エライジン酸 エライジン酸の概要

エライジン酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/14 15:54 UTC 版)

エライジン酸
略称 18:1 (n-9)
識別情報
CAS登録番号 112-79-8
PubChem 637517
KEGG C01712
LIPID MAPS LMFA01030073
特性
化学式 C18H34O2
モル質量 282.46136 g/mol
融点

43-45℃

関連する物質
関連物質 オレイン酸 (cis異性体)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

エライジン酸(エライジンさん、Elaidic acid)は、水素添加された植物油に現れる主要なトランス脂肪酸で、ヤギウシの乳に少量(脂肪酸の約0.1%)[1]と肉にも存在する。エライジン酸のシス型異性体オレイン酸である。

エライジン酸はコレステリルエステル転送タンパク(CETP)を活性化することにより、低密度リポタンパク質(LDL)を増やし、高密度リポタンパク質(HDL)コレステロールを減らす[2]。 この作用によって、虚血性心疾患などの病気のリスクを高める可能性がある。

脚注

  1. ^ Alonso L, Fontecha J, Lozada L, Fraga MJ, Juárez M (1999). “Fatty acid composition of caprine milk: major, branched-chain, and trans fatty acids”. J. Dairy Sci. 82 (5): 878–84. PMID 10342226. 
  2. ^ Abbey M, Nestel PJ (1994). “Plasma cholesteryl ester transfer protein activity is increased when trans-elaidic acid is substituted for cis-oleic acid in the diet”. Atherosclerosis 106 (1): 99–107. PMID 8018112. 




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