SCiB
SCiBとは、東芝が開発した新型二次電池(バッテリー)の名称である。2007年12月に初めて発表された。
SCiBはリチウムイオン電池の一種である。電解液や負極材、モジュール構成を一新したことにより、従来のリチウムイオン電池に比べて飛躍的なパフォーマンス向上を実現している。5分間の充電で電池容量の90%を充電することが可能であり、毎日充放電を繰り返してもおよそ10年間は同じ電池を使用し続けることが可能であるといわれている。超長寿命のため廃棄物となりにくく、環境負荷の低減にも寄与することができる。
また、SCiBで採用された電解液は従来の二次電池に比べて引火点が高く、高温でも発火・破裂、短絡などの危険性が低いといわれている。同時に零下30度の低温環境でも支障なく利用することが可能とされる。

2007年12月の発表当初、SCiBは産業分野を最初の主要な市場として、量産に向けて準備が進められていた。2008年12月には本格的な量産に向けて国内外に工場を整備することが発表された。2010年半ばに市場への供給が開始され、本田技研工業の業務用電動バイク「EV-neo」のバッテリーに採用されるなどしている。
※画像提供 / 株式会社東芝
参照リンク
東芝 新型二次電池「SCiB」ホームページ
プレスリリース - 新型二次電池「SCiB」の本格量産に向けた拠点整備について(2008.12.24)
プレスリリース - 新型二次電池「SCiB」の事業化について(2007.12.11)
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