ニッケル・カドミウム蓄電池 特徴

ニッケル・カドミウム蓄電池

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/15 23:58 UTC 版)

特徴

  • 内部抵抗が小さい
    • 大電流の放電が可能
  • 電圧がほぼゼロになるまで放電をしても(過放電)、所定の回復充電(充放電を数回繰り返す)を行うことにより容量が回復する
    • 蓄電池としては、少々雑な扱いにも耐えると言える
  • 低温環境での電圧降下が少ない(0 - 20 ℃ の範囲でも使用が可能である。同じように低温状態でも使用可能な電池はリチウム電池のみである)
  • 自然放電がニッケル・水素充電池より少ない(現在では、自己放電抑制型のニッケル水素電池の登場で、立場は逆転している)

問題点

  • 同サイズ(体積)で比較すると、ニッケル・水素充電池に比べて放電容量が少ない
  • つぎ足し充電を繰り返し行うとメモリー効果が顕著にあらわれる。そのため次回充電する際に注意が必要。
  • 自然環境への影響(使用しているカドミウムが有害)がある。そのため、使用済み電池の回収が行なわれている。
  • 起電力が負の温度特性を持っているため、サーマルランナウェイ(熱暴走)を起こす。

国内の主な製造メーカー


  1. ^ 福田 2013, p. 110.
  2. ^ エレクトロニクス術語解説 1983, p. 234.
  3. ^ コラムシリーズ”. 産業用蓄電池. 古河電池株式会社. 2018年2月2日閲覧。


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