オフチェーンでの保管
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 22:06 UTC 版)
「非代替性トークン」の記事における「オフチェーンでの保管」の解説
デジタルアートを対象としたNFTでは、ファイルサイズが大きいため、一般的にブロックチェーン上に作品のファイルは保存されない。トークンは所有権証明書に近い形で機能しており、URLで当該作品を指し示しているだけであるため、リンク切れになる可能性がある。NFTは作品自体とは切り離されているため、主に右クリックを通じて、誰でも簡単にそのNFTが指し示す画像のコピーを保存できる。NFT支持者は、このようなNFT作品の複製を「右クリック主義」(英: right-clicker mentality)と呼んでおり、あるコレクターは、購入したNFTの価値を「それだけの金額を支払う余裕があることをアピールするためのステータスシンボル」と例えている 。 「右クリック主義」という言葉は、NFT市場に批判的な人々の間で、NFTに裏付けられたデジタルアートを簡単に保存できることを誇示するために使われたことから広まった。オーストラリアのプログラマーであるGeoffrey Huntleyは、NFTのデジタルアート画像を可能な限りダウンロードし、パイレート・ベイを模した「The NFT Bay」を作成し、15テラバイトの画像をすべて無料で提供した。Huntleyは、自身の作品をポーリン・パンツダウン(英語版)が行ったようなアート・プロジェクトになぞらえ、このサイトが「NFTとは何か、何ではないか」をユーザーに伝える一助になればと考えているという。
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