メモリー‐こうか〔‐カウクワ〕【メモリー効果】
メモリ効果
別名:メモリー効果
【英】memory effect
メモリ効果とは、バッテリーを放電しきらない状態での再充電を繰り返した場合に、見かけ上、使用可能な容量が減少する現象のことである。
メモリ効果では、バッテリーの使用中に、まだ容量が使用可能な程度に残っているのにもかかわらず、急激に電圧が低下するようになってしまい、その段階で電池残量ゼロと認識されてしまう。実際は使用可能な電気エネルギーはまだ残っているが、実質上バッテリーを使える時間は短くなる。
メモリ効果は一時的な現象なので、通常は十分な充放電を繰り返すことによって解消されるといわれている。メモリ効果を解消するための「リフレッシュ」動作を行う機能がついた充電器などもある。ただし充放電を過度に行うとバッテリーとしての寿命を縮める恐れがある。
メモリ効果はニッカド電池やニッケル水素電池などのバッテリーにおいて起こりやすい。ニッカド電池をバッテリーとして使用していた初期のノートパソコンではメモリ効果が問題視されていた。現在のノートパソコンや携帯電話の多くは、メモリ効果の起こりにくいリチウムイオン電池が採用されている。
メモリー効果
(メモリ効果 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/18 15:50 UTC 版)
メモリー効果(メモリーこうか、memory effect、メモリ効果)とは、ニッケル・カドミウム蓄電池(ニカド電池)やニッケル・水素蓄電池などの二次電池に繰り返し継ぎ足し充電する事で起きる、放電中一時的に電圧が低下する現象である[1]。メモリー効果の名は、継ぎ足し充電を開始した付近で顕著に起電力の低下が起こる(充電を開始した残量を「記憶」する=memory)ことに由来する。
- ^ Bergveld, H.J.; Kruijt, W.S.; Notten, Peter H. L. (2002-09-30). Battery Management Systems: Design by Modelling. Springer. pp. 38–. ISBN 9781402008320 2016年4月28日閲覧。
- ^ a b c d “充電式電池のメモリー効果とは?(メモリー現象とは?) PZ18111”. パナソニック. 2021年3月21日閲覧。
- ^ “つぎ足し充電は可能ですか? PZ18112”. パナソニック. 2021年3月21日閲覧。
- 1 メモリー効果とは
- 2 メモリー効果の概要
- 3 参考文献
- 4 関連項目
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