PDF) - 東日本旅客鉄道ニュースリリース 2014年12月19日
- ^ a b “神奈川東部方面線の路線名称を「相鉄新横浜線」「東急新横浜線」に決定<相模鉄道(株)・東京急行電鉄(株)>” (PDF). 相模鉄道 / 東急電鉄 (2018年12月3日). 2018年12月13日閲覧。
- ^ “相鉄・JR直通線の開業日決定” (PDF). 相模鉄道株式会社・東日本旅客鉄道株式会社 (2019年3月28日). 2019年3月28日閲覧。
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