デジタルアート デジタルアートの概要

デジタルアート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/06 05:51 UTC 版)

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Gilles TranPOV-Ray 3.6 を使って作成したコンピュータ生成画像。グラス、灰皿、水差しは Rhino でモデル化され、サイコロは Cinema 4D でモデル化されている。

概要

デジタルアートには、完全にコンピュータで生成するもの(フラクタルを使ったものなど)から、写真取り込むなどして元の素材を用意したもの、マウスペンタブレットを使ってベクトル画像ソフトウェアで描いたものなどが含まれる。また技術的には、それ以外の作品でも、何らかの計算処理(コンピュータプログラムやマイクロコントローラを内蔵した機器など)によって修正を施したものをデジタルアートに含むのが一般的である。テキストや画像や音声をコンピュータに取り込み素材として利用することはあるが、出版の際の色調整や印字、デジタルカメラでの撮影、遠隔地での鑑賞のための通信などの為にコンピュータに取り込まれた物はデジタルアートとは呼ばない。

パスカル・ドンビス英語版インスタレーション作品『Irrationnal Geometrics』(2008)

展示する場合は、印刷や画面出力、音声出力などの形でアナログに変換され、鑑賞される。

フォトレタッチ・ソフトウェアが広く使われるようになり、本来の画像からは想像もできないくらい高度に修正された芸術的画像ライブラリが生まれた。電子的な筆、フィルター、拡大器を使って、従来の写真技術では考えられなかった画像が生み出されている。さらに、上述の技法を駆使して、取り込んだ絵やコラージュリトグラフを組み合わせて処理することもできる。他にも様々な素材やプログラムを使って作品を生み出す。

三次元グラフィックスは、幾何学図形や多角形スプライン曲線などで複雑なイメージを設計し、そこから三次元のリアルな画像を生み出す。映画、テレビ、印刷物などで使われている。そのためのソフトウェアは数多く存在する。

技術の進歩により、アートの世界にもオープンソース運動のような流れが起きつつある。例えばクリエイティブ・コモンズでは、多数の人間がアートのプロジェクトに参加することを可能にする。

マスメディアは多量のデジタルアートを広告に使い、映画ではSFXのために多数のコンピュータが使われている。DTPは出版業界に大きな影響を与えたが、特にグラフィックデザインにおけるデジタルアートの影響が大きい。

それにも関わらず、芸術界におけるデジタルアートの評価はまだ低い。この理由として、コンピュータが作った作品であるという誤った印象と、いくらでも繰り返し作成できるという印象が影響していると考えられる。

コンピュータは音楽(特に電子音楽)制作にも使われている。音源を作ったりアレンジする場合にコンピュータは力を発揮する。過去30年間の間に電子音楽が受け入れられていった経緯と同じ道をデジタルアートも辿る可能性もある。

我々は既にデジタル技術が特別なものでないポストデジタル時代にいるとする説もある。デジタルツールはアート作成においてその重要性を増している。ロイアスコット英語版は乾いたデジタルメディアと湿った生物的システムの融合による「moistmedia」こそが21世紀のアートであるとした。

ジョゼフ・ネクヴァタル英語版「birth Of the viractual 2001」

デジタル写真デジタル印刷は既に美術館やギャラリーでも広く受け入れられている。デジタルアートは画像だけでなく、ロボットによるイラストレーション、ネットワーク上のアート、ソフトウェアのアートなどに広がっている。デジタルアートを収集する美術館も増えてきた。

デジタルアートは理論上は劣化無しで複製可能り、希少性については紙に描いた絵画や銀塩写真ネガフィルムなどと比較し劣るとされる。希少性の担保や所有権の証明として非代替性トークンという技術が開発されている。

先駆者




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